写真のアングルといい、写り方といい、いかにもわざとらしかった。どうやら若葉は、宗介のことをまだよく分かっていなかったらしい。ほかのことはともかく、少なくとも自分のプライバシーを重んじ、こんな写真を気軽にタイムラインへ載せるような人ではないと思っていた。だが、そうではなかったようだ。気持ちが盛り上がれば、相手のためなら何でもできるということなのだろう。この写真を自分に見せようとしたのか、それとも偶然だったのか、若葉には分からなかった。だが、どちらでもよかった。こんなものをこれ以上目に入れたくなくて、若葉はすぐに宗介の投稿を非表示にした。そのままスマホを閉じて眠ろうとしたとき、ラインに新しいメッセージが届いた。和之からだった。内容は一言だけだった。【起きてる?】こんな時間に突然連絡が来るとは思わなかった。二人はラインを交換していたものの、前にスキー場を出て以来、一度も連絡を取っていなかった。とはいえ、あのときはずいぶん助けてもらった。若葉としても、いつか恩を返さなければと思っていた。そこで、こちらも短く返した。【起きてる】和之からはすぐに返信が来た。今度はリンクが送られてきた。開いてみると、スキー場のイベント案内だった。続けて、和之からメッセージが届いた。【興味ある?ちょうどチケットがあるんだ】そのメッセージを見て、正直、若葉は少し心を動かされた。スキーの経験はそれほど多くなかったが、前回滑ってみて、何にも縛られず、悩みを忘れられるあの感覚が好きになっていた。しかも、和之は教えるのも上手だった。彼と一緒なら上達できるうえに、レッスン代もかなり浮く。ただ、開催日は今週の土曜日だった。今週は時間がなかった。美津子のそばで過ごし、外へ連れ出してもよいか、医師にも相談するつもりだったからだ。【ごめん、その日は都合が悪いの。また今度】メッセージを送ると、和之はそれ以上何も言わず、あっさり了承した。だが、しばらくして、またメッセージが届いた。【どうして都合が悪いのか、聞いてもいい?】【母のお見舞いに行くの】若葉は隠さずに答えた。美津子が病気であることは宗介も知っている。宗介が知っているなら、彼らの仲間内にも伝わっているはずだった。案の定、和之はそれほど驚かなかった。だが、
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