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君との休暇は極上の癒し

Auteur: るな
last update Date de publication: 2026-06-16 00:18:52

目を覚ますと、見慣れない天井が視界に入った。

「司さん!」

「……涼か」

今にも泣き出しそうな表情をした涼が俺の目に映った。ここはどこだ?

「司さん、お風呂で倒れたんだよ。先生は過労だろうって。今日一日安静にしてれば退院出来るって」

「そうなのか」

俺は倒れて、この病院に運ばれたらしい。

「って、仕事!!」

俺は飛び起きた。すると、左手の点滴が引っかかった。

「痛っ、」

「司さん、安静にしてないと」

「でも仕事が……」

「それなら、俺が司さんのスマホで会社に連絡したよ。今日は休みにしてくれた」

「そうだったのか。世話かけたな」

「ううん、俺が先に風呂出たのがいけなかった。もっと、司さんの体調を気遣っていればこんなことにはならなかったのに。ごめんなさい」

「涼が謝ることはないよ。ここの所、仕事が立て込んでたからな。体調管理が出来てなかった俺の責任だ。だからそんな顔するなよ?」

俺は涼の頭を優しく撫でた。

「痛いところない?」

「ないよ」

「ほんとに?」

「ほんと」

「もう倒れない?」

「倒れないから大丈夫」

「じゃあ、元気になるまで休んでください」

「涼は傍に居てくれるのか?」

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  • 実は、俺⋯受けなんです!   ひとを愛するということ

    「はぁ……気持ちいい」露天風呂のお湯加減は最高だった。疲れた身体を癒してくれる。貸切なので、気兼ねなく露天風呂を満喫できる。贅沢な時間だ。「涼、もっとこっち来たら?」「う、うん//」いつもなら涼の方から抱きついてくるのに今日は珍しい。俺の呼び掛けに涼は少しづつ距離をつめた。そして、手が届く距離に涼が来たところで、俺は彼の腕を掴んで、自分の方へと引き寄せた。「いつもと逆だな」「今だけね/」「そうなのか?」俺は涼の顔を覗き込んだ。すると、涼は俺の唇にそっとキスをした。「今日の司さんは格好良すぎてずるい」俺は思わず涼を強く抱き締めた。胸の奥から熱いものが込み上げてくる。「司さん?」「……しよ」俺はいつぶりかの言葉を呟いた。「いいの?司さん、体調は?」涼は振り返り、俺に尋ねた。「大丈夫」 「良かった。元気になって」「うん」 俺は涼の肩にそっと口付けした。「司さん、出ようか」「そうだな」涼は立ち上がり、俺に手を差し出した。「足元、滑りやすいから」「ありがとう」俺は涼の手を取った。涼は俺のことを格好いいと言ったが、彼の方こそ格好いい。そして、俺はそんな涼に心底惚れている。部屋に戻ると、俺は浴衣に着替えた。このあと、脱がされることは想定内だが、湯冷めをしたら元も子もない。「司さん、ここ座って」涼は俺を椅子に座らせると、ドライヤーで髪を乾かし始めた。休暇中はほぼ毎日、涼が俺の髪を乾かしてくれている。「髪、サラサラだね。白髪もないし」「おい、俺はまだ若い」「ははっ、そうだね~、まだ若いね~」「涼、俺をからかってる?」「だって、司さんが可愛いから」そういいながら、涼は俺に微笑んだ。この顔を見せられたら俺はなんでも許してしまう。「よし、乾いた」「ありがとう」すると涼は座ってる俺にキスをした。「司さんに、触れるのはいつぶりだろ?」「そんなにしてなかったか?」「うん。俺たちには珍しいくらいしてない」「その節は、心配かけて本当にごめんな」「ううん、司さんが元気ならいい」涼は座っている俺の手を取り、ベッドへと寝かした。「そんなに優しくしなくても俺は平気だぞ」「司さんが良くても俺が優しくしたいの」その言葉通り、涼は俺の頬に優しく触れた。そして、俺の目を見つめこう告げた。「愛してるよ、司さん。

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    「おはよ、涼。朝だぞ」「司さん、おはよう」「眠い?」「うん。でも起きないと」涼はゆっくりと起き上がり、伸びをした。「今日は楽しみだね」「そうだな」「たくさんゆっくりしようね」「ああ」「司さん、好き」「ん///」「照れてる、可愛い」「おい、からかうな/」「だって、本当の事だから。朝から愛を伝えてただけだよ」涼は楽しそうに笑った。一方、俺は涼のペースに振り回されっぱなしだ。たまには年上の威厳を示したいと思うのだが、涼の方が一枚上手で悔しい。「俺も好き」「ん?なに?」「だから俺も涼が好きだ/満足したなら、シャワー浴びてきて」「はーい」俺の告白を聞いた涼は、満足した様子で足取りも軽やかにバスルームへ向かった。____________「司さん、こっち」「ああ」「これ切符ね」「ありがとう」「ホームはあっちだから」「涼は電車に詳しいな」「俺、電車通学だから」俺は何年ぶりに電車に乗るだろう。ここ数年、移動は車に頼りっぱなしだ。「俺も学生の頃は、電車で通ってたわ」「司さんの学生時代ってどんな感じだったの?」「うーん……電車では読書してることが多かったな」「モテたでしょ?」「まぁ、否定はしない」「分かってても妬くわ」涼はわざとらしく言った。「涼だって、大学でモテるだろ?」「だとしても、司さん以外興味ないから」完璧な答えだ。真のモテ男は涼のことをいうのだろう。「司さん、電車来るって!急ごう!」涼は俺の手を握るとホームまで駆け出した。まるで学生に戻った気分だ。 たまにはそれもわるくない。「席空いててよかったね」「そうだな」俺と涼は並んで座った。今の時刻は午前10時。通勤通学ラッシュが落ち着いた頃なのだろう。俺が辺りを見回していると、涼が俺に問いかけた。「前から聞きたかったのだけど、司さんはスイートルームばっかり泊まるの?」「いや、ここぞって時に泊まる」「ふーん。なるほど」「なんだ?」「俺の時も?」涼は俺の耳元で囁いた。「おい///」「司さん、電車では静かにしないと」この確信犯め。俺は涼の顔を睨んだ。だが、そんなことは気にもとめない様子で、涼は俺に微笑みかけた。「楽しい旅行にしようね」「そうだな」「あとね、司さん。次の駅で降りるよ」「もう着くのか」「話してたらあっという間だった

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    宿の予約を終えた俺は、早速、旅行の準備を始めた。宿泊先に大体のものは揃っているので、持ち物は着替えくらいと身軽だ。「司さーん、俺の着替えってここ?」 「ああ。クローゼットにないか?」俺は涼の声がする寝室へ向かった。「あった!こっちがいいかな。でも、旅館だからこっちの方がいいかな?」嬉しそうな涼の表情を見て、俺も思わず微笑んだ。「どっちも似合ってるよ」「嬉しいけど、それだと決まらないなぁ。よし、両方持ってく」「うん」「司さん、笑ってるし」「涼が可愛くて」「だって、司さんと初めての旅行だよ!楽しみに決まってる!」俺は涼の頭を優しく撫でた。「あ、パジャマいるかな?」「浴衣着ればいいだろ。」「そっか。司さんの浴衣姿が見れるのか」「涼?どうかしたか?」「司さんの浴衣姿を想像してた」「おい///」「照れてる司さんも可愛いね」すると、涼は俺の頬にキスをした。「今日は早めに寝るか?」「そうだね。明日に備えて」「一緒に入る?」 俺はできるだけ自然に涼に言った。「え、」「やっぱいい/先に入ってくる//」俺は恥ずかしさのあまり、急いで脱衣所に向かおうとした。すると涼が俺の腕を掴んだ。「入る」「うん/」「司さんからお風呂誘ってくれたの初めてだね」「そうだっけ?//」「そうだよ。だから、一瞬、フリーズした」振り返ると、涼が優しい笑みを浮かべていた。その表情に俺は思わず見惚れた。「どうしたの?俺の顔、じっと見て」「なんでもない/」「照れてる。司さん、可愛い」涼は俺を優しく抱き締めた。「風呂入るんだろ?/」「うん、でも少しだけ」俺は涼の背中に腕を回した。涼の傍は落ち着く。この温もりをずっと感じていたい。 そう俺が想うのは、涼ただひとりだ。「前から思ってたけど、司さんの家のお風呂って広いよね。ホテルみたい」涼は湯船に浸かり、くつろぎながら言った。「そこのボタン押してみて」「ここ?」「そう」俺は涼の反応を楽しみにその時を待った。「わぁ!すごっ!ジャグジーだ!」「うん」「司さん、なんで笑ってるの?」「涼の反応が可愛くて」「ねぇ、それより早く司さんも来てよ。俺、逆上せる」「身体流したら入るから」「はやくー」俺は急いで全身に付いた泡をシャワーで洗い流した。「入るぞ」「うん」大人ふたりが

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    家に着くと、涼は俺を有無を言わさずソファーに座らせた。「司さんはここで休んでて」「俺も何か手伝うよ」「いいから。今日くらい俺に甘えて?」「……わかった」「そんな顔しないの、ね?」涼は俺の両頬を軽くつねると額にそっとキスをした。「じゃあ、食材を片付けてくるね。そしたら、昼ごはんにしよう」涼は立ち上がった。俺は咄嗟に涼の腕を掴んだ。「ん?」「早く戻ってきて」「そんな可愛いこと言われたら、俺、キッチンに戻れないんだけど」「なら一緒に行く」俺は涼の目を見つめた。「もう……休んでて欲しいのに」「涼と居た方が俺は休める」「ほんとに?」「ああ」「司さんには敵わないな」「ほら、行こう」微笑む涼と一緒に俺はキッチンへ移動した。「昼ごはんは何作る?」「五目あんかけうどんを作ろうと思ってるよ」「おお!美味しそう」「野菜もたくさん食べてね」「ああ……」 「もしかして、野菜嫌い?」涼は俺の顔を覗き込んだ。 「嫌いじゃないけど、好んで食べない」「それなら、野菜たっぷり入れないとね」「涼、楽しんでるだろ」「うん。だって、楽しいもん」涼は買ってきたばかりの食材を手早く切り始めた。「司さん、そこの人参洗って、皮剥いてくれる?」「わかった」とは言ったものの、料理をしない俺の手つきは見れたものではない。「ふふっ、司さんにも苦手なことがあるんだね」「料理はしなくても生きてこれたからな」「それなら司さんの胃袋を掴むチャンスだ」もうとっくに掴まれてることは、今は秘密にしておこう。「よし、いい感じ。司さん、味見する?」「する」涼は五目あんかけうどんのつゆを小皿によそい、俺に渡した。「熱いから気をつけてね」「ありがとう」俺は出来たてのそれを一口飲んだ。とても温かくて、優しい味付けだった。「どう?」「美味しいよ」「良かった」涼は嬉しそうに微笑んだ。「涼って、料理上手だよな」「でしょ?」「さすが、俺の恋人」俺は自信満々に話す涼の頬にキスをした。 「司さん///」「料理のお礼」「もうっ/司さんの体調が万全だったら、このまま押し倒す所だったよ」「ははっ、それは残念。そんな顔しないで、な?」「はぁ……今日の司さん、可愛すぎる。我慢するのしんどいよ」昼食が完成すると、俺と涼はダイニングテーブルに向かい合っ

  • 実は、俺⋯受けなんです!   君との休暇は極上の癒し

    やっと、朝が来た。俺はベッドから起き上がり伸びをした。久しぶりによく眠ったお陰なのか、身体のだるさもかなり軽減されている。俺はゆっくり立ち上がると、病室のカーテンを開けた。コンコンコン……「はい」俺は病室のドアに向かって返事をした。「司さん、入るよ」「どうぞ」「身体の調子はどう?」涼は心配そうに俺の顔を覗き込んだ。「もうすっかり良くなった」「でも無理しないでね。退院しても家で休むんだよ」「分かってるよ。涼が俺の世話をしてくれるんだろ?」「ん!もちろん!任せて」涼は笑顔で答えた。「ここに着替え置いておくね。俺は退院の手続きしてくるよ」「ありがとう。その間に準備しておく」「うん!早く家に帰ろう」俺と涼が病院のタクシー乗り場に着くと、既に何台か乗客待ちのタクシーが停車していた。俺たちはそのうちの一台に乗り、帰路についた。ガチャ俺は早速、玄関の鍵を開けた。「ただいま」「おかえり」「んはっ、涼も一緒に帰ってきただろ?」「だって、言いたくなったから……」涼は俺の胸に抱きついた。「寂しかった」「ごめんな。心配かけて」「ううん、俺の方こそ司さんが体調わるいことに気づけなくてごめん」「俺は自分でも無理してることに気づけない。前からの悪い癖。だから、涼はわるくないよ」「それなら、司さんの休暇中はここに泊まってもいい?」 「俺は構わないけど、涼に迷惑かけないか?」「迷惑なんて思わないで。俺が司さんのことを支えたいんだ」「ありがとう」俺は涼に微笑んだ。「そうと決まれば、まずは食事だね。司さん、仕事で帰りが遅いとちゃんとしたもの食べないでしょ?」「それは否定できない」「俺が栄養のあるもの作ってあげる」早速、涼はキッチンへ行き、冷蔵庫を開けた。「お酒とチーズしかないじゃん」「食事は外で済ませることが多いしな」「買い出し行かないと」「それなら、車出すよ」「司さんは退院したばっかりなんだから休んでて」「ひとりで居たくないんだ」俺は涼を後ろから抱き締めた。「それ言われたら離れられない」「一緒に行こ」「分かったよ。司さんには敵わないな」観念した涼の頬に俺はそっとキスをした。____________車を走らせること約10分。近くの大型スーパーに到着した。「ここのスーパーは野菜が新鮮でいいね」「そう

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