All Chapters of こんなに好きなのに、伝わらないのなら――: Chapter 101 - Chapter 110

114 Chapters

特別番外編【Voice22】

『あっあっぁっ、ンンッ、くすぐったい』「これならどうですか?」 一気に半分挿入してやった。本当は全部挿れたかったが、さすがにナカがキツくて、無理ができない。『ふぎゃッ!』 若林先輩の顔色が赤くなったり青くなったりと、見るからに忙しない。相変わらず色気を感じさせない喘ぎ声が、戦慄く唇から吐き出された。『くるっ、くるっ…苦じぃ、つ゛ら゛いぃ゛』 多分、第三者がこのセリフを聞いたなら、断末魔の叫びに捉えること間違いなしだろう。「あと半分残ってるのに、弱音を吐かないでください」『だだだだ、だってよ、あぁあ圧迫感が……』 うだうだ言わせないようにしてやろうと、一旦ギリギリまで腰を引き、ふたたび挿入してやった。『ぴぎゃっ!』(――ホントこの状況で萎えない俺って、正直すごいと思う) 若林先輩がどんなに酷い声をあげようが、醜い顔をしていても、そのすべてを愛おしく感じられた。「アキラ先輩、口を開けっ放しのままで、舌を出して」 ナカに力を入れさせないために、突飛な提案をした。若林先輩は咽び泣きながら、舌先をやっと出す。出されたそれに顔を寄せるタイミングで自然と俺自身がナカを押し開き、あと少しで全部が挿入されるところまでやってきた。『おっおおお~♡』「んっ! アキラ先輩と、やっとひとつになれましたよ」 最後の一押しを終えて、すべてを飲み込んだ部分を見ながら額に滲む汗を拭ったあとに、組み敷いてる若林先輩に視線を移して、ギョッとするしかなかった。 だらしなくヨダレを垂らしながら白目を剥き、躰をヒクつかせてちゃっかりイってる姿は、俺の中にあるヤル気をゼロにした。(さっきまではトロけそうなくらいに気持ちよかったのに、それを無にするこの人は最強なのかもしれない――)「まったく! 困った人……」 傍から見たら間違いなく思いっきりドン引きする姿なのに、なぜだか俺は許せてしまう。その理由は、失神するくらいに俺ので感じてくれたからなのか。あるいは惚れた弱みなのか――どっちにしろ、相当若林先輩に堕とされてしまった事実には変わりない。
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特別番外編【Voice23】

「……箱崎、変なことを聞いてもいい?」 自身の気持ちを噛みしめていたところで、どこか言いにくそうに黒瀬が俺に話しかけた。「変なこと?」「うん。あのね、若林先輩と付き合うことになったきっかけは、何かなぁと思って。ふたりが付き合うなんて意外だったし」「黒瀬は知ってるだろ、俺が声フェチだってこと」 人差し指をくちびるに押し当てながら告げると、黒瀬は黙ったまま静かに頷く。俺のことをバカにせず、真摯に受け止めてくれる態度に、ありがたみを感じながら説明した。「若林先輩、誰も真似できないような声を出すんだ」「それって――」「ヤってるとき限定だけどね。それのおかげで胸に空いた穴が、一気に塞がっちゃった」「あ……」 黒瀬の面持ちが曇りがちになったのを見て、腹に軽くグーパンしてやった。「そのきっかけを作ってくれた黒瀬に、俺は感謝してるんだけどな」「箱崎……」 椅子に座った俺を、黒瀬は大きな瞳を細めながら見つめる。さっきまでの憂うつな感じは消えていた。「それで、俺にジェラシー抱いて無駄に嫉妬しまくっていたのは、無事に解消されたみたいだな」 黒瀬先輩と部室で話し合いをしたあの日、黒瀬は不機嫌丸出しで帰っていった。次の日にフォローを入れようとしたのだが、その日の黒瀬がどこかボーっとしていたので、あえて話をしなかった経緯がある。「解消というか、なんというか――」 いきなり頬を染め、落ち着きなく視線を逸らす黒瀬の行動で、俺がフォローする前に黒瀬先輩がうまいことやったのがわかった。「黒瀬先輩が俺を相手するはずないのに。黒瀬にめっちゃ惚れてるのにさ」「そんなこと! ある、かな?」「どうしてそこで、自信を失くすんだ。黒瀬先輩の視線の先には、いつも黒瀬がいるっていうのに」 部活をしている最中、体育館の観客席を見上げて、さりげなく黒瀬を捜す姿を何度も目撃していた。「そんなに僕のこと、兄貴は見てるの?」 自信なさげに躰を縮こめて訊ねる黒瀬に、笑いながら答える。「ああ。黒瀬を見てるだけじゃなくて、話もたくさん出てくる。『俺の辰之はしっかりしてるから~』なんて、いろんな自慢話しまくりだよ」「自慢話なんて、僕のどこが自慢になるのやら……」「そういう黒瀬も、黒瀬先輩の自慢話するクセに!」 ニヤニヤしながら指摘した瞬間に、目の前にある顔がここ一番で真っ赤になった
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特別番外編【兄貴の愛情の表し方】

♡***♡***♡※特別番外編【Voice10】で、お兄ちゃんにバレー部の部室から追い出された日の夜のお話になります。「どうして僕がいちゃ駄目なんだよ! 箱崎は僕の友達だっていうのに……」 母親に「ただいま」とひとこと告げて、すぐに自室へ引きこもった。持っていたカバンを怒りのままに、椅子に向かって放り投げる。 結構すごい音がしたというのに、リビングにいる母親がスルーしてくれたことに安堵する。ただいまと挨拶した、僕の声色が暗いものだったので慮ってくれたのだろう。 そんな見えない優しさを感じても、心の底から湧き上がるイライラは解消されなかった。 部室から僕を追い出す兄貴のてのひらを、背中がしっかり覚えていた。早く出て行けと言わんばかりのそれに、胸が張り裂けそうなくらいにキリキリ痛む。 僕が出てから、あのあとふたりはなんの話をしたのだろうか。話だけで終わることを頭ではわかっている。それなのに、モヤモヤが消えてくれない。兄貴を信用していないわけじゃないのに、箱崎が持っているようなキラキラしたものを、地味な僕が持っているわけがなく。そのせいで、兄貴を惹きつけておくことができない気がした。(僕よりも手足が長くて端正な面持ちをしている箱崎に、兄貴がフラフラ~と手を出してしまったら――)「そんなこと、あるわけないのに!」 浮かんできた卑猥な妄想を払拭すべく、頭を激しく振ってから手早く室内着に着替えた。学校での出来事を思い出さないように、クローゼットの中へ制服を乱雑に放り込む。 楽しみにしていたご褒美がなくなったので、次回のテストに向けて勉強しなければならない。そのことを何度も復唱して、余計なことを考えないようにした。前回のテストのように、ご褒美を目の前にぶら下げておけば、否が応でも集中力が増す。 兄貴が箱崎を抱きしめながら熱いキスを交わしたり、尻を揉みしだいたりなんていう、具体的な映像が流れないように、そりゃもう必死こいて勉強にいそしむしかなかった。
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特別番外編【兄貴の愛情の表し方2】

♡***♡***♡(少しでも休憩を挟むと、ふたりの映像が頭にバーン・ドーン・ガーンっていう感じで流れるせいで、ぶっ続けで勉強しちゃった) それでも途中で晩ご飯を食べて、さっさとシャワーを浴び、すぐに机に向かって集中した。そのおかげで、質のいい勉強ができたと思われる。 本当は、県内トップクラスの進学校に推薦で行けるくらいの学力を持っていたのを、兄貴と同じ学校に通うために、微調整を繰り返した結果が現在の学力である。当然手を抜いているわけだから、落ちることろまで落ちる。「さすがに疲れちゃったな。少しだけ横になろう……」 躰を投げ出すようにベッドに横たわり、目を閉じた。頭を使いすぎているせいか、兄貴と箱崎の絡みは浮かばなかったものの、以前抱き潰されたことが思い出された。 兄貴からの荒々しいキスや躰をまさぐる手のほかに、挿入された硬くて大きなモノが、僕の躰に刺激を与える。(あのときみたいに、兄貴に抱かれたい――) そんなことを考えていると、閉じている瞼が開かなくなるくらいの重みを覚える。部屋の電気がつけっぱなしになっちゃうが、もういいやと諦めて微睡みの中に身を投じた。 どれくらいの時間が経ったのか、さっぱりわからない。目を開けたのに部屋の電気が消されているらしく、真っ暗闇だった。 目が使えないからこそ、すぐにわかった。うなじにかかる吐息と、背中に伝わってくるぬくもり。僕を腕枕してくれる、逞しい二の腕の持ち主は――。「兄貴っ?」(どうして僕の部屋にいるんだ? だって、約束を守れなかったはずなのに)「辰之、起きたのか?」「起きたというか、少しだけ休憩するつもりで、横になっていたんだよ」「どこが少しだけ休憩なんだ。俺が声をかけても起きなかったくせに」 僕の耳朶に兄貴の唇が優しく触れた。一瞬触れただけなのに、そこから全身に熱がいきわたる。「辰之ごめんな。どうしても部活のことで、箱崎と話さなきゃならない内容だったから、おまえを追い出したんだ」「バレー部のことなら仕方ないよ……」「でもかなり怒っていたよな。怒っていたというか、嫉妬しまくってた感じ?」「嫉妬するに決まってるだろ。理由もわからず追い出されたんだし」 兄貴に聞きたいことがあるのに、うまく言葉にできない。だって兄貴の空いた片手が、室内着の裾から忍んで、僕の肌にやんわりと触れるせいで、呼
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特別番外編【兄貴の愛情の表し方3】

「ちなみにこれはご褒美じゃなくて、俺からの差し入れな」「差し入れ?」 一瞬だけ快感を遠のかせた兄貴の言葉で、僕の頭の中に疑問符が浮かんだ。「辰之が次回のテストに向けて一生懸命に勉強した形跡を、机の上の状況から確認させてもらった。これなら絶対に、クラスで一番になれる!」 吐息まじりの兄貴の唇が、僕の首筋を這っていく。同時にカタチの変わった硬くて大きなモノが、上下に尻に擦りつけられた。布越しでも伝わってくる兄貴の熱に、頭がぼーっとしていく。(――これってば差し入れじゃなくて、差し挿れというべきじゃないのか!?)「僕は一番になれる、かな?」「俺に夜這いしてほしいんだろ?」「されたい……」 兄貴に愛されたい。それを見える形で体感したい。「辰之、好きだ」 僕が求めていることがわかるのか、兄貴は耳元で告白してくれた。長く一緒にいるお蔭で、そういう察しの良さに何度助けられたことか。その感情は家族愛が伴うことがわかっていたものの、兄貴を好きになった理由のひとつになっていた。「宏斗兄さんが好き。誰よりも好き!」 服の中に忍んでいる腕を抜いてから、くるりと躰を反転させて、兄貴の躰に抱きつく。家族愛から恋愛に発展した今、こうして僕を求めてくれることに喜びを覚える。「兄貴っ…兄貴が好き! 僕だけを見て、視線を逸らさないで」 薄暗闇の中でもわかる、大好きな兄貴の顔。愛おしそうに僕を見つめていた。「辰之こそ、俺だけを見てろよ。この間屋上で箱崎にキスされたときは、驚きの中に嬉しさが表情にちょっとだけ滲んでいたぞ」「嬉しくなんてなかったよ。僕は兄貴のものなのに」「本当?」 嬉しくないと即答したのにそれを無にする感じで、兄貴に問いかけられてしまった。「本当だよ。こうして僕に触れることができるのは兄貴だけ。もう誰にも触れさせない」 兄貴の下唇を食みながらキスした。「ぅんっ!」 上下の唇で兄貴の下唇をやわやわと食みながら、ちゅっと吸いあげる。僕を感じさせる兄貴の唇を優しく愛でてあげると、肉厚の舌が容赦なく口内に入り込む。「あ、あに…きぃっ」 上顎をなぞられた瞬間、食んでいた兄貴の下唇を放してしまった。ぞくりとした快感を与えられたせいで、腰から下がジンジンする。「俺から辰之に差し入れしてるのに、感じさせてどうするんだよ」「だって、兄貴の感じるところが
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特別番外編【兄貴の愛情の表し方4】

「そんなことされたんじゃ、ちゃんと差し入れできないだろ」 兄貴はほかにも文句を言いつつ、ちゃっかり僕の服を手際よく脱がしていく。衣擦れの音が、静まり返った部屋に聞こえるだけで、これから兄貴に抱かれるという興奮に繋がった。「兄貴も脱いで」「わかってる。辰之はおとなしく俺に脱がされてろ」「我慢できない。早く!」 最後まで脱がされた僕は、迷うことなく兄貴の下着に手を伸ばした。「がっつきすぎだろ」「がっつきたくもなるよ。だって今回のテスト、かなり自信があったんだ。兄貴からご褒美がもらえるっていう確信があったのに、結果を見た瞬間、声をあげそうになったくらいに絶望しちゃって」 兄貴は下着を掴んだままでいた僕の手を外し、自分で手早く脱ぎ捨てた。「テストの結果で絶望って、その表現もどうかと思う」「兄貴こそ信じられないよ。僕が大好きな兄貴に抱かれることを、どんなに待ち望んでいたのかわからないなんて」「辰之こそわかってない。前回おまえを抱きつぶすくらいに抱いてしまって、俺が深く反省しているってことを」「兄貴が反省? どうして……」 告げられた言葉の意味がさっぱりわからず、ベッドに横たわった状態でぽかんとした僕を、兄貴は優しいまなざしで見つめる。難しいなにかを教えようとしてくれる時に見せるその面持ちに、自然と胸がときめいてしまった。「バレー部の部室でおまえを抱いたあのとき、誰よりも感じさせてやろうと思っていたのに、後半は辰之が俺を感じさせていたよな」「兄貴が感じてるところを、たくさん見たかったから」「俺はそれに応じてしまった。辰之の限界も考えずに」「あれはほら、僕の体力不足が原因だと思うよ。兄貴の性欲の強さに合わせて、僕も頑張らなきゃなぁと思ったりして……」 さりげなく指摘したはずなのに、目の前にある顔が真っ赤に染まった。(兄貴のこういうところ、本当にかわいすぎる。できることならどこかに閉じ込めて、誰に目にも触れさせたくない)「辰之、変なこと考えてるだろ。顔があやしい」 赤ら顔をそのままに、この場の雰囲気をごまかすように兄貴は僕に話しかけた。「どうやって、兄貴を感じさせようかなぁと思っていたところだよ」「今夜はそんなこと、考えなくてもいい。素直に俺に抱かれてくれ」
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特別番外編【兄貴の愛情の表し方5】

大好きな兄貴の声で告げられた言葉が、染み入るように鼓膜に貼りつく。僕だけを求めるそれに、素直に応えようと思った。「ぁっ…宏斗兄さん」 躰に感じる圧し掛かかる重みと触れ合う素肌の熱で、呼吸が簡単に乱れていく。「ん? どうした、苦しいのか?」 なにもしていないのに息が乱れている僕を見て、兄貴は少しだけ躰を持ちあげた。触れていた面積がちょっと少なくなっただけなのに、それがすごく切なくて、両手で兄貴の上半身に慌てて縋りつき、ぎゅっと抱きしめる。「苦しくなんてない! 兄貴の傍にいるだけで、嬉しくて堪らないんだ。ずっと離れたくない」「辰之……」「早く兄貴で満たされたい。僕で感じる姿が見たいよ」 薄暗がりでもわかる兄貴の笑顔。瞳を細めて笑いながら、僕の唇にキスをした。触れるだけのキスを数回してから、強く唇を押しつけたあとに舌を挿入する。肉厚の舌が口内の感じる部分を探るように、容赦なく蠢いた。「ふぅっ…あぁっ、んっ」「辰之かわいい。もっと声を出して」 耳元で囁かれたセリフに応えたいのに、兄貴との関係が家族にバレたときのことが頭を過るせいで、声を押し殺してしまう。「もしかして感じてない?」「違っ、だってここは家だから……」「それとも辰之は、俺を抱きたくなったとか?」「へっ?」 きちんと理由を告げたというのに、兄貴は突飛なことを口にした。「ぼ、僕が兄貴を抱く!?」「辰之だって男だろ。ヤられるよりヤリたくなったのかと思って」 それまで与えられていた快感が吹き飛ぶ内容に、開いた口が塞がらない。兄貴を抱くなんてこれまで想像したことがなかったせいで、目を瞬かせるのが精いっぱいだった。「兄貴……」 顔の傍にある兄貴の表情は至極マジメで、からかっている様子がまったくなく、まじまじと僕を見つめる。「……兄貴は僕に抱かれたいの?」 震える声で僕が問いかけた瞬間、兄貴の瞳が嬉しげに細められた。それだけで答えがわかってしまう。きっと僕が強請ったら、あっけなく躰を差し出すだろう。兄貴は僕のお願いを、なんとてでも叶えようとしてくれる人。兄弟になってから――そしてこうして恋人になってからも、大切に接しているからよくわかる。「おまえが望めばだけど。でもやっぱり恥ずかしいかな。だって――」 言いながら顔を離した兄貴は起き上がり、両手で僕の両膝を軽々と持ってМ字開
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特別番外編【兄貴の愛情の表し方6】

下半身のすべてをさらけ出すポースに、恥ずかしさがないと言えば嘘になる。赤の他人に見せるなら、すごく恥ずかしいけれど――。「僕のすべてを大好きな兄貴に見せたいから、恥ずかしくなんてないよ。兄貴にキスされただけで感じてる、僕の大事なトコロをしっかり見て」 静まり返った暗闇の中で、僕の告げた言葉が妙に響いた。「俺に見せるだけで、終わらせるつもりなのか?」「まさか。兄貴の好きなようにして」「それじゃあ、たっぷり感じさせてやる」 兄貴はクスクス笑いながら、ベッドの下に腕を伸ばす。あらかじめ床に置いてあったものを手にし、カチッと蓋を開けた。「兄貴、それなに?」「辰之を感じさせるために、こっそり用意してた。媚薬入りのローション」「媚薬入り!? そんなの使って大丈夫?」 驚きのあまり起き上がり、兄貴が持っているローションの容器を、まじまじと見つめてしまった。容器からローションを垂らした手が、僕の秘部に触れる。ぬちゃっという卑猥な音と一緒に、兄貴の指が挿入された。「ぁ、ああっ!」 ローションで濡れた皮膚だけじゃなく、ナカも熱を帯びていくのがわかった。媚薬効果の早さに不安が拭えない。(――このまま熱が上がっていったら、僕はどうなってしまうんだろう)「辰之のナカ、俺を欲しがってヒクついてる」「んぅっ、ずっと…欲していたよ」 まったく触れてもらえない僕自身は、悦びの涙をじわりじわりと溢れさせる。出し挿れされる兄貴の指が増えるのを目の当たりにして、自ら腰を振ってしまった。「あっ兄貴ぃっ…も、もっと! もっとゴシゴシして」「ココだけじゃ足りないだろ。コッチもかまってあげないと……」 嬉しげに告げた兄貴の口が、僕自身をねっとりと飲み込んだ。包み込まれる兄貴の口内のあたたかさに、感度がどんどん高まっていく。「ンンぅっ!」 自分の下半身でおこなわれている行為を、もう見ていられなくなった。ベッドに身を投げ出して、感じるたびに全身をビクつかせる。すると僕が倒れるのを待っていたかのように、兄貴の空いた手が胸の突起を容赦なく摘む。「ひゃっ! あああぁあぁっ」 痺れるような快感に、目を瞬かせるのがやっとだった。しかもさっきから声のボリュームを抑えることができなくなっていて、卑猥な水音よりも僕の声が部屋に響きまくった。
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特別番外編【兄貴の愛情の表し方7】

「辰之、そんなに感じてるのか? すげぇエロい声が出てる」「もっ…やっ、変にな…るぅ。はぅっ!」 どうにも我慢できなくて、両足を意味なくジタバタさせるしかない。「感じるたびに辰之のナカが、俺の指を締めつける。きっと気持ちいいんだろうな」「んっ…だったら確かめてみなよ。ゴムなしで挿れて」「ゴムなしって、そんなことしたらおまえ――」「兄貴にも味わってほしいんだ。そして乱れてほしい。僕のナカにいっぱい愛を注いで」 快感に打ち震える躰は、さらなる快感を求めた。腰をちょっとだけあげながら両腕で膝裏を持ちあげ、挿入しやすいように兄貴に見せつけると、挿れられた指がずるりと抜け落ち、それを塞ぐように兄貴自身の先端があてがわれる。「早くっ、早くきっ!」 急かす僕の声をなきものにした強引な挿入。いつもより解されていないそこは、兄貴自身の挿入を拒む。「キツっ……、くっ」「ぁああっ! は…ぁっ……!」 無理に押し広げられる感覚は確実に痛みを伴うものなのに、それすら気持ちいいと感じてしまった。まるで兄貴自身のカタチを覚えるようなそれに、愛しさすら覚える。自然と目尻に涙が浮かんだ。「媚薬ローションもそうだけど、辰之のナカも相当ヤバい。俺のに絡みついてくる」「兄貴ぃっ、ぁあ…ふ…ぁも、もっと奥に。深く繋がりたい」「奥のぐりっとするところだろ。そこを狙うと、いつもより短くなるけどいいのか?」 僕のナカを堪能するように浅く出挿りさせていたが、徐々に奥を目指して突き進んでくれる。擦られるたびに沸騰するように腰から下が熱くなり、イキたくてしょうがなかった。「短くて…いい。僕もうイキそ、あっん…」(兄貴と一緒にイケないのはつまらない。さっきから感じさせられるせいで感度が二倍になっているし、散々我慢したあとでこうやって貫かれると、必然的に先にイくことになるんだよな) 与えられる快感をやり過ごすべく、まったく別なことを考えてみる。次にこんな機会があったときには、自分から兄貴のを咥えて感じさせようと思った。もしかしたら、一緒にイケるかもしれないと――。 スムーズにコトを進める計画を、頭の中で入念に練っているときだった。「やぁっあっ!」 目の前に突然火花が散る。完全に油断していた。兄貴の先端が、僕の奥深くを容赦なく貫いたタイミングだったらしい。火花が散ったと同時にイって
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特別番外編【兄貴の愛情の表し方8】

「あ……っは…ぁ、ん…っも…だめっ!」 快感でおかしくなりかけているというのに、兄貴はガンガン奥を責めたてつつ、僕自身を扱きまくった。荒い息遣いと卑猥な水音が妙なリズムを刻む。イったばかりだというのに、躰がさらなる快感を追いかけた。「辰之が感じると俺も気持ちいいんだ。痙攣しながら俺のを締めつけるこの感覚、やみつきになりそ」「は…あぁ、いっぱぃ突いて感じて。僕の躰で感じ…る兄貴を見せて」「おまえ、どうなってもしらないからな」 嬉しげに細められた瞳が、兄貴の気持ちを表していた。僕自身を掴んでいた手と反対の手が腰に添えられ、兄貴の腰の動きに合わせてこれでもかと深く貫く。「ふっ深いぃっ! 深っ、はぁあ…奥にっ、奥にあたる!」 まるで僕の躰を玩具のように手荒に扱う。だけど全然嫌じゃなかった。肌同士がぶつかる音や、飛び散る兄貴の汗すらも僕の快感に繋がっていく。「イク…イクイクっ、ううっ!」 大きく腰を引いた後にぶちまけられた熱い白濁が、僕のナカを一気に侵食した。じわじわと広がっていくそれをもっと感じたくて、兄貴の腰に足を巻きつける。「宏斗兄さ……きもちいいぃっ!」「この感じ、まるで辰之に搾り取られてるみたいだ」「んぅっ、ま、まだ…足りないよ」「辰之はどん欲だな」 未だに感じているのか、兄貴はつらそうに顔を歪ませながら僕に笑いかけた。「ねぇ兄貴、してみたいことがあるんだけど」「してみてみたいこと?」 その問いかけにすぐに答えようとしたのに、意地悪な兄貴は僕の口を塞ぐ。感じさせるように口内を蠢く兄貴の舌に、簡単に翻弄された。こんなことをされ続けていたら、してみたいことが間違いなくできなくなる。「あ……っは…ぁ、ん…っも…だめっ!」「だめじゃないくせに」「これ以上僕を感じさせないで。兄貴と一緒にイケなくなる」 思いきって告げたセリフを聞いた兄貴は、呆けた顔をしながらフリーズした。
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