بيت / 恋愛 / 冷たい唇に紅と熱 / Chapter 11 -الفصل 20

جميع فصول : الفصل -الفصل 20

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11話

「そうだ、そうやって俺のことを見ててくれ。俺も、お前のこと見てるから」 愛と熱がこもった視線が絡み合う。こうして見つめ合えば、体の繋がりよりも心の繋がりを感じるのだから不思議だ。「もっと、お前の熱を感じたい……。舌、出して」 言われるままに舌を伸ばすと、トキの舌がすくいあげるように絡みつく。舌を吸われ、締め付けてしまう。「ふぁ、んんぅっ♡」「んっ、締まる……! 口づけ、好きか?」「はぁ、んんっ♡ 好き」「俺もだ。もう1回しようか」 今度は互いに舌を絡め合う。舌が擦れ合う度に締めてしまい、絶頂が一気に近づく。「もっとしたいけど、これ以上したら先に果てちまいそうだ……」「あ、あぁっ♡ 私も……」「さっきより艷やかな声になってきたな」「もう、私、果てそう」「俺も、もう果てそうだ……」 トキはサクの腰を掴むと、激しく突き上げる。突如押し寄せる快楽の荒波に飲まれぬよう、サクは必死にトキにしがみつく。「ひゃうぅ♡ んあ、ああっ♡ 激し、いぃ♡」「いっ――!?」 トキは悲鳴を上げ、サクの腰から手を離してしまう。ぬるりとした生暖かい感触で、彼の背中を引っ掻いてしまったことに気づく。「ご、ごめんなさい! 手当を……」 薬を取りに行こうとすると、腕に力を込められ、動けなくなる。驚いてトキに顔を向けると、彼は微笑を浮かべていた。「トキさん……?」「いい。気にするな。爪を立てちまうほど感じてるんだろ? 男冥利に尽きる。それに、この痛みは生者の特権だ」 触れるだけの口づけをされる。不意打ちの口づけが嬉しくて、体が反応して締めてしまう。それはトキだけでなく、サク自身のことさえも絶頂へと追いやる刺激となってしまった。 トキは再びサクの腰を掴み、激しく突き上げる。突然のことに、一瞬、息を忘れる。「は、ああっ♡ ト、トキさ、んああっ♡ は、激しいのぉ♡」「仕方ないだろ? お前が、煽るように締めるから……」「そんな、ああぁっ♡ 煽ってなんか……。あ、あ、あ、あああっ♡」「はぁ、もう……、限界だ……!」「わ、私も、ひううぅっ♡」 どくどくと脈打ち、熱いものが蜜壺に出される。サクはうっとりと熱を受け止める。「はぁ、あぁ……♡ あつ、い……」 寝室には、ふたりの息遣いだけが聞こえる。目が合うと、どちらからともなく触れるだけの口づけをする。「は
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12話

 ある曇りの日、近くの神社で祭りが行われる。曇天だというのに、祭り会場は雲を跳ね返しそうなほど賑やかだ。「やっぱり祭りはいいね。騒がしくて、いるだけで楽しい」 会場を見回し、トキは子供のようにはしゃぐ。(トキさん、可愛い) サクはあたたかい気持ちで、きょろきょろ見回すトキの横顔を見る。 以前、彼が祭りや人混みが好きだと言っていたのを思い出す。死や孤独を何よりも嫌うトキらしい。 サクは人混みが苦手だが、祭りの雰囲気は好きだ。お囃子や掛け声を聞いていると、こちらまで明るい気分になれる。「お、団子売りだ!」「ちょっとトキさん!」 練り歩く団子売りを見つけると、トキは目を輝かせて走り出してしまう。「もう、困った人」 そう言いながらも、サクの口角は上がっていた。想像以上の人の多さに戸惑いはしたが、楽しそうなトキを見れたのだから、来たかいがあったというものだ。 はぐれないように小走りでトキに近寄ると、彼は団子を手に、嬉しそうに振り返った。「サク、一緒に食べよう」「はい」 邪魔にならないよう、隅に移動し、人々を眺めながら団子を頬張る。「んー、賑やかな外で食う団子は格別だ」「ふふ、そうね」 人々は焼き鳥、そば、天ぷらなどを楽しんでいる。特に天ぷらは目の前で揚げてもらえるからか、大盛況だ。「片っ端から食ってくか」「え? わ、ちょっと!」 団子を食べ終えると、トキはサクの手を引き、屋台や商人の元へ行く。焼き鳥とそばを食べ終え、天ぷらの屋台に並んでいると、トキが難しい顔をして空を見上げ、鼻をひくつかせる。「トキさん? どうしたの?」「雨の匂いがする。場所、変えようか」「雨の匂い?」 サクの鼻をひくつかせて匂いを嗅いでみるが、美味しそうな匂いがするだけで、雨の匂いなど分からない。もっとも、雨の匂いを感じたことがないのだが。「行こう」 トキに腕を引かれ、祭り会場を離れる。「天ぷらはいいの?」「天ぷらはいつでも食える。お前に風邪をひかれたくない」 正直言うと、サクはもうお腹いっぱいだった。それに、人酔いしかけていた。連れ出してもらえるのはありがたいが、トキは目的地を教えてくれない。「よし、着いた」 トキが立ち止まったのは、出合茶屋の前。「トキさん、ここって……」「2階から祭りを見物しよう」 トキは困惑するサクの手を引き、店
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13話

 ある日の夕刻前、トキはひとりで茶を飲んでいる。今日は誰も運ばれることがなく、静々と時が流れる。いつもなら誰かが運ばれるか、サクが来てくれてるかで、ひとりでいることなどほとんどないのだが、今日はサクは来ない。繁忙期でしばらくは顔を出せないと聞いている。 話を聞いた時は、少し寂しいが、たまには悪くないと思っていたが、何日も会えないと、やはり寂しい。サクとは、もう5日ほど会えていない。 「たまにはひとりってのもいいって思ったけど、やっぱり寂しいもんだな」 どんよりした空気を入れ替えようと障子窓を開けると、雲ひとつない晴天が広がり、商人も子供も大人も楽しそうに笑っていた。 「は、暗い顔してるのは俺だけってか」 惨めな気持ちになってふて寝しようと座布団を折り曲げていると、誰かが戸を叩く。こんな中途半端な時間に客人などおかしい。最悪のことを想像しながら身構える。「どちらさん?」 「トキさん。私、サクよ」 今1番会いたかった人の声に、気持ちが高ぶる。「サク、今開けるよ」 戸までの、短い距離でさえもどかしい。ずっと座ってしびれた足をもつれさせながら、戸を開ける。愛しい人の顔を見て気持ちが押さえきれなくなり、彼女を抱きしめる。「わっ!? トキさん?」 「サク! 今日は仕立て屋の仕事が忙しいんじゃなかったのか?」 「予定よりはやく終わったの。あとは小さな仕事しかないから、行ってやりなさいって、父さんが」  事情を知り、トキはサクの父親に感謝した。彼女の父親は厳格で、几帳面で、客以外の相手には仏頂面で、何を考えているのか分からなくて苦手だ。サクとの仲を認めてくれてはいるものの、まだ結婚していないからと、名前を教えてくれない。「お義父さん」と呼ぶと怒るので、「サクのお父さん」、「仕立て屋の旦那」など、長ったらしい呼び方しかできない。 どちらかというと江戸っ子気質のトキとは、合いそうにない。サクとの結婚の障害のひとつと考えている。未だに結婚していないのは、彼女の父親がもっと貯金をしてからと言うからだ。「そうか、おつかれさん。はやく終わったってことは、また腕を上げたのか?」 「自分で言うのは照れくさいけど、そうみたい。父さんに褒められたの。まだ荒削りだけど、継がせるには申し分ない実力だって」 サクは頬を染めながら報告してくれる。「よ、おふたりさん! 見せ
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14話

「はぁ!?」 予想の斜め上のお願いに、素っ頓狂な声が出る。こればかりは叶えるのが難しい。「ダメ?」 こてんと小首を傾ける仕草が愛らしい。いつもならすかさず了承しているところだが、こればかりは譲れない。「あのな……、俺が化粧を施すのは死人だけだ。そもそも道具だってない」 「いつものは?」 サクの問いに、目眩がする。彼女の倫理観が心配になる。彼女は死人と同じ化粧道具を使われることに、抵抗がないのだろうか? 普通の人なら嫌がるだろう。 「いつも使ってるやつは死人に使ってるんだぞ? それに、死人に化粧するのと、生きてる人間に化粧をするのはわけがちがう」 「どう違うの?」 今度は頭痛までしてきた。トキは死化粧師になったばかりの頃、人との関わりを極力絶っていた。今でこそよく声をかけたり遊んだりする相手はいるが、トキから誘うこともなければ、外出もほとんどしない。そのせいか、未だに人に何かを説明するというのが苦手だ。 「難しいことを聞くなよ……。そうだな……。同じ絵を描くでも、机に半紙を置いて絵を描くのと、誰かに半紙を持ってもらって描くのとじゃ違うだろ? これで伝わるか?」 「伝わるけど、そういうものなの?」 楽しそうなサクを見て察した。(こいつ、確信犯だな) いつも大人しく愛想が良い反動なのか、サクは時折トキを困らせて遊ぶことがある。今回もそうなのだろう。それにしたって、悪趣味がすぎる。 「お前、絶対理解した上で質問してるだろ……。冷たくてかたい遺体と、あったかくて柔らかい人間は別物だ。そもそも、死人に使ってる道具を、生きてる人間に使うわけないだろ。縁起悪いし、病気になるかもしれないからな。俺に化粧してもらうのは諦めろ」 「じゃあ、道具があればいいの?」 「……考えとく」 言葉を濁すと、サクはにっこり微笑む。この笑い方をするサクは、是が非でも自分の意見を押し通す。(はっきり断ればよかったか?) 後悔先に立たず。今更きっぱり断ったところで、サクは諦めないだろう。 「今度持ってくるね」 「考えとくってだけで、やるとは言ってないからな?」 「はいはい。それじゃ、お化粧は今度にして、出かける?」 念を押すが、暖簾に腕押し。サクが絶対に化粧してもらう気でいるのは、目を見て分かる。だが、久しぶりの再会で喧嘩などしたくなかった。それに、サクの
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15話

 ふたりで蕎麦屋に向かう途中、トキの知り合いがふたりを見つけては、声をかけてくる、「おぉ、トキ。逢瀬か。はやく結婚しねーと逃げられるぞ」「余計なお世話だ」「相変わらず、美男美女でお似合いだ」「羨ましいだろ?」「また花札やりに来いよ」「あぁ、そのうちな」 トキは慣れた様子で言葉を返す。サクはこういったやり取りに、未だに慣れないでいる。元々恥ずかしがりだ。冷やかされてもどう返せばいいのか分からない。「ったく、賑やかな奴らだ」 やれやれと言わんばかりの態度だが、まんざらでもなさそうだ。軽口を返せるトキが、少し羨ましい。「それだけトキさんが、皆に信頼されてるってことじゃないの」「それは嬉しいけど、お前といる時くらい、放っておいてほしいものだ」 肩をすくめ、ため息をつくトキに笑みがこぼれる。「その意見には賛成かも。ちょっと恥ずかしいし」「あぁ、だろうな。変なこと言う奴がいたらすぐに言えよ? 俺が殴っといてやる」 トキは拳骨を作ってみせると、1発殴るような動作をする。「喧嘩はだめよ」「なに言ってんだ。火事と喧嘩は江戸の華ってよく言うだろ」「ほどほどにね。ところで、どこの蕎麦屋さんに行くの?」「もうすぐ着くさ」 辺りを見回してみるが、この辺に蕎麦屋があるなんて聞いたことがない。ほとんどが民家で、茶屋と和菓子屋があるだけだったと記憶している。「ここだ」 トキが立ち止まったのは、茶屋の前。一応まわりを確認するが、やはり蕎麦屋はない。「あの、ここ茶屋みたいだけど……」「最近蕎麦も始めたって聞いてたんだ。団子よりも美味いって評判だぜ。お前と食べてみたいって思ってたんだ」 わくわくしながら茶屋に入るトキに続くと、店内は夕刻と思えないほど賑わっている。しかもほとんどの人が、蕎麦を食べていた。「空いてる席があったら、そこに座ってくれ」 忙しそうな店主はふたりに気づくとそれだけ言って、客に蕎麦と団子を運んでいる。「そこ、空いてるね。座ろうか」「えぇ」 トキが見つけたのは、出入り口に1番近い席。きっと落ち着けないから空いていたのだろう。席に座ってから、蕎麦と団子を注文する。しばらくすると店主の娘が、蕎麦と団子を持ってきてくれた。「わぁ、美味しそう」 机に置かれた途端、出汁がふわっと香る。時間が時間なのであまり気がすすまなかったが、出
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16話

 サクはまんじゅうを持ってトキの家に行く。父が馴染の客からもらったが、父は甘いのが得意ではない。量も多く、ふたりで食べられる量ではないから、トキに持っていってやれと言われたのだ。「トキさん、サクです」「サク? ちょっと待っててくれ」 トキの声は、心なしか少し焦っているように聞こえた。戸が開くもの、いつもより遅い気がする。「ちょうどいい時に来たな」 どういうわけか、トキの目はいつもより潤み、頬が赤く見える。端的に言うと、色っぽい。「ちょうどいい?」「ちょうどお前に触れたいと思ってたんだ。今日は時間があるからか、お前のことが恋しくてな」「それってひ、んんっ!?」 いきなり唇を塞がれ、呼吸が止まる。唇はすぐに離され、トキの苦虫を噛み潰したような顔が目の前にある。「今禁句言おうとしただろ? 迷信でも、縁起の悪いことはするな」「うっかりしてた、ごめんなさい」 きっとトキは、「暇」という言葉を使ってほしくなかったのだろう。サクは別の言葉を言おうとしていたのだが、黙っておくことにした。「分かればいい。それで、抱かれてくれるか?」「こんなに明るいのに?」「たまには陽が高いうちからってのも、乙なものだろ。夜以外にしちゃいけないなんて決まりもないしな。どうだ? 相手してくれるか?」「えぇ、いいけど……」 サクが同意すると、トキの顔がぱぁっと明るくなる。なんとなく、「沈黙は金」という言葉を思い出しながら、彼の笑顔に癒やされる。「よし来た」「きゃっ!?」 トキはサクを抱き上げ、畳の上に下ろす。トキが戸を閉める音を聞きながら、草履を脱ぎ、玄関に放り込む。トキも乱雑に下駄を脱ぐと、サクに覆いかぶさる。「まずは邪魔な着物を脱がせるぞ」「え? ちょっと、ここでは」 驚いたサクは、慌ててトキの腕を掴んで止める。昼から抱かれるだけでも恥ずかしいのに、いつ人が来るか分からない居間で抱かれる度胸など、持ち合わせていない。「寝室がいいか?」「この前みたいに、いきなり戸を開けられたら困るし……」 おゆきが運ばれた日のことを思い出す。大工は声をかけることも、戸を叩くこともなく、いきなり戸を開けて入ってきたのだ。緊急事態だから仕方ないとは思うが、それで情事を見られては、もう町を歩けない。「それもそうか。よ、っと」「トキさん!? おろしてください」 再び抱
last updateآخر تحديث : 2026-05-05
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17話

「それじゃ、今度こそ」 トキは慣れた手つきで帯をほどいていく。脱がされている間、どこを見たらいいのか分からず、ついつい横を向いてしまう。 帯の圧迫感が消えると、トキのため息が聞こえてくる。彼を見上げると、うんざりしたような顔で、帯を持っていた。「どうしたの?」「着物だと襦袢があるから面倒だよな……。それに、帯を解くのも一苦労だ」 帯を簡単に畳んだトキは、今度は襦袢の紐に手を伸ばす。しゅるしゅると紐が解かれ、着物と襦袢が同時に開けさせられ、裸体かあらわになる。トキは嬉しそうに目を細め、サクの体を見つめる。「あぁ、やっとお前の素肌を拝めた……」 いつも見ている月明かりに照らされた体も神秘的で美しいが、陽の光に照らされた肌はいつもより明るく見えて健康的な美しさがある。 恥ずかしがるサクの体に指先を這わせれば、彼女が体を小さく跳ねさせ、甘い吐息を零す。「お前の肌は、いつ見ても綺麗だな……。こうも綺麗だと、色づけたくなる」 トキはサクの肌に舌を這わせ、吸い上げる。「んんぅ♡」 甘い痛みに思わず声が出てしまう。声を抑えようと口を一文字にする前に再び吸い上げられ、抑えることができない。「あ、んんっ♡ ふ、はぁ……♡」 赤い花びらが、サクの白い胸元を彩っていく。トキは自分が散らした花びらを指でなぞり、独占欲を満たしていく。「本当は首筋にもつけたいが、親父さんに見つかったら面倒だろうからな。もう少しつけていいか?」「見えないところなら……」 恥じらうサクに、寂しさがこみ上げる。本当はサクが自分のものだと見せびらかすために、首筋につけてしまいたい。だが、サクと彼女の父親が、それを良しとしないだろう。 何より、見える場所に所有印をつけるのは、はしたない行為とされている。「分かってる。見えないところにつけるさ」「んんぅ♡ あ、あぁっ♡」 再び肌を吸い上げれば、サクは身を震わせながら艷やかな声を零す。それがたまらなく背徳的で、もっと彼女を感じさせたいと思ってしまう。まだ触れてもいないのに、かたくなって主張する乳首が、トキを余計に煽った。「綺麗についた……。次は乳首舐めてやろうか」「ひゃうぅっ♡」 切なく疼いていた乳首を吸われ、甲高い声が出てしまう。ねっとり舐められ、吸われ、時折甘咬みされる。歯を立てられる度にひどく感じてしまう。「甘咬み、好
last updateآخر تحديث : 2026-05-06
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18話

 真っ赤になりながら顔を背けるサクを見下ろしながら、トキはニヤニヤ笑う。まるでイタズラを思いついた子供のように。「へぇ、気の所為ねぇ」「な、何よ……。ふひゃあっ!?」 急に首筋を撫でられ、妙な声が出てしまう。驚いてトキを見上げると、彼は満足げにニンマリ笑っていた。「ちょっと首筋なぞっただけで、いい反応するのに、気の所為?」(いつもやられっぱなしなのも、なんか悔しい……) 勝ち誇ったような顔をするトキに腹を立てたサクは、トキの肘に手刀を入れる。体を支えていた腕の力が抜け、サクの上に覆いかぶさるトキの背中に腕を回して自分に引き寄せ、くるりと体を回す。 流れるような動きに抵抗する隙もなく、あっという間にトキが押し倒される形になってしまった。「うおぉっ!? まさかお前に押し倒される日が来るとはな……」 苦笑してサクの顔を見るが、彼女の目は笑っていない。真顔とは少し違う、獲物を前にしたような顔。初めて見る表情に、息を呑む。「私だって、いつまでもやられてばかりじゃないんだから」 そう言ってトキの着流しを開けさせる。あまり外に出ないトキの肌は、サクと同じく、陶器のように白い。ほとんど触れられたことがないであろう乳首も、可愛らしい薄桃色だ。「なんだよ、俺のこと襲う気か? いつまでもおぼこいお前が?」 押し倒されたというのに、トキは挑発的な目でサクを見上げる。腹が立ったサクは、襦袢の紐を手繰り寄せ、彼の腕を頭上でひとまとめに縛った。「着流しはだけさせて、俺の腕を縛れたのは褒めてやる。けど、これ以上のことができるのか?」「後悔しないでね」 サクはトキの舌使いを思い出しながら、トキの胸板に舌を這わせる。(まずはまわりから……) 乳輪をなぞるように、舌と指を動かす。触れるか触れないかの距離を保ち、じっくりすることを意識しながら。「はぁ、んっ……」 トキは身をよじりながら、切ない吐息を零す。それでもサクは、責めをやめることはない。彼女の舌と指は徐々に乳首に近づいていく。乳首に触れる寸前でわざと少し離れたところを刺激し、直後に乳首を吸い、摘み上げると、彼は小さく体を跳ねさせた。「んっ……、はぁ……。もう降参すると思ったけど、乳首舐めてくるとはな……」「降参なんてしない。私も、いつまでも何も出来ない恥ずかしがり屋じゃないんだから」 一度口を離し、爪
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19話

 トキの帯を解かないまま、下の方をめくると、下着越しに固くなったソレが視界に入る。帯はそのままなので、胸と下半身が露出し、腹部だけが隠れた状態となる。「めくるな……。全裸にされるより恥ずかしいぞ、これ……」 頬を染めながら恥ずかしがるトキが可愛くて、愛しくてたまらない。滅多に見せない恥ずかしがる顔に気を良くしたサクは、下着をずらして陰茎を出すと、片手でしごき始めた。「トキさん、気持ちいい?」「お、おい……!しごくなって……」 身動ぎをするも、腕を縛られ、快楽を与えられて力が抜けた体では、ロクに抵抗することも出来ず、されるがままに弄ばれる。「トキさん、ここも感じてたよね」「んあっ!?」 乳首を再びつまみ上げられ、体を跳ねさせてしまう。(もっと見たい……) サクは時折緩急をつけながら、乳首と陰茎を責めていく。サクの気まぐれな責めに、トキは甘い声を零してしまう。「んっ、はぁ……。あぁ、バカ……! 焦らすな……。んぅ……」 感じているトキを見て当てられたサクは、乳首を責めていた手を離し、自分の秘部に持っていく。「あ、んあぁっ♡」 サクの秘部はいつも以上に濡れており、指もすんなり入った。トキを責める手を休めることなく、彼に触れられていることを思い出しながら、自分を慰める。あまりにも卑猥なこの状況に興奮し、更に濡れてしまう。「俺のしごきながら、自分で慣らしてるのか……。んんっ、これ以上ないくらい、いやらしいな……。あぁ、そんなん見せられたら、興奮して余計勃っちまう……」 トキの息は上がり、言葉通り、彼の陰茎は更に硬くなり、熱も増していた。(これを入れたら、私……) 「あぁんっ♡」  期待で自分の指を締め付け、自然に感じやすい場所に指を押し付けてしまう。「もう入れたい……。いいだろ? お前も、もう欲しいんじゃないのか?」「はぁ、んんっ♡ まだ、だめ」「クソ、焦らすつもりか……んぐ、ふ、はぁ……」 トキの声は次第に甘くなっていき、寝室にはふたりの喘ぎ声と水音だけが溢れていく。「なぁ、頼むよ……。今までからかって悪かったって……。愛ゆえなのはお前も分かってるだろ? はやく、お前が欲しい……」「だめ、1回果てて」 サクはトキの陰茎を扱く手を早めた。つられて自慰をする手も早くなる。「あ、あ、ああっ! 出る、出ちまうってぇ!」「んあ
last updateآخر تحديث : 2026-05-07
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20話

「これでできるね」 亀頭を指先で弾くと、トキの体が大きく跳ねる。 脱げかけだった着物と襦袢を脱ぐと、トキの上に跨がり、性器をこすり合わせる。「んっ、主導権は渡さないつもりか……。いいよ、お前の好きにして」 トキは諦めたようにため息をつく。だが、口元は三日月を描いていた。彼は彼で、この状況を楽しんでいるのだろう。「あ、あぁっ……♡」 ゆっくり腰を落とし、トキとひとつになっていく。いつもはじっとしているサクにトキが入れるのだが、こうして主導権を握り、自分の思うように動くのも悪くない。むしろ、広げられていく感覚と、トキを支配していく背徳感がたまらない。 すべて入れ終えると、トキを見下ろす。頬を染め、目を潤ませながら見上げられると、加虐心が刺激される。トキに向かって微笑むと、動き始める。動き方は、この前学んだ。「はぁ、あ、あぁっ♡」 入れる時に緩め、抜く時に締める。意識しながらゆっくり動くと、自分のナカで、トキが脈打ち、震えているのが分かる。「はぁ……、これはこれで、絶景だな……」 トキの視線は、サクの顔の少し下。つまり、胸にある。男は揺れるものが好きだと、どこかで聞いたのを思い出す。「あぁんっ♡ 胸ばっか見て、この助平」「仕方ないだろ。男は総じて、女の胸が好きなんだ。縛られてなきゃ揉んでたのにな」 トキは忌々しそうな顔をしながら、縛られた腕を動かす。だが、紐は解ける気配がない。「なぁ、解いてくれよ」「あぅ、んんっ♡ だめ」「ちぇ……」 トキは拗ねた子供のような顔をする。それが可愛くてわざと締めると、快楽に顔をしかめた。「ふふ、可愛い……」「今まで、お前を可愛がることしか考えてなかったけど、たまにはこうやって、可愛がられるのも悪くない」「へぇ、そうなの」 ニヤリと笑うと、トキは焦ったような顔をする。「たまには、だからな? やられっぱなしは、性に合わない……」 いつもは受け身で、すべてトキにゆだねてしまうが、たまにはこうやって責めるのも悪くない。むしろ、楽しい。「楽しそうだな、お前」「あぁ、んっ♡ そうね、トキさんを犯せて、はぁ、楽しい」 サクの言葉に、トキは悔しそうな顔をして睨みつける。「手ぇ縛って、上下逆になったからって、犯す気になってるのはどうなんだ? 結局、突っ込んでるのは俺なんだぞ?」「んあぁっ♡ ふふ、負
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