どんな気分かって?最高に決まっている。若葉がメッセージを受け取ったとき、ちょうど出かける支度をしていた。このあと、佳奈を迎えに空港へ行く予定だった。佳奈の出張が予定より早く終わり、早めに戻れることになったのだ。実は佳奈を迎えに行くと決める前に、若葉は昭夫にも電話をかけていた。すでに退職したので、必要なら今日からでも入社手続きができると伝えたのだ。だが、昭夫はそれほど急いでおらず、しばらく休むか、旅行にでも行ってきてはどうかと勧めた。その費用はすべて明和バイオが負担するという。しかし、若葉は断った。これ以上待たせるのは申し訳なかったし、あの場所を離れた今は心身ともに調子がよく、特に休養を取る必要もなかった。話し合った結果、若葉は翌週の月曜日から明和バイオで働くことになった。だからこそ、今日は佳奈を迎えに行く時間があったのだ。【すごくいい気分だよ】若葉はスマホを手に取り、和之に返信した。【それならよかった】和之からは、すぐに返事が届いた。若葉は時刻を確認し、もう一通送った。【これから友達を迎えに行くから、またあとでね】そのメッセージを見て、和之の指が止まった。入力欄には、まだ送っていない文章が残っていた。【この前のスキー場で、ちょうど今日イベントがあるんだ。よかったら行かないか?】和之は何も言わずにその文章を消し、若葉へ返信した。【分かった】支度を終えると、若葉は下へ降り、車に乗った。免許は持っていたものの、普段はあまり運転しないため、道中はずっと慎重に走った。佳奈の車を運転して空港に着いた頃には、予定よりかなり遅くなっていた。佳奈はすでに待っていた。若葉の姿を見つけると、抱きしめようと駆け寄りかけたが、数歩進んだところで急に足を止めた。その様子がおかしくて、若葉は笑いながら歩み寄り、佳奈のキャリーケースを受け取った。「どうしたの?1か月も会ってないから、私の顔を忘れた?」「わ、若葉、あなた……」「わ、私が……どうしたの?」若葉は佳奈の口調をまねた。なぜこれほど驚いているのかは分かっていた。ダイエットに成功してからというもの、若葉を見た人は皆、同じような顔をしていたからだ。「うん。ダイエットに成功して、昔の体型に戻ったの」佳奈は信じられない
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