Todos los capítulos de 『尽くしすぎたのでやめました。今さら後悔しても遅いです』〜帰らない人を待つのは、もうやめます〜: Capítulo 21 - Capítulo 30

87 Capítulos

第23話 私の知らないあなた

休日が明けた月曜日。 朝の満員電車に揺られながら、私は窓に映る自分の顔を見ていた。 少し疲れている。 でも、昨日までとは少し違う気もする。 久しぶりに本を読んだからだろうか。 それとも、一人で過ごした時間があったからだろうか。 理由は分からない。 ただ、ほんの少しだけ呼吸がしやすい。 そんな気がした。 ◇ ◇ ◇ ◇ 昼休み。 佐伯さんが私の席へやって来た。 「金曜空いてる?」 「金曜ですか?」 「うん」 何だろうと思いながら顔を上げる。 佐伯さんはにやりと笑った。 「うちの部署と営業の合同飲み会」 「ああ」 「参加しなよ」 私は少し迷う。 正直、飲み会はあまり得意じゃない。 以前なら断っていたかもしれない。 でも。 「行きます」 気づけばそう答えていた。 佐伯さんが少し驚いた顔をする。 「珍しい」 「たまには」 「いいね」 そう言って満足そうに去っていった。 私は苦笑する。 たぶん昨日の自分なら断っていた。 少しだけ変わろうとしているのかもしれない。 ◇ ◇ ◇ ◇ 金曜日。 仕事終わり。 居酒屋の個室はすでに賑やかだった。 「真琴ちゃんこっち!」 佐伯さんに手招きされる。 私は席へ向かった。 知らない顔も多い。 営業部の人たちだろう。 少し緊張する。 「とりあえず乾杯!」 グラスがぶつかる音。 笑い声。 雑談。 仕事の愚痴。 恋愛話。 いろんな声が飛び交う。 私は少しずつ肩の力を抜いていった。 そんな時だった。 「秋山さんも来るらしいよ」 誰かの声が聞こえた。 私は思わず顔を上げる。 秋山。 その名前だけで胸が少しざわつく。 数十分後。 「遅れてすみませーん!」 聞き覚えのある声。 ドアが開く。 秋山美咲だった。 私は反射的に視線を向ける。 秋山も私に気づいた。 「あっ!」 ぱっと顔が明るくなる。 「真琴さん!」 そのまま近寄ってくる。 「この前はありがとうございました!」 「ううん」 「またお会いできました!」 嬉しそうな笑顔。 悪意なんて欠片もない。 だから困る。
Leer más
ANTERIOR
123456
...
9
ESCANEA EL CÓDIGO PARA LEER EN LA APP
DMCA.com Protection Status