「子どもが出来たら王妃になれる。それは嘘じゃない。だが、王妃になるには流石にそこそこの地位にまで押し上げられそうな奴でないとな。全く後ろ盾の無い奴ではすぐに王妃の座など引きずり降ろされる」「なるほど……確かにお飾りとは言え王妃なんて大変そうだもんね……そりゃ慰み者上がりは落とされるか」 感心したように頷くと、オズワルドは真顔で首を振った。「と言うのは建前で、俺の側室は要は俺の相手が務まるかどうかなんだよ」「……え」「元々俺は任期中は誰とも子どもを作る気などないし、王妃を立てるつもりもない。俺に子どもが出来なくても王位継承権は従兄弟やらに移るだけだし、どのみち俺はそんなに長い間王で居るつもりも無い。むしろそれが今後の筋書きだ」「そうなの!?」「ああ。お前も街での俺への皆の態度を見ただろう? 今のように戦争に明け暮れているような時代は俺のような冷酷王の方が良いだろうが、これが終わって平和な時代が来たら、今度は安寧を守れる王になった方が良い」「そうだったんだ……側室って言うのはつまり、オズの性処理係って事なの?」「そういう事だ。そんな所に自分達の大事な娘を引っ切り無しに送ってくるんだぞ、貴族は。正気の沙汰じゃないだろ」「それは内情を知らないからでしょ? 皆、子どもさえ出来れば王妃になれるって喜んでると思うよ」 少なくともあっちの馬車の二人と、戦争を見学に来た子は相当に喜んでいたのだが、今のオズワルドの発言でその線は完全に潰えた。「そっか、それで謎が全部解けたよ。あれだけ一晩中出せる人がどうして今まで子どもが出来なかったのか不思議だったんだよね」 むしろ種無しなのかと思っていたぐらいだ。そんな私の考えを読んだのか、オズワルドは冷たい眼差しを向けてくる。「言っておくが、その気になればいつでも子どもを作れるぞ、俺は。試してみるか?」「嫌よ。これから楽しい高級サロンライフが待ってるって言うのに!」「&hellip
Dernière mise à jour : 2026-07-21 Read More