All Chapters of 結婚相手を間違えました〜従順妻はヤンデレ執着夫の重すぎる溺愛から逃げ出したい〜: Chapter 51 - Chapter 60

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12.家はどうするの?①

「そっか。お義父さんとお義母さん、ニューヨークに行っちゃうんだ」 寂しくなるねと言いながらも、偉央の様子はどこか嬉しそうに見えて。 結葉は偉央に熱々の玄米茶を注ぎ直しながら、何となくソワソワしてしまう。「家はどうするのかな。結葉のトコのご実家、持ち家だったよね?」 いま結葉の両親が住んでいる家は、偉央が言った通り小林家の持ち家だ。 父・茂雄が、結葉が小学校に上がる年に「家族のために!」と気持ちを奮い立たせて建ててくれた注文住宅だ。 何となくだけど、幼い頃両親に連れられて住宅メーカーの人たちとの色々な打ち合わせに参加した記憶が、薄らと結葉の中にも残っている。 断片的にではあるけれど、自室の壁紙を選ばせてもらった覚えがあって、白地にパステル調の小花柄を散りばめた可愛らしい壁紙は、年齢を重ねてから見ると少しメルヘンチックが過ぎて気恥ずかしかった結葉だ。 けれど、子供の頃はお花畑にいるみたい!と思ってワクワクしたのを何となく覚えている。 建ててから20年ちょっと経ってしまったそこそこに古い家だけど、両親が常日頃から手間暇かけてしっかりケアしているお陰か、築年数の割には綺麗な家だと結葉は思う。 偉央の開いている『みしょう動物病院』みたいな、今どき風の西洋建築みたいな愛らしさはないけれど、それでもどこか大正ロマンな雰囲気を醸し出している実家の外観が、結葉は大好きだ。 何より、あの家は隣に優しい兄的存在の想が住んでいて、幼い頃から彼や妹の芹と遊んだ楽しい思い出ばかりが降り積もっている。「お母さんたちは私たち夫婦に住んでもらいたいみたいなんですけど……。でも、無理なら……その……借家に出そうかって話になってて……」 人が住まないと家はどんどん傷む。 コ
last updateLast Updated : 2026-08-01
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12.家はどうするの?②

 結葉は両親がそばに居てくれなくなる今、このままでいたらいけないと思うようになっていて。 夫婦なのだからいきなり対等……は難しくても、せめてある程度は自分の意見を述べられるようになりたい。「あ、あのね、偉央さん。た、例えば……なんだけど……その、こ、このマンションを人に貸してあちらに私たちが移り住むとかは……」「有り得ない」 しどろもどろになりながら何とか言いたいことを言おうとした結葉だったけれど、偉央は最後まで言わせてくれなかった。「僕の職場はどこにある?」 聞かれて「こ、ここと……道路を挟んだ向かい側です」と答えれば「だよね? 利便性を考えたら結葉の実家とは比べ物にならないって分かるだろ? それに――」 そこまで言って偉央は手にしていた湯呑みをテーブルに置くと、結葉をひたと見据えた。「結葉があっちの家にこだわるのはただ単に思い入れのある家だから? 本当に他意はない?」「え?」 偉央が何を言いたいのか分からなくてキョトンとしたら、「山波想がいるからじゃないの?」と鋭い目で睨みつけられる。「……想、ちゃん?」 まず第一に、偉央が想のフルネームを誦じていたことに驚かされて。 続けて想が隣に勤めているから戻りたいだなんて微塵も考えていなかった結葉は、偉央からの言葉にただただびっくりするばかりだった。 確かに想は結葉にとって小さい頃から大好きで……ずっとずっと片思いをしていた相手だ。 だけど――。 「偉央さんと結婚してからは私…&he
last updateLast Updated : 2026-08-01
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12.家はどうするの?③

 両親の引っ越しまでニ十日を切った頃、父・茂雄の有給休暇に合わせる形で実家に行きたいとお願いしたら、案外すんなり偉央が了承してくれた。 偉央の火傷の一件があってから、結葉は〝偉央とともに〟実家に住むという希望を捨てざるを得なくなってしまっていて。 両親には偉央の職場への利便性などを考えると私たちは実家には住めそうにないと当たり障りのない理由を伝えてある。 偉央が結葉の実家に住みたくない本当の理由は、想が隣に出入りしているからなのだが、それは敢えて伝える必要がないと判断して言わなかった結葉だ。 そんなことを言ったら、両親に変な心配をかけてしまうかもしれないと思ったから。 もちろん、想のことは今でも頼り甲斐のある大好きな幼なじみだとは思っている。 ふとした時に、「偉央さんとのことを想ちゃんに相談出来たら」と思わないこともないけれど、結婚した身の結葉としては、自分にとって最優先すべき相手は偉央しかいないことも理解しているつもりだ。 だから、偉央が望まないことをするのはタブー。 それに、大学卒業を機に実家に戻ってきた芹とは違い、想はまだアパートから実家には戻っていないと風の噂で聞いている結葉だ。 きっと自分が偉央と結婚するきっかけになった彼女との交際が順調か、もしくは別の彼女と仲良くしているんだろう。 そんな想に、幼なじみだからと自分が連絡を取ることは、想にとっても、彼の彼女さんにとってもきっと迷惑に違いないと思っている。 結局、結婚してからの結葉が気持ちを整理するために会話できていた相手は、両親の他だと琳奈を始めとした同性の友人たち数名のみで。 その子たちも、結葉自身の不|手《・
last updateLast Updated : 2026-08-01
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12.家はどうするの?④

「通勤っていうのは意外に労力を削られるからな。あの立地じゃ、偉央くんのことを考えたらおいそれとは動けんの、父さんも分かるよ」 何十年もずっと勤め人をしてきた茂雄の言葉も後押しして、思ったほどごねられることもなく実家に住めないことを了承してもらえたことに、結葉はホッと胸を撫で下ろした。 今日は茂雄も一緒だから、独身時代毎日夕飯のたびにそうしていたように、ダイニングテーブルに家族水入らずで座って、美鳥が淹れてくれたコーヒーを飲みながら談笑している。 平日なので、偉央は昼休みに結葉をここまで送り届けてくれたあと、いつも通り夕方に迎えに来る旨を告げて病院に戻って行った。 ただ、いつもと違うのは、診察後に一件、新しく搬入することになった医療器具のことで業者が来ることになっていて、いつもより迎えが遅くなるということだった。「ついでだから夕飯もご両親と食べてくるといいよ」 でも、と言い募ろうとした結葉に、偉央が「これからそういう事、おいそれとは出来なくなるんだから、――ね?」と言ってくれて。 偉央は「自分の夕飯のことも、気にしなくていいよ」とも言ってくれたけれど、さすがにそれは出来なかった結葉だ。 午前中のうちに偉央のためだけにいくつかのおかずをこしらえて、いま、実家に来ている。(マンションに戻ってくる時は偉央さんと一緒だし、彼がお風呂に入っている間に最後の仕上げをして温かい料理を出せるようにしておこう) そう思って、味が染み込むように最後までしっかり仕上げた煮物などとは別に、下処理までを済ませた鶏もも肉が、火を通さないままに冷蔵庫に入れてある。***「――で、この家はどうすることになったの?」 ふとそのことを聞いていなかったと思い出した結葉が、コーヒーカップをソーサーに戻しながらそう問いかけたと同時――。 ピンポーン……とチャ
last updateLast Updated : 2026-08-01
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13.気付いてくれたのは貴方だけ①

 ダイニングテーブルは四人掛けだったので、結葉はひとり、窓際に置かれた作業スペースからスツールを取ってきて、それに座って両親と山波親子の会話を聞いている。 立ったついでに公宣と想にコーヒーを淹れて、二人の前に置いた。 公宣はブラック。 想は、結葉の知る限りではミルクなしのコーヒーに砂糖をたっぷり入れた甘めのものを好んだけれど、今でもそれは変わっていないだろうか。 そう思いながら、想の方にだけスティックシュガーを二本置いたら「あ。俺の好み、覚えててくれたんだ」とニヤリとされた。 悪戯っ子のようなその笑顔にドキッとしてしまってから、きっと懐かしさでそうなっただけだと自分に言い聞かせた結葉だ。 独身の頃ならきっと、「サンキューな」と頭を撫でられていただろう。 想も、さすがに既婚者の結葉にそこまでの過剰なスキンシップは図ってこなかったけれど、結葉自身は偉央のように含みを感じさせない想の笑顔にホッとして、想の大きな手の温もりをふんわりと思い出していた。***「それでね、お父さんもお母さんもニューヨークから戻ってくるまでの三年間、家の管理を公宣さんに任せようかなって話してるの」「一応賃貸に出すことも考えたんだけどな、やはり思い入れのあるこの家を見知らぬ誰かに委ねると言うのは気が引けてな」 美鳥の言葉を引き継ぐように茂雄が続けて。 二人してコーヒーカップを手の中に包み込んだまま。 それを飲むわけでもなく結葉を不安げに見詰めてくる。 結葉はそんな彼らに何と答えるのが正解か分からなくて「そう、なんだ」と力なくつぶやくことしか出来なかった。「ゆいちゃんたちは住めないって言うし……どうしようってお父さんと話していたらね、ちょうどタイミング良く公宣さんが『家は
last updateLast Updated : 2026-08-02
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13.気付いてくれたのは貴方だけ②

 今日は茂雄の休みに合わせて結葉も来るし、ちょうどいいと思って公宣と、家のことに関する最終確認をすることにしていたらしい。「――それでね、折角だから庭の手入れみたいな力仕事は体力お化けの想にやらせようと思って……こいつも同席させたんですけど……問題ありませんか?」 急に水を向けられた想が、茂雄と美鳥に向かって軽く頭を下げて。 結葉は〝想ちゃんが実家に出入りするんだ〟と思ったら、何だか子供の頃に戻ったみたいでソワソワしてしまった。「ゆいちゃんは……平気?」 美鳥が結葉に小声で「その、……うちに想くんが出入りしても」と問い掛けてきて。 結葉は内心ドキドキしながらも、未だに想を意識しているだなんて両親に勘違いされたくなくて、「もちろん。私には偉央さんがいるもん」と努めて明るく微笑んでみせた。 途端、一瞬だけ想に不審そうな顔で睨まれた気がした結葉だ。(想ちゃん、昔っから変に鋭いところがあるから偉央さんとギクシャクしてること、悟られないようにしないと) そう思ったら、自然カップを握る手に力が入った。***「あ、あのっ。コーヒーだけじゃ口寂しいし、……わ、私っ、お菓子取ってくるね」 今更別にその必要はない気もしたけれど、何となくこの場に座り続けているのがしんどくなって、結葉が慌てて席を立ったら、「ありがとう、ゆいちゃん。――あそこの戸棚にこの前いただいたクッキーが仕舞ってあるから。悪いんだけどそれ、持ってきてくれる?」 美鳥がそう言って吊り戸棚を指差してくれて。 結葉は美鳥が自分の発言に乗っ
last updateLast Updated : 2026-08-02
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13.気付いてくれたのは貴方だけ③

 両親にだって気付かれなかったのに。 さっき久しぶりに再会したばかりの想が、自分の心の叫びに気付いてくれたことが結葉は堪らなく嬉しくて。 涙が盛り上がってきそうになったのを誤魔化すように、慌てて美鳥たちのいるリビングや、想に背を向けて食器棚に駆け寄った。 想はそんな結葉の小さな背中に向かって「俺の携帯。番号変わってねぇから遠慮なく電話してこい」 言って、名刺を結葉の手に握らせると、何事もなかったかのようにリビングへ戻って行った。(想ちゃん……番号、わざわざ渡してくれなくても私、覚えてるよ……) 誰もいなくなったキッチンの片隅。 結葉は想に手渡された名刺をギュッと握りしめて、心の中でひとりつぶやいた。***「結葉、遅くなってごめんね」 美鳥や茂雄と親子水入らずの夕飯を終えた頃、偉央が迎えにやって来た。 時刻は二十時になろうかというところで。「偉央くん、遅くまでお疲れ様」 茂雄が偉央を労って、美鳥が「少ないけど」と今日の夕飯に出された豆腐入りのハンバーグをお裾分けに持たせてくれる。「有難うございます」 玄関先、そんな二人に偉央がニコッと微笑むと、両親が息を呑んだのが分かった。 偉央ほどの美貌になると、老若男女問わず、ただ笑いかけられるだけで皆一様にフリーズしてしまうらしい。 そうしてみると自分は偉央と過ごした数年間で彼の顔に対する耐性が出来たのかな?とふと考えてしまった結葉だ。(ううん、違う。多分……それより寧ろ――) きっと結葉は偉央の笑顔の下に隠された〝|裏の
last updateLast Updated : 2026-08-03
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14.裏切りにはそれ相応の制裁を*①

 両親と別れて車に乗った途端、きっと偉央から何かリアクションがあるに違いないと覚悟していた結葉だったけれど、偉央は怖いぐらいに何も言ってこなくて。 不自然過ぎるぐらいにシン……と静まり返った車内、エアコンの音だけがやけに大きく響き渡っていた。「あ、あの……偉央さん……、業者さんとの打ち合わせは」「問題なかったよ」 沈黙に耐えきれなくなった結葉が、「当たり障りのない会話を」と、今日迎えが遅くなる原因となった仕事のことを問えば、穏やかな声音でそう返ってくる。 傍目に見れば何の問題もない会話に聞こえるだろう。 けれど結葉はソワソワと落ち着かなくて。 常ならば帰りの車中、助手席に腰を落ち着けたと同時に「今日は何をして過ごしたの?」とか根掘り葉掘り聞かれるはずなのに、それがないのが不気味としか思えなかったのだ。「あ、あのね、今日帰りに持たされたハンバーグ。あれ、合い挽き肉と一緒に水切りした絹ごし豆腐が入っているの」 肉だけのハンバーグより、結葉は豆腐が入っているハンバーグが好きで、美鳥はいつもそれを作ってくれる。 なので小林家でハンバーグといえば〝豆腐入りハンバーグ〟なのだが、結婚してから結葉が偉央に出した物は、オーソドックスに肉だけのハンバーグばかりで。(偉央さんは豆腐入り、大丈夫かな) それを思い出した結葉が、そんな確認の意味も込めて話題にしてみたのだけれど――。「私も一緒に作ったの。……帰ったら食べるでしょう?」「そうだね、もらうよ」 結葉が黙ると、途端車内がピンと張り詰めた沈黙に包まれてしまう。それがイヤで、どうしてもいつもより口数が増えてしまう結葉だ。 なのに偉央はそんな結葉の気持ちを汲
last updateLast Updated : 2026-08-03
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14.裏切りにはそれ相応の制裁を*②

「それで結葉、実家では変わったことはなかったかな?」 車中、実家でハンバーグを作った話をしたはずなのに、偉央は〝それ以外にも〟何かあったと思っているらしくて。 玄関扉が閉まり、結葉が上がりかまちに足をかけたと同時に背後を振り返った偉央からそう質問されて、結葉は夕方公宣が息子の想を伴って実家を訪れたことを言うべきか否か迷った。「あ、あのっ、お隣の公宣さんが……」 思わずいつものように山波家の大黒柱のことを下の名前で呼んで、偉央に「公宣さん?」と復唱されてドキッとする。「あっ、えっと……お隣の山波さんが――」 慌てて言い直したら、「お隣?」とまたしても声を低められてしまう。 結葉はもう何を言っても偉央の逆鱗に触れないことは不可能なんじゃないかと絶望的な気持ちになった。「……お、お父さんとお母さんが……。そのっ、あちらに行っている間、家の管理を『山波建設』さんにお願いすることにしたみたいで……。きょ、今日は夕方にその管理の話でお隣さんがいらっしゃいました」「ふ〜ん。お隣さんが、ねぇ」 途端、一歩結葉に近付いた偉央が、瞳を眇めて間近で結葉を見下ろしてきて。 結葉は緊張で心臓が止まりそうになった。 そのまま壁際に追い詰められ、いつものように押さえつけられてしまうことを覚悟をした結葉だったけれど。 偉央は結葉の予想に反してフイッと彼女から視線を外すと、結葉の肩に掛かったままの荷物に手を伸ばした。「――中身、チェックさせてもら
last updateLast Updated : 2026-08-03
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14.裏切りにはそれ相応の制裁を*③

「お隣さん、ね。確かに結葉の大好きな幼馴染みのお兄ちゃんもお隣さんだ」 キッチンで想から手渡された名刺を結葉の前でわざとらしく振りながら、偉央が穏やかな声音でそう言って。「だけどどうしてだろう? さっき結葉は〝公宣さん〟とやらの名前は出したけど、大好きな〝想ちゃん〟の名前は出さなかったね」 結葉は想の携帯番号なんて覚えていたくせに……どうしても彼からもらったからというのが先立って名刺を手放すことが出来なかった自分の浅はかさを呪いたくなった。 そうして、偉央に対して後ろめたい気持ちがあったから……さすがに偉央だってそこまでデリカシーのないことはしないだろうとたかを括って生理用品の中に名刺を隠したことを後悔した。 偉央は結葉の浅ましい感情なんて、きっと全てお見通しなんだ。「ごめん、なさ……ぃ」 謝る声が恐怖で震えた――。*** 偉央は謝る結葉の腕を掴むと、乱暴に立ち上がらせて引きずるように寝室へ連れて行った。 そのまま引き倒すように結葉の身体をマットレスの上に投げ飛ばすと、上着を脱ぎ捨てて自らもベッドに上がる。 結葉は偉央の行動全てが怖いみたいに涙目で彼を見つめながら、半身を起こして居ざるように後ろに下がった。「逃げるな」 途端偉央から射すくめられて、低い声音でそう命令されてしまった。「ごめ、なさ……」 ビクッと身体を跳ねさせて動きを止めた結葉の髪の毛を鷲掴むと、偉央はそのまま乱暴に結葉の髪を引っ張って彼女の顔を上向かせる。 そんな偉央を、涙を一杯にたたえた目で見上げると、|結
last updateLast Updated : 2026-08-04
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