トントントントントン……遠くで音が聞こえる。しかも、いい匂いもする。そろそろ朝のアラームが鳴る頃か。今日も一日が始まろうとしている。ピピピピピピピ……目覚めの時刻を知らせるアラームと共に、寝室のカーテンが開けられた。朝日が眩しい。今日も晴天のようだ。「司さん、朝だよ。起きて」「起きてる」「それ、起きてないでしょ」「寒い」「リビングは暖かいよ」「ここがいい」俺は布団を被った。「おーい、寝起きが可愛いとか反則でしょ」すると、涼は布団を剥ぎ取り、俺の上に覆いかぶさった。俺は驚き、思わず目を開けた。「起きた?」「起きた/」「良かった」涼は微笑むと、俺の額に口付けした。「もうすぐ朝ごはん出来るよ。リビングで待ってるね」「わかった。すぐ行く」涼は俺が起き上がったことを確認すると、寝室から出ていった。涼のお陰で、すっかり目が覚めた。俺は顔を洗い、リビングへと向かった。「おはよう」「おはよう、司さん」リビングに行くと、既に朝食がテーブルに並べられていた。「美味しそう」「冷蔵庫の食材、勝手に使ったけどよかった?」「ああ。構わないよ」「ありがとう。冷めないうちに食べて?」「いただきます」俺はコーヒーを一口飲み込み、焼きたてのトーストをかじった。涼の作ったスクランブルエッグは火加減が絶妙でとても美味しかった。「ご馳走。美味しかった」「よかった」「着替えてくる」「はーい」俺は寝室に戻るとクローゼットを開けた。そして、今日のスーツに合うネクタイを選ぶと、鏡の前に立ち、髪をワックスで整えた。最後に、愛用している腕時計をつければ準備完了だ。ふとベッドに視線を向けると、昨夜の行為が蘇り、俺は思わず頬を赤らめた。俺は乱れたシーツを整えると、涼が待つリビングへと向かった。「お待たせ」すると、涼は俺がリビングに入るなり動きを止めた。「どうした?」「司さんがあまりにも格好よくて//さっきまで、スウェット姿で寝癖もついてたのに」「寝癖は余計だ」「夜もあんなに可愛かったのに」「それは言うな//」涼の言葉に、今度は俺が照れてしまった。「司さんはギャップがありすぎます」「嫌か?」「ううん、すごく魅力的で俺は好き」「あ、ありがとう/」「ふふっ、朝から幸せだな」涼は俺を見つめながら微笑んだ。「涼、先に出る
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