ベッドに入って横になっている。眠気はちっともやってこない。 まだ計画には先があって、少なくともわたしが今日やらなきゃいけないことは終わったのは分かっているのに。 頭の中がカッカカッカしてる。 初めて間近で会った町長は、わたしの知ってる町長とは全然違った。 滅茶苦茶偉そうで、町の人間は自分のもので、使い捨てになると思ってて、スキルしか価値がないと思ってて、えーと、それからそれから……。 ああもう、悪口が次から次に溢れ出て逆に言葉が追っつかなくなってる! あんなの、町長じゃない。ただの悪いヤツ。 いっそのことエアヴァクセンの全員グランディールに連れて行っちゃえばとか思うけど、さすがに今の状況でそれは無理。とりあえずお父さんとお母さんを連れてグランディールに帰ることを考えなきゃ。 ◇ ◇ ◇ 結局うとうとも出来ずに夜が明けたので、わたしは気を紛らわすために料理することにした。 お父さんとお母さんはまだ寝てる。 わたしは台所に行って、SSランクの町とは言え実家が貧しいことを思い知った。 食材庫には野菜も穀物も肉も魚も調味料もほとんどない。パンはパン屋で買うとしても、まともに料理は出来ない。 ……グランディールでは、そんなことなかった。お金は流通してないけど、野菜も穀物もお肉や魚もちゃんと町から平等に配られていた。クイネ師匠は、こんなに食材が豊富で平等に配られているグランディールはすごいって言ってた。 とりあえずお父さんのスキルで作れる火があるから、スープを作りながら、わたしはぼんやりと考える。 SSランクの町だから、食材がないってことはないはず。多分、上流階級……いいスキル持ちや町長に近い家にはいい食材が行ってるはず。 それは逆に、町長から遠い人間……お父さんお母さんみたいなショボスキル高上限や、低レベルの家には食材も何も回ってきてないってこと。 ……何がSSランクよ。 町の人みんなが幸せに暮らせてこそのSSランクでしょ! こんな、町に住む人が幸せにお腹いっぱいになれない町なんて、Eランク以下! っていうか、グランディールはランク外だった時からみんなちゃんとご飯食べれてたよ! じゃがいもと青菜のスープがいい匂いを出し始める。 ん。上出来。「アナイナ?」 お母さんが起きてきて
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