さて、またも来ました鳥の町フォーゲル。 今回はいつものメンバーにティーアが入っている。 「動物操作」のスキルを持つ人間としては、鳥でもっているフォーゲルは一度見てみたい場所らしく、前に約束したから。 ティーアが、町に入ってからずっと空を見上げてて、空を飛び交う鳥のさえずりや鳴き声で興奮している。何か怖い顔してるのに子供みたいな印象で面白い。「ティーア、ほら、行くぞ」 アレとアパルが押したり引いたりしてるけど、ティーアの顔は上を向いたまま。視線はきょろきょろと上空を移動している。 ……うん、まあね。 「動物操作」ってスキルでしかも動物好きなんだから。鳥も動物の一種だし。 そしてそんなのが自由に町の上空飛び回ってたらそりゃあ視線は上になるよなあ。 で、アレとアパルが押して引いてしてティーアを動かして、何とか伝令・宣伝鳥ティールの前に辿り着いた。「はい到着ー。ティーア、我に返ってくれよ」 アレが困り果てた顔で言う。「え? なんだ?」「だから、伝令鳥屋に着いたって」 伝令鳥、と聞いてパッとティーアが我に返る。その視線が看板に。「……俺か?」「違う、最後の一文字が違う」 「伝令・宣伝鳥専門店・ティール」と書かれた看板を見てボケてしまったティーアに思わず突っ込むぼく。「とにかく入ろう」 アパルが周りの人の視線を気にして、店のドアを開ける。 全員が入ってドアを閉めれば、前と同じように静寂。 伝令鳥があちこちの止まり木で目をぱちくりさせている。「伝令鳥が……こんな間近に……こんなに」 ティーアがじっと伝令鳥を見る。 伝令鳥もティーアを見返す。「いらっしゃいませ、グランディールの皆さん」 柔らかい声に、慌ててティーアは伝令鳥から視線を引きはがす。 店主のパサレが笑顔で出てきた。「エキャルラットはどうです?」「うん。すごく懐いた。……懐き過ぎて妹と喧嘩することもあるけど」「そういう場合はちゃんと叱ってくださいね」 パサレはちょっと困った笑顔で応える。「あの子は自己主張が激しいですから。仕事はきちんとやるでしょうけど、それを逸脱したら叱ってあげるのが飼い主の役割です」「他の鳥も飼い主が躾してるの?」「いえ、面倒を見る係を雇っている町もありますよ。飼い主は可愛がるだけ」「それって反則だろ」 思わず呟
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