「乾杯!!」王城の大広間に、祝福の声が響き渡った。長い戦いを乗り越えた仲間たちが、一堂に会する。今日は戦勝祝いではない。フジとルピナス、二人の新たな門出を祝う宴だった。「本当におめでとう!」真っ先に駆け寄ってきたダリアは、ルピナスに勢いよく抱きついた。「もう……泣かないって決めてたのに。」「ダリア。」「幸せになってね。本当に、本当に……。」言葉にならない想いが涙となってあふれる。ルピナスも目を潤ませながら、親友を優しく抱きしめ返した。「ありがとう。」その様子を見ていたマーガレットも、そっと微笑む。「今日は泣いても許される日ですね。」「そうね。」三人は笑い合った。その時、楽団が優雅な演奏を始める。「新郎新婦、最初の一曲を。」司会役のヘリアンサスが声を上げると、大きな拍手が広がった。「行こう。」フジは優しく手を差し伸べる。「はい。」ルピナスはその手を取り、ゆっくりとホールの中央へ歩き出した。音楽に合わせ、二人は静かに踊る。見つめ合う瞳。重ねられた手。その姿は、まるで一枚の絵画のようだった。「綺麗だな。」「もう……今日は何度目ですか?」「何度でも言う。」フジは照れることなく微笑む。「世界で一番綺麗だ。」ルピナスは恥ずかしそうに笑いながら、そっと彼の肩へ額を寄せた。会場中が温かな拍手に包まれる。宴も終盤を迎えた頃。ローゼンがゆっくりと立ち上がった。「皆、聞いてくれ。」自然と会場が静まり返る。「私は前世で、多くの過ちを犯した。」「だが今世では、多くの仲間に支えられ、この国を守ることができた。」ローゼンはフジとルピナスを見つめる。「二人が歩む未来が、この国の希望だ。」「心から祝福する。」大きな拍手が鳴り響いた。ルピナスは胸がいっぱいになり、深く頭を下げる。宴の最後。庭園へ出ると、夜空いっぱいに花火が打ち上がった。色鮮やかな光が世界樹を照らし、藤の花びらが夜風に舞う。「綺麗……。」ルピナスは思わずつぶやく。フジはそっと彼女の肩を抱いた。「これから毎年、一緒に見よう。」「はい。」寄り添う二人の背中を、仲間たちは優しい笑顔で見守っていた。祝福の宴は終わった。しかし、二人の物語はまだ始まったばかり。翌朝、夫婦となった二人は、誰にも邪魔されない穏やかな時間の中で、未来への約
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