風呂から出た私は、ドライヤーをし、スキンケアを済ませた。桐生が取り寄せてくれたスキンケアを使うようになってから、肌の調子がいい。イケメンは一日にしてならず。桐生もあの美貌を保つために努力しているのだろう。桐生はもう寝室に居るだろうか?私はそっと寝室のドアを開けた。しかし、そこには誰も居なかった。桐生のことだ。まだ仕事をしているのかもしれない。そこで私は書斎へ向かった。案の定、桐生は書斎で仕事をしていた。私は桐生の邪魔にならないように、ドアの隙間からそっと様子を覗きみた。風呂上がりの桐生はバスローブを着ていた。色気がダダ漏れている桐生から、私は目が離せなかった。「知英ちゃんって、覗きの趣味あったの?」どうやら、桐生に気付かれたようだ。私は観念して書斎に入った。「お仕事お疲れ様です」「ありがとう。知英ちゃん」桐生はバスローブにリムレス眼鏡という格好で、書類に目を通していた。お世辞ではなく、どんな格好をしても様になる桐生に私は見惚れた。「そういえば、知英ちゃんはどうしてここに?」「あの……寝室に翼さんが居なかったから」「へぇ。それで俺を探しに来てくれたんだ」「別に、そういう訳では……」「そうなんだ、残念」すると、桐生は椅子から立ち上がった。そして、書斎のドア付近に立っている私に近づいた。バスローブの隙間から、桐生の素肌が見えた。初めて見るわけではないのに、私は直視できなかった。「翼さん、仕事するんでしょ?」「終わった」「そうなんだ。お疲れ様」「ああ」桐生の顔が私に近づいた。私は後ずさったが、桐生が書斎のドアを閉めたことで、完全に追い詰められてしまった。こうなると、私に逃げ場はない。 「知英ちゃん、俺から逃げるの?」 「ううん。逃げるわけない」 私は期待した。桐生が私に何を与えてくれるのかを。「そう来なくっちゃ」「だけど、眼鏡は邪魔ね」私は桐生の眼鏡をそっと外した。私はいつからこんなにも欲張りになったのだろう。我慢することには慣れている。それなのに、桐生を求める気持ちだけは我慢できない。「どうして邪魔なの?」「分かってるくせに」「知英ちゃんに言って欲しくて」桐生は試すような視線を私に向けた。そんな風に見つめられたら、手を伸ばしてしまうではないか。私は桐生の首に両腕を回し、背伸びをしながら、彼
Última actualización : 2026-08-15 Leer más