All Chapters of 乙女ゲームのヒロインに転生しました。でも私、男性恐怖症なんですけど…。外伝!: Chapter 121 - Chapter 123

123 Chapters

第三十二話⑥ ※※※

あれから一ヶ月が経過した。私は今、華菜ちゃんと逢坂くんの三人でテレビの前に待機している。本当は空良くんの様子を見つつ、静かに田舎に帰ろうかとも思ってたんだけど、奏輔お兄ちゃんがしっかりと鴇お兄ちゃん達と情報共有をしてくれたおかげで私は今も尚ここでこうしている。そして、何で私達がテレビの前にいるかと言うと。奏輔お兄ちゃんが、『結構良い感じに仕上がった。空良があんなにやる気に満ちた姿はレアやで』って言うので、これは見なきゃとなりこうして待機している訳です。アイドル番組とかあんまり見ないけど、これは対抗戦らしいので普通のアイドル番組とはちょっと違うっぽい。男子の部、女子の部で別れていて、その中でも競う競技が別れている。ダンス、演技力、トーク力、あとは歌とか。他にも様々な部門があるらしい。アイドル個人の実力を魅せる場、って奴みたい。女子の部にはユメも出るらしくて、全力で応援する為にスピーカーを購入しましたっ!だってちゃんと聞きたいじゃないっ!もしも、ユメの番の時少しでも機材故障とかされたら私ユメのモンペになる自信がある!即クレーム出しちゃうっ!……いや、しないけどね。クレームの対応って本当大変なんだよ…、本当に大変で…。「美鈴ちゃん?」「クレーム対応って地獄だよね…」「いきなりどうした、白鳥。目が虚ろだぞ?」「うへへへへ…」「駄目だな、こりゃ」どう言う意味かしら、逢坂くん?すっかりこの前、白鳥財閥店舗に視察に行った時、クレームオジサンに遭遇してバイトの女子高生が責められて彼女の代わりにクレーム対応したのを思い出しちゃったよ。えっと、なんだっけ。そうそうアイドルの対抗番組の話だよね。あー、っと?誰が何に出場するんだっけ?確か、ユメと空良くん、それからあの女子アイドル二人は歌の部。陸実くんはダンス、それから海里くんは演技の部、だったかな?そういえば審査の方法をちゃんと見てなかったっけ?テレビを見ると番組が始まり、審査員の紹介と審査の説明をしている。審査員には各十点ずつ持ち票があるのか。で投票点数が一番多い人が優勝。審査員には有名事務所の社長とか番組のスポンサー、後はアイドルでデビューして今はマルチタレントとして活躍している人とかがいるみたい。勿論その道のプロ的な人も一人いて、更には視聴者も得票数に入るようだ。視聴者票が一番多い
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外伝小話 年下組ルート編 赤猿は気付く

今日の収録は、山の八合目にある茶屋へ行っての食レポ収録。 アイドルの大会での宣言通り、オレは糸目と垂れ目…じゃなくってシュンとムクの三人で良く同じ番組に出演するようになった。 「………ぜー…はー…おま、マジかよ…」 「なんで、よりにも、よって、この番組選ぶ、んだよ」 「えっ?だってハイキングだぞっ?楽しいだろっ?」 「それはお前だけだってのっ、この体力バカっ」 「しかも、これは、ハイキングじゃなくて山登りって言うんだよ、馬鹿っ」 滅茶苦茶バカバカ言われた。 いや、オレが馬鹿だって事はちゃんと自覚はしてるんだぜ? けど、そんなに連呼しなくても良くね? 「ちょ、っと、マジで、休憩させろ」 「もう少し行けば、休憩茶屋あるらしいからそこまで頑張れっ」 「マジかー…」 二人のアイドルの先輩の背中を押して、山道を歩く。 オレ的にはまだ、何なら走れるくらいには体力残ってるんだけどな。 休憩茶屋に何とか辿り着いて、二人は店の中の座敷席に真っ直ぐ向かって行って、倒れた。 「陸実。ほら、茶と団子。あいつらに持ってってやれー」 「師匠。サンキュー」 師匠がお茶と団子をお盆に乗せてくれたから、それを持ってオレも座敷席に上がった。 テーブルの上にお盆を置いて、どっかりと座りこむ。 「ほら、シュンもムクも。ぐったりしてないで食えって」 「食えるかっ」 「シュン。今更遅いかも知れないけど、一応サブカメラ回ってる事思い出せ」 「いや、マジでもう無理だって。陸実と一緒にするな」 「まぁ、どうせここは使われないだろうけどな」 とか言いながらも二人はもそもそと動き出し、壁に背を預けてお茶を持った。 「食レポだけはしとかないとな」 「おら、陸実も笑え」 「おうっ」 メインカメラが動いた途端、アイドルな笑顔を使うこいつらは本当にプロだと思う。 そして、食った団子。みたらし団子だったんだけど、滅茶苦茶美味かった。 食レポ、収録終わり、二人からまた力が抜けきった。 「陸実。ほら、これ」 「え?何ですか?」 「姫ちゃんから差し入れのお握り」 「やったっ!」 ぽいぽいっと投げられた三個のお握りをしっかりキャッチして、さっき渡されたお茶をお代わりして美鈴センパイ手作りのお握りを早速食べる。 「お前、良く食えるな」 「ふぉーふぇふか?」 「
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外伝小話 年下組ルート編 青猿は知る

「お前がッ、いつまでもそんなんだからッ、アイツが傷つくんだろうがっ!」 「分かってるよっ!……教えてくれよ。そこまで言うんだったら、教えてくれよッ。どうしたらアイツを守ってやれる?何をしたら…アイツを笑わせてやれるんだよっ!」 「言えば良いだろうがっ!好きだってッ!」 「言ってるんだよっ!何度も何度もっ!それこそアイツを好きだと気付いたランドセル背負ったガキの頃からっ!」 「なっ!?……マジかよ」「ハイ、カーット!!」監督の声が聞こえてボクとカンさん、二人で肩の力を抜く。 「これで今日の俺達の出番は終わりか?」 「恐らく?」 視線を監督のずっと後方にいる透馬兄に送ると、手でOKを作っている。 うん、あがって大丈夫そう。 「大丈夫そうだな。で?今日の読み合わせはお前の部屋でいいか?」 「はいっ」 ボク達は着替える為に楽屋へと戻った。 「俺は電話してから行くから先帰って待ってろ」 「解りました」 カンさんは帰る前にいつも娘さん達と奥さんに電話をしてから帰る。 それを知っているからボクは素直に先に家に帰る事にした。 勿論、透馬兄の送迎でだけど。 寮に到着して、自室へ帰る。陸は、SFの二人の所か。いつの間にあんなに意気投合したんだろう? アイドル対抗戦前にはバチバチ火花散らしてたのに。空は…確か今日は泊まりの収録だっけ? 手早く部屋着に着替えて、えっと台本と、あと簡単なおつまみ作っておこう。 カンさん、多分飲むだろうし。…見た目に騙されがちだけど、お酒飲んでる姿みたりすると…。 「立派なおっさん」 「……誰が立派なおっさんだ、こら」 「あれ?カンさん。もうお帰りに?」 「笑って誤魔化してんじゃねーぞ…おっ?今日のつまみも旨そうだな」 「鈴先輩直伝簡単おつまみなんで。絶対美味しいですっ!」 ミネラルウォーターを冷蔵庫から取り出して。 ボクはそれを飲みながら、カンさんはお酒を飲みながら。 次の収録の為の打ち合わせをする。読み合わせを続けていくと、カンさんが少し休憩と言うのでボクも作ったおつまみを食べた。 「おい、海里。テレビつけるぞ」 「いいですよー」 ボクが許可を出そうが出すまいがテレビをつけるカンさん。『では次のニュースです』時間的にニュースが流れる時間だったみたいだ。 ボク達はぼーっとニュースを眺め
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