บททั้งหมดของ 『尽くしすぎたのでやめました。今さら後悔しても遅いです』〜帰らない人を待つのは、もうやめます〜: บทที่ 11 - บทที่ 17

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第12話 早く帰るって言ったのに

その日、私は少しだけ浮かれていた。 自分でも単純だと思う。 でも仕方なかった。『じゃあ今日早めに帰るわ』 朝の悠斗の言葉が、ずっと胸に残っていたから。 仕事中も、何度も思い出してしまう。 最近ちゃんと一緒にご飯食べてなかったし。 久しぶりにゆっくり話せるかもしれない。 そんなことを考えるだけで、少し嬉しかった。 昼休み、私は珍しくスマホでレシピを検索していた。 悠斗、何好きだったっけ。 最近疲れてそうだし、胃に優しい方がいいかな。 でもせっかく早く帰ってくるなら、好きなもの作りたい。 私はしばらく悩んでから、生姜焼きに決めた。 悠斗がよく「白米進む」って言うやつ。 仕事帰り、スーパーへ寄る。 豚肉を選びながら、私は少し笑ってしまった。 こんなことで機嫌が良くなるなんて、本当に簡単だ。 でもたぶん。 昔はこういう毎日だった。 一緒にご飯を食べるだけで嬉しくて。 帰ってくる時間を楽しみにして。 それだけで幸せだった。 家に帰ると、私は少し丁寧に料理をした。 玉ねぎを炒める。 生姜の香りが広がる。 味見をすると、少し甘かった。「……まあいっか」 悠斗、甘め好きだし。 そう考えてから、また胸が少し温かくなる。 私はサラダも作って、味噌汁も温める。 時計を見る。 午後六時四十分。 今日は早いって言ってたし、七時くらいかな。 私はなんとなく髪を整え直した。 部屋も少し片付ける。 テーブルを拭いて、クッションを直して。 自分でも笑ってしまう。 まるで付き合いたてみたいだ。 その時、スマホが震えた。 私はすぐ画面を見る。 悠斗だった。『ごめん、ちょい遅れる』 私は少しだけ指を止める。 でもすぐに笑って返信した。『了解。気をつけてね』 仕事なら仕方ない。 私はそう思いながら、料理にラップをかける。 七時。 八時。 スマホは静かなままだった。 私はソファへ座り、テレビをつける。 でも内容は全然入ってこない。 時計ばかり見てしまう。 ……忙しいのかな。 そう思いながらも、胸の奥がじわじわ落ち着かない。 八時半を過ぎた頃、私はもう一度スマホを見た。 連絡はない。 自分から聞けばいい。 そう思う。 でも、『まだ?』って送るのが、なんだか嫌だった。 急かしてるみたい
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第13話 私ばっかり

キッチンで生姜焼きを温めながら、私は何度も深呼吸していた。 フライパンの中で、じゅう、と音がする。 いい匂いのはずなのに、全然お腹が空かなかった。 背中の向こうでは、悠斗がテレビをつけている。 いつもの夜。 いつも通りの部屋。 なのに、胸の奥だけがずっと落ち着かない。「真琴ー?」「……なに?」「なんか飲み物ある?」「お茶でいい?」「ん」 私は冷蔵庫を開ける。 コップに氷を入れて、お茶を注ぐ。 その手が少し震えていた。 さっき見た写真が頭から離れない。 楽しそうに笑っていた悠斗。 私には向けない顔。 私はコップをテーブルへ置く。「はい」「ありがと」 悠斗は気づかない。 私がこんなに苦しくなってること。 ……いや。 気づかせないようにしてるのは、私だ。「ご飯できたよ」「お、うまそう」 悠斗は席へ座る。 本当に普通だった。 だから私は余計に分からなくなる。 あの写真は何だったんだろう。 本当にただの飲み会? 私が気にしすぎ? でも。 『早く帰る』って言ったのに。 私は向かい側へ座る。 悠斗は生姜焼きを一口食べて、「うま」と言った。 その瞬間。 胸の奥が、ぐらりと揺れる。 嬉しい。 でも苦しい。 私はもう、自分の感情がよく分からなかった。「真琴?」「え?」「食わないの?」「あ……食べる」 私は慌てて箸を持つ。 味がしない。 でも飲み込む。 沈黙。 テレビの音だけが流れている。 私は何度も迷っていた。 聞くなら今かもしれない。 でも怖い。 また面倒くさい女って思われるかもしれない。 その時。「今日さ」 悠斗が不意に口を開いた。 私は顔を上げる。「上司めっちゃ酔っててさ」「あ……うん」「帰れなかったわ」 自然な声だった。 私はその横顔を見る。 嘘をついてるようには見えない。 でも、あの写真には秋山美咲もいた。 私は箸を握りしめる。「……後輩もいたの?」 言ってしまった。 悠斗は少しだけ目を瞬かせる。「あー、いたよ」「そっか」「なんで?」 その『なんで?』に、私は言葉を詰まらせる。 なんでって。 気になるから。 不安だから。 寂しいから。 でもそんなこと、うまく言えない。「……なんとなく」 私は笑おうとした。 で
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第17話 会いたいって言っていい?

 その日の帰り道、私は少しだけ不思議な気分だった。  胸の苦しさが消えたわけじゃない。  悠斗への不安も、まだちゃんと残っている。  でも。  佐伯さんに話を聞いてもらったことで、張り詰めていた何かが少しだけ緩んでいた。  私は駅前のスーパーへ入る。  いつもみたいにカゴを取って、野菜売り場へ向かう。  その途中で、ふと立ち止まった。  ……今日、何食べたいんだろう。  私はしばらく考える。  いつもならまず、  悠斗が好きそうなもの。  疲れてても食べやすいもの。  帰りが遅くなっても大丈夫なもの。  そういう基準で選ぶ。  でも今日は、佐伯さんの言葉が頭に残っていた。 『自分がどうしたいか』  私はゆっくり店内を見回す。  そして、惣菜コーナーで足を止めた。  エビグラタン。  私は昔からこれが好きだった。  学生の頃、母が休日によく作ってくれていた。  熱くて、チーズが伸びて、少し焦げた端っこが美味しくて。  でも悠斗が「あんま重いやつ得意じゃない」と言ってから、家ではほとんど食べなくなっていた。  別に禁止されたわけじゃない。
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