――――ギィィィィンッ……!! 耳を劈くような、金属同士が擦れ合う甲高い駆動音。 巨大な鋼鉄の扉を内側から吹き飛ばして姿を現したのは、まるで悪夢から這い出てきたような、異形の巨大兵器だった。 蜘蛛のように広がる八本の多関節脚。 中央の巨大な胴体部には、無数の赤いセンサーが禍々しく瞬き、正面には戦艦の主砲のような巨大な砲身が備え付けられている。「……嘘じゃろ」 わらわは、へたり込んだまま、絶望的な呻き声を漏らした。「ホゥゥゥッ……!!(デカすぎるぞ、ご主人!)」 肩に乗ったポポが、恐怖でわらわの首元に顔をうずめる。 今まで相手にしてきた、人間サイズの機械兵士たちとは根本的に違う。 完全に『城を落とすための兵器』だ。 ダンジョンの最下層を埋め尽くすほどの巨体から発せられるプレッシャーは、魔法が使えないわらわにとって、純粋な死の宣告に等しかった。『侵入者ヲ……確認。 最終防衛システム、起動。 コレヨリ、殲滅シークエンスニ移行シマス』 機械音声が、空間全体をビリビリと震わせる。「や、やらせるかァァッ! 行け、ロックゴリラ! アイアンボア! あいつの脚を砕けェェェッ!!」 わらわは、震える声を張り上げ、残存している召喚獣たちに突撃の指示を出した。 魔力無効化空間でも実体を保てる彼らは、わらわの最後の希望だ。 身長三メートルの岩のゴリラが、咆哮を上げながら跳躍し。 鋼鉄の猪が、地響きを立てて巨大兵器の脚部へと突進する。 ガガァァァァァァンッ!! 鈍い衝突音が、ドーム状の空間に響き渡った。 だが。「なっ……!?」 わらわは、自分の目を疑った。 ロックゴリ
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