その夜、私はなかなか眠れなかった。 隣では悠斗が静かな寝息を立てている。 私は薄暗い天井を見上げながら、何度も目を閉じては開いた。 甘い香水の匂い。 あれはもう消えている。 でも、一度気づいてしまった違和感は頭の中に残り続けていた。 ……聞けばよかったのかな。 でも、もし。 もし本当に何かあったら。 そう考えた瞬間、胸の奥がぎゅっと縮む。 私は布団を握りしめる。 怖かった。 問い詰めて、面倒くさいと思われるのも。 疑ってるみたいになるのも。 そして何より答えを聞くのが怖かった。 私はゆっくり寝返りを打つ。 悠斗の背中が見える。 少し丸まった肩。 疲れている時の寝方だ。 昔、仕事で大きなミスをした日も、悠斗はこんなふうに背中を向けて眠っていた。 私はその時、夜中まで起きて、コンビニへ栄養ドリンクを買いに行った。 朝、少しでも元気が出るようにって。 悠斗は笑って、『真琴ってほんと優しいよな』と言った。 嬉しかった。 必要とされるのが、好きだった。 ……でも。 私はいつから、必要とされ
ปรับปรุงล่าสุด : 2026-06-11 อ่านเพิ่มเติม