All Chapters of 愛人を孕ませた婚約者に捨てられましたが、初恋の寡夫公爵に溺愛され始めたら元婚約者が狂いました: Chapter 121 - Chapter 130

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第120話 一触即発

 部屋から出ると、寝室に来ようとしていたリジーと鉢合わせたので、ドミニク様の行方を聞いてみる。 「旦那様でしたら1階の応接間の方にいらっしゃいます」 「応接間ね。ありがとう、リジー」 「私もご一緒いたします。ちょうど旦那様にもお茶をお淹れしようと思っておりましたので」 「分かったわ」 リジーと2人で階段を下り、一階にあるエントランスホールに一番近い応接間へと歩いていった。 そして扉の前に到着した時、突然中からカルロ様の大きな声が聞こえてきたのだった。 「私が自分の口から父上に話すと申しているだろう!」 何事かとリジーと顔を見合わせると、その後ドミニク様の落ち着いた声が聞こえてくる。 「今回明らかになった事実が我が国から伝えられるのは、貴殿にとっては都合が悪いようだな。アロッサ村で起こった事が我が国に知られ、しかも白の魔女を連れて帰るというのが失敗したとなれば、貴殿は連れ戻され、二度と我が国の地を踏む事が出来なくなってしまうのでは?」 「だまれ!!」 ドミニク様の話を聞き、ただ事ではないと思いノックもせずに扉を開けてしまう。 「カルロ様、落ち着いてくださいませ」 「クリスティーナ……!」 「ティナ!目覚めたんだね、よかった……」 私はカルロ様からドミニク様へ視線を動かし、安心させるように微笑む。 室内ではソファやテーブルがあるものの2人はそこには座っておらず、窓際で話しをしていたらしい。 もうすでに日は暮れていたので窓の外は真っ暗になっていた。 扉から窓際まで少し距離があるにも関わらず、カルロ様の大きな声は扉の外へもはっきりと聞こえてくるほどだった。 それほどにドミニク様の言葉は的を得ていたという事なのかしら。  リジーが心配していたけれど、ひとまず私は2人の元へ向かい、争いにな
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第121話 ※わたし、偉い?

 ドミニク様に抱きかかえられながら寝室へと入ると、リジーがベッドを手際よく整えていて、私は彼女に寝支度を整えられていく。 そしてすぐにシワ1つないような美しいベッドへ寝かせられた。 「リジー、ありがとう」 「ゆっくりお休みなさいませ。失礼いたします」 リジーにお礼を伝えると、彼女は優しく微笑みながら退出していった。 「ドミニク様もありがとうございます。ご心配をおかけして申し訳ありません」 「ティナはどうして応接間に来たの?」  さすがドミニク様、わざわざカルロ様もいる応接間に私が来た事を疑問に思っていたのね。 「本当はお2人に伝えたい事があったのです……私が気を失っている間の事を」 「気を失っている間の事?」 私は意識を失った後、記憶の海の中にいた事、そこで神に会った事、記憶が全て戻った事などを簡潔に話す。 「そうか、そのような経緯があったのか……辛かったね」 「ありがとうございます。でも一番辛かったのはお祖母様ですから、私は大丈夫です」 私はそう言ってドミニク様に笑ってみせた。 本当なら今でも思い出すと涙が流れてしまう記憶だけど、私は裏切りにあった当事者ではなく、今は愛する人がそばにいて幸せな人生のはずだから。 いつまでもめそめそ泣いていてはお祖母様にも失礼だもの。 「私はお祖母様の呪いを解いて彼女自身を解放して差し上げたい。きっとお祖母自身も苦しいままだと思うのです」 「そうか」 「それにそうする事で、きっと私の力も解放されると思うのです!そうすればドミニク様のお役にも立てますし……!」 ドミニク様が私に相応しくないとカルロ様は仰ったけれど、そんな事はまったくないし、私は最愛の人がそばにいてくれればそれだけで幸せだった。 でももし力が戻れば、どんな人が私達の前に立ちはだかっても自分の手で愛する人を守る事が出来るし、その為の力がほしい。 正直私は魔女としての力に目覚めた時も、彼と結ばれて力が戻っても、この力を嬉しいと思った時はあまりなかった。 でも今は、今までで一番力がほしいと思っているかもしれない。 こんな気持ちは初めて……ドミニク様がいつも私に力をくれる。彼を必要なのは私の方だと言うのに。 そんな事を考えていると、私の頬にふいにキスが降ってくる。 嬉しくてドミニク様の方を見ると、彼からは甘い雰囲気はなく、ど
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第122話 ツェットリーニ王国へ ~カルロ王子Side~

 この世界は東と西で海を隔てて分かれていた。 東の大陸の西端にはロスベル公国があり、公国には西の大陸へ行くための港が整備されており、ここから様々な物資が東の大陸の国々へと運び込まれている。 東のイースナビア帝国は国益拡大の為に真っ先にロスベル公国を支配下に置き、益々貿易が盛んになった結果、どんどん国益を大きくしていった。 カラドゥス王国も昔はこのロスベル公国と取引をしていた事もあったが、近年では帝国がその流通を牛耳っているので関税なども高くなり、東の大陸は帝国一強になりつつある。 そんな事情もあり、父上は何が何でも白の魔女が欲しいに違いない。 もはや魔女の力に頼らなくては国益すらも守る事が危うくなってしまいそうな現状に、唇を噛み締める。 白の魔女発見の知らせを受け、夜な夜な馬を走らせてロスベル公国に着き、旅人を装いながらキャルバン港へと着くと、常駐している部下から乗船許可証を受け取る。 「ご苦労だったな」 「いえ、レグニート様に殿下のお供を仰せつかっております」 「爺が?私が出発する時は小言を言っていただけだったのにいつの間に……全くいつまで経っても子供扱いだな」 「ご心配なのでしょう。レグニート様はずっと殿下のお側におりましたので」 部下にそのように言われてしまうと、何だかくすぐったいような気持ちになってしまう。 しかし心強いのも確かだ。ここは有難く爺の心遣いに甘えるとしようか。 ちょうど旅行客用の帆船が港に停泊しているのを見て、部下2人を護衛として連れながら乗船したのだった。 船のデッキで海を眺めながら、白の魔女についてぼんやりと考える。 「どのような人物なのだろうな、白の魔女とは」 私が呟くと、傍に控えていた護衛の一人が自身の考えを述べた。 「我が国では伝説のような人物なので現実味がありませんが……本当に存在するのでしょうか」 「私もまだ夢見心地
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第123話 シェリアン王女との出会い ~カルロ王子Side~

 日が暮れてきそうな時間まで尾行していたが、一つの作戦を思いつき、護衛の一人に馬を任せた。 そして私ともう一人の護衛は、彼女が乗って来たであろう馬車を探す事に。 御者と話していたので馬車で来たのは明白だ。 どこに停めたのだろうかと探していると、王都の入口付近ではあるが、あまり治安のよくない場所へ停めていたのだった。  「あれがあの女性の馬車か。王家の大紋章は入っていないが、いかにもといった感じだな。街はずれとは言えこんな場所に停めるとは……」 王都の外れにもこのような物乞いがいる場所がある。 光と影……どこの国にもある光景だ。 御者もいない高貴な身分の馬車は、ここでは相当目立つ。 私が思いついた作戦とは馬車に細工をし、故障と見せかけて困っているところを助ける、と言ったものだった。 「細工をしようと思っていたが、私の出番はなさそうだな」 物陰から馬車を観察していると、貧しい者たちが何か金目の物はないかと物色している。 質素ではあるがいかにも貴族の馬車といった外装に、車輪ですらもぎ取ろうとする輩がいた。 早く戻って来ないと馬車が跡形もなくなってしまうぞ…………外側の装飾や金の部分も剥がそうとしている者もいる。 どこまで傍観するべきか迷ったが、これ以上はマズいかもしれないとならず者達を追い払う為に剣を抜き、物陰から動く事にした。 「その辺にしておけ!誰の馬車だと思っている?」 「ひっ」「うわぁぁぁ逃げろ!!」  馬車に群がっていた輩は私と護衛が剣を持っている姿を見るや怯え、一目散に逃げ去り、ボロボロになった馬車だけが取り残されてしまう。 「ふん、他愛もないな」 「あまり目立ちませぬよう」 「爺のような事を言う」 我々がそんな会話をしてい
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第124話 白の魔女クリスティーナ ~カルロ王子Side~

 「先に私が入って事情を話すから、ここで待っていて」 私は彼女の言葉に頷くと、白の魔女に会えるという期待と緊張でドキドキする胸を鎮める為に深呼吸を繰り返していた。 父上と会う時もこれほど緊張する事はない。 私にとってそれほど白の魔女に会えるというのは、自分の人生を左右する出来事だと認識している。 少し開いた扉の中から連れてきた女性と、もう一人別の女性の話し声が聞こえてくる。  『ご、ごめんなさい、こんな夜に…………』 『まぁぁ……ディクセル王太子殿下もご心配されて、邸に探しに来たのですよ?!今もドミニク様とご一緒に探しておられますわ……ひとまずこちらに座りましょう』 鈴が鳴るような美しい声が聞こえてきて、私の胸は緊張とは別に高鳴っていった。 声だけではなく、会話する言葉からも優しさと慈愛に満ちているのが感じられる……早く顔を見たい。  そしてやはり私が連れてきた人物は王族。すなわちシェリアンと名乗る女性は、シェリアン王女殿下で間違いないのだなと確信した。  私がそんな事を考えていると、扉の隙間から王女殿下が手招きしているのが目に入ってくる。  「あ、ちょっと待って。私をここまで連れてきてくれた者がいるの」 私は王女殿下に導かれるままに邸の中に入ると、そこにはショールを羽織り、美しいホワイトブロンドが煌めいている女性と侍女と思われる女性が佇んでいたのだった。  「シェリアン様をお連れしてくださって、本当にありがとうございます。よろしければご挨拶をしたいので、フードを脱いでいただけると嬉しいのですけれど」 私が何者かが分からず少し目線は厳しめではあるものの、大きな瞳に果物のようなピンクの唇、人間離れしているかのような透き通る白い肌の女性は、私にフードを脱いでほしいと言ってきた。  
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第125話 親族同士 ~カルロ王子Side~

 王宮へ入り込むのに成功した私は、その日の内に国王とも顔を合わせ、ひとまず王宮の客間を使わせてもらう事になった。 王都でも感じたが、この国は民との距離が近いな……旅人ですら泊めてくれるとは。 ひとまず国王に話はあったけれど、王族たちは皆シェリアン王女と色々と話したい様子だったので、早々に部屋へ移動し、翌日を迎えたのだった。 もしかしたら今日、オーレンブルク公爵がクリスティーナを連れて王宮にやってくるかもしれない。 私の名前がカルロだと分かり、クリスティーナに会いに来たと伝われば、あの公爵なら色々と推察できるだろう……元王族なのだから。 ひとまず私は、何も知らずに私を迎え入れた愚かな国王に真実を話す事にした。 「やはり貴殿がカラドゥス王国の第二王子カルロ王子殿下なのか?シェリアンから色々と話を聞き、まさかとは思っていたが……」 「はい、お初にお目にかかります、国王陛下、王妃殿下。昨夜ご挨拶をいたしましたが、ディクセル王太子殿下にシェリアン王女殿下もお目にかかれて光栄です」  「…………信じられない……」  皆一様に驚きを隠せない様子だが、シェリアン王女殿下はひと際驚いている様子だった。 大きな目がこぼれ落ちそうなほど見開いている様子に、フッと顔が緩んでしまう。 どうやら思っている事が表情に出やすい性格のようだな。 ディクセル王太子殿下はこちらを警戒する様子を見せながらも、「昨夜はお世話になりました」と丁寧に挨拶をしてきたのだった。 冷静だな……彼はなかなかの人物かもしれないと思う。 私が皆に挨拶をしたところで、クリスティーナとオーレンブルク公爵が応接間に入ってきた。 昨夜は暗がりの中で会ったのでまじまじと見る事が出来なかったが、
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第126話 家族の温かさ ~カルロ王子Side~

  翌日、一刻も早くクリスティーナに会いたくてオーレンブルク公爵邸に突撃した私は、とても可愛らしい幼女に出会う。 漆黒の髪に黒い爪、大きなつり目に瞳も黒、衣服も黒……その女の子は黒の魔女オブシダンと名乗った。 白の魔女と出会えた事だけでも幸運なのに、黒の魔女にも出会えてしまうとは―――― しかし黒の魔女は東の端に住んでいるはず。 私が疑問に思いながらもお茶会を進めようとすると、黒の魔女の怒りに触れてしまう。 ――――ゴゴゴゴゴゴゴッッ―――― 地鳴りのように邸が揺れ、黒の魔女の瞳が金色に変わっていた。 世界を揺るがすような力……それをこんな小さな少女が持っているとは誰も思わないだろう。 私は白の魔女を連れて帰ると息巻いていた自分の傲慢さが少し恥ずかしくなり、魔女に対しての見方を変えなくてはと思ったのだった。 彼女たちはこの世界の聖域なのだ。 私だけのものにはなり得ないし、もし伴侶とするにしても国王ぐらいにでもならなくては、相応しいとは言えない。  オーレンブルク公爵はその辺をどう思っているのだろうか……そんな事を考えながら、クリスティーナとのお茶会が始まったのだった。 ~・~・~・~・~  「カルロ様、私にはあなた様……いいえ、カラドゥス王国がただ単純に”叔祖父の遺児”を探しているようには思えないのです」 お茶会が始まって早々、私はクリスティーナに痛いところを突かれてしまう。 国としても白の魔女の力、存在が必要で、自分の王位継承権の為にも必死で探していたとは言えない……でも彼女には全てお見通しのような言葉を投げかけられてしまうのだった  「”白の魔女”が必要
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第127話 真実のさらに真実 ~カルロ王子Side~

 王太子や王女にお礼をしたいと王宮へ連れて行かれて以降、私は王宮で客人として扱われていた。 まだアロッサ村へ行くにも数日あるので、翌日、国王に話があった私は、許可を得たので国王の執務室へと向かっている。 そして室内にはすでにオーレンブルク公爵もいて、急遽3人で話をする事になったのだった。 「まさか公爵閣下までいらっしゃるとは思いませんでした」 「アロッサ村の事を兄上に伝えなくてはと思ったので」 「なるほど。ご兄弟仲が随分よろしいようで」  王家の兄弟がここまで仲が良いなど、あまり聞いた事がないな。 大抵は王位をめぐって醜い争いが始まり、ドロドロとした抗争が始まるものなのに――――この男はそれが嫌で王宮から逃げ出したというわけか。 「オーレンブルク公爵、一つお聞きしたい事があるのですが、よろしいでしょうか?」 「もちろん」 私の言葉に全く表情を崩さずに、胡散臭い笑顔で返してくる。 若造の言葉など気にもならないというわけか……私は鋭い目線を彼に向け、一息に問いかけた。  「あなたほど状況判断に優れ、頭の切れるお方ですと、政治的に利用しようとする人間が出てきそうなものですが、王座に就きたいとは一度も思った事はないのでしょうか?」 「どういう意味だ?」 「いえ、公爵位を賜わって隠居生活をしている事に、どうしても違和感が拭えなくて……これから白の魔女を娶るというのに、ご自身の地位には全く無頓着な事が不思議で仕方ないのです」 「殿下」 私の言葉を国王が止めに入ってくる。 やはり――――   「陛下も考えておられるのでは?白の魔女を国として守っていかなくてはならないという事を」 「………………」 私の言葉に二
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第128話 ※悲喜こもごも ~ドミニクSide~

 洋裁店で甘い時間を過ごした後、カフェでは久しぶりにデートらしいデートをする事が出来た。 ティナを膝に乗せ、甘い物を頬張りながら美味しいと顔を輝かせる彼女を見ているだけで、幸せな気持ちで満たされていく。 頬に付いたクリームをペロリと舐めてあげると、発火してしまうのではと思うくらい真っ赤になった彼女が可愛すぎた。 私たちはお出かけを満喫し、日が暮れる前には邸へと戻ったのだった。 まさかこの時は、夜にあんな事が起こるとは思ってもいなかった――――ディクセルが大慌てでシェリアンが王宮に戻ってこないと邸にやってきたのだ。 朝の内に帰ったはず……こんな夜に一人で迷子にでもなっていたらと思うと、心配で邸を飛び出したが、邸周辺では見つからない。 やはり日が昇ってからではないと見つからないか……。 「むやみに探していても見つからないだろう。一旦邸に戻ろう」 私がディクセルに提案すると、彼は気落ちした表情で頷いた。 心配だろうな……こんな事は初めてだろうし、きっと王宮でも物凄い騒ぎになっている事だろう。 日が昇るまであと何時間だろうか……確認する為にも邸に戻る必要がある。 しかし戻ってみると、邸には見た事のない馬が3頭繋がれていた。 誰の馬だ? 私はティナを邸に残して行った事を後悔しながら、慌てて扉を開いた。 「ティナ!邸の前にある馬は――――」 「ド、ドミニク様」 私の目に飛び込んできたのは、褐色の肌で旅人のような男が彼女の手を恭しく握っている姿だった。 そしてそこには先ほどまで探しに出ていたシェリアンも一緒に立っているという状況に、何が起きているのか分からなかった。 しかし私の婚約者に触れているというのだけは許し難く、その男からティナを引き寄せる。 「おかえりなさいませ、ドミニク様。ご無事で何よ
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第129話 ※悲喜こもごも2 ~ドミニクSide~

 それは悪魔のような甘美な囁き。 理性を保ち、しっかりしろという自分と、このまま快楽に身を委ねてしまえという自分がせめぎ合っているところだったのに。 「…………っ!」 彼女の誘惑にすっかり悪魔が勝ち、何もかも委ねてしまう事にしたのだった。  その日のティナはとても積極的で、私の口を塞ぎながら手で私の熱棒を可愛がる。 手の動きはたどたどしくもあるけれど、愛する人に触られていると思うと快感も何倍にも膨れ上がっていく。  彼女の細い指で私の先端をカリカリと刺激してきた時は、一瞬眩暈がするほどの快感が襲ってきた。 「ふっ、ぁあ……っ」 「ドミニク様……ココ、気持ちいい?」 「ぅあっ、……う、ん…………いぃっ……」 本当に、どこでこんな事を覚えたの? 口から何度も出そうになる言葉を飲み込み、彼女の手の動きに意識を集中させた。 柔らかい舌が首筋を舐めていき、もっとしてほしいと言わんばかりに腰が勝手に動いていく。 もう先端部分の布は湿ってきているのが目に入り、ズボンから出して自分で弄ってしまいたい気持ちに駆られていた。 しかしまだ彼女の責め苦は止まらず、今度はシャツの上から私の胸を食んだ。 「あっ、ソコ…………ッ、だめ……っぁあ!」 このままだと、ズボンの中に出してしまう……! 私の気持ちなどお構いなしに彼女の小さな唇は、胸の先端をさらにちゅうぅぅっと強く吸い上げてきた。 「あ゙、あ゙ッ、ぁあ!」  声が…&h
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