جميع فصول : الفصل -الفصل 70

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14.裏切りにはそれ相応の制裁を*④

 偉央が激情にかられて結葉の舌を嬲るたび、そのまま舌を噛みちぎられて殺されてしまうのではないかという恐怖と闘っている結葉は、当然そのキスから快感なんて得られるはずもなくて。 ボタンを引き千切るように乱暴に前を肌蹴させられて剥き出しにされた胸に触れられても、ただただ怖いとしか思えないから、下もちっとも濡れてこない。 そうして、こういう時の偉央は、胸もまるで罰でも与えるみたいに強く揉みしだくから、ただただ痛くて怖いだけなのだ。 大抵こんな風に乱暴に胸を弄ばれた後は、しばらくの間まるで所有痕ででもあるかのように、偉央の指の形にアザが出来てしまうのが常になっている。 それはキスマークとは違って、明らかに打ち身に似た鈍い痛みを結葉の身体に残すのだ。「結葉は僕が怖い?」 そんな結葉の耳元、偉央がささやくようにそう問いかけてきて。 結葉は素直に「はい」と頷くのが正解なのか、「そんなことありません」と首を振って嘘をつくのが正解なのか分からなくて戸惑ってしまう。「――僕はね、結葉。キミが僕を恐れてくれればいいと思ってる」 何も答えられずにギュッと縮こまってしまっている結葉の耳朶を少し強めに噛んで、偉央が吐息を落とした。「そうすれば、いくら馬鹿なキミだって、僕から逃げようなんて愚かなこと考えなくなるだろう? そんなことをしたら後が怖いからね? ――そう、例えばこんな風に……!」 言うなり、偉央は結葉の頭をグイッと押さえつけて、そそり立った屹立の前に跪かせた。「咥えろ」 言って、結葉の唇にグイッとそれを押し付けてくる。 結葉は涙に濡れた目をギュッとつぶって、恐る恐る偉央のものを口に含んだ。 懸命に偉央のものを
last updateآخر تحديث : 2026-08-04
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14.裏切りにはそれ相応の制裁を*⑤

 偉央だって愛する結葉に笑っていて欲しくないわけじゃない。 だけど彼女の手綱を緩めることで、結葉が自分から離れて他の男とどうこうなる姿を見せられるくらいなら、結葉の笑顔を消しても構わないから、永遠にこの部屋に閉じ込めてしまおうかとすら思ってしまう。 ギリギリのラインで結葉を物理的に縛り付けることだけはセーブしている偉央だったけれど、それも正直そろそろ限界な気がしている。 そんなことを暴露したら、結葉はさすがに自分から逃げようと足掻くだろうか。 「結葉、あっちを向いて跪け」 ズルリと結葉の口腔内から固くなったモノを抜き取ると、肩で息をするように喘ぐ結葉に休む間を与えずそう命令を下す。 結葉にとって無理難題を吹っかけるのは、偉央にとってある意味結葉がどのくらい自分に服従出来ているかを知るための儀式だったりする。「偉央さっ、……私っ――」 結葉がバックを嫌うのは想定の範囲内だ。 後ろから突き上げられると、奥まで届き過ぎて痛みを伴うらしい。 それを知っていて、偉央は敢えて後ろを向けと命じたのだ。「もしかして……『出来ません』とか言うつもりじゃないよね?」 結葉のあご下に人差し指を添えると、ツッと顔を上向かせて畏怖の念に揺れる彼女の瞳を覗き込む。「いまの結葉は僕に逆らえる立場?」 畳み掛けるように退路を塞いで冷ややかな声音で問い掛ければ、結葉が絶望的な顔をして潤んだ瞳を曇らせた。 その表情を見ながら、偉央はどれだけ自分は結葉を痛めつけたら気が済むのだろう、とぼんやり思う。 結葉が辛そうな顔をするたびに込み上げてくる情欲を孕んだ愉悦と、誰よ
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14.裏切りにはそれ相応の制裁を*⑥

 偉央からどんなに手痛い仕打ちを受けても、夫に尽くす以外の道を見いだすことが出来ない結葉は、虐げられても傷付けられても偉央のことを最優先に考えてしまう。 偉央との数年に及ぶ結婚生活のなかで身についてしまった条件反射のようなその習慣は、頭ではおかしいと分かっているのに止めることが出来なくて――。 あちこち痛む身体を庇いながらノロノロとベッドに身体を起こしたら、何も身につけていない肌から布団が滑り落ちた。 その微かな刺激ですら思わず眉根を寄せてしまうような痛みを伴って。「――っ!」 結葉は苦しさを逃すみたいにギュッと唇を噛み締めた。 呼吸をゆっくり整えながら冷静になれば、中でもシーツに直に触れている秘所の辺りが、特に痛むのが分かった。無理に何度も何度も偉央のモノで擦られたことで、入り口付近が熱を帯びて腫れているのを感じて泣きたくなった。 こうなると、きっとトイレのたびに痛い思いをすることになる。 一度それが原因でおしっこを我慢しすぎて膀胱炎になったことがある結葉だ。 通院のために偉央の手を煩わせることになってしまったのが、物凄く申し訳なく感じられたのを思い出す。(トイレだけは我慢しないようにしなきゃ……) そんなことを考えていたら、虚しさにふっと涙腺が緩んで、涙がこぼれ落ちてしまう。 本来ならば幸せなはずの、夫と肌を重ね合わせるという行為が、自分にはどうしてこんなにも辛いんだろう。 偉央はどんなに激情に駆られていても、決っして結葉のなかで果てることはなくて。 それが、結葉にはこの上もなく悲しかった。 こんなに苦しい思いをしても、自分には何の喜びも与えられないとか……一体何の拷問だろうか。 ぼんやりと見下ろした自分の身体は、あちこちがアザと擦過創に覆
last updateآخر تحديث : 2026-08-05
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15 .結葉、ごめん①

結葉が気を失って初めて正気に戻った偉央は、グッタリとベッドに平伏してしまった妻を見下ろして、居た堪れない気持ちになった。 いつもこうだ。 結婚するまでに、結葉以外にも数名の女性と付き合ってきたことがある偉央だ。 だけどどの女性に対しても芽生えたことのない激情を、結葉に対してのみ感じてしまう。  それが原因で傷つけてしまってから、偉央はいつも言いようのない後悔の念に苛まれるのだ。 今まで付き合ってきた女性らは皆、偉央の外見に惹かれてあちらから告白される形で付き合ってきた。 結葉と彼女らが違うとすれば、結葉だけは偉央の方から声をかけたことだろう。 偉央が初めて自分から付き合ってみたい、手を伸ばしてみたいと思えた唯一の女性が結葉だった。 それまで自分に対して女性たちから紡がれる、外見に対する賞賛の言葉なんて皆同じにしか聞こえなかったし、彼女たちが一体自分の何を知っているんだろう?と思うとどうしても一歩引いたところからしか付き合ってこられなかった。 だけど偉央が初めて心引かれた小林結葉という女性は、話を進めて欲しいと打診してみれば偉央の方を見ること自体が困難な状態にあると彼女の両親から明かされてしまった。  彼女が、幼馴染みとやらを幼いころからずっと思い続けていると聞かされた時、偉央はいくら自分好みの女の子でも、そんな勝ち目のない勝負に打って出るのは馬鹿らしいか、と思ったりもしたのだ。 だけど釣書に添えられた写真を眺めるたび、偉央はどうしても一度だけ、結葉に会ってみたいという気持ちが膨らんでいくのを抑えられなくて。  会えば「なんだ、こんな女性だったのか」とあれこれ幻滅出来るアラを見つけられるかも知れない。  諦めるのはその後でも良いか、と|未
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15 .結葉、ごめん②

きっとそれが結葉でなかったなら、飼育環境なんて次に来た時に写真か動画を見せてください、で済ませていたと思う。  実際に結葉もそうしましょうか?と提案してきたのだ。  だけどそれを素直に受けることが出来ない程度には、偉央のなかで結葉はどうにかして縁を取り付けたい相手になっていた。 写真で一目惚れをした結葉に、偉央は初見で〝二度目の一目惚れ〟をした。 そうして見合いでその想いが揺るぎないものになったと確信させられた偉央は、勝ち目のない勝負だと分かっていて、強引に結葉に言い寄った。 結葉が自分の気持ちに応えてくれた車の中での一幕を、偉央は忘れたことがない。 目の前に、偉央には絶対に勝つことが出来ないと思っていた彼女の幼馴染みがいたにも関わらず、あの日結葉は自分を選んでくれたのだから。 心の底から結葉のことを大切にしたいと、あの夜自分は心に誓ったのではなかったのか。「結葉、ごめん……」 意識のない結葉の髪にそっと触れると、偉央は唇を噛み締めた。 あんなに慈しみたいと願った結葉の美しい黒髪を、激情に駆られた自分がどんな風に酷く扱ったのか、記憶にないわけじゃない偉央だ。 長いがゆえに偉央の酷い扱いであちこちが絡まりもつれあってしまっている結葉の髪を優しく手櫛でほぐした偉央だったけれど、そんなので元通りになるようには思えなかった。 偉央は結葉の身体に自分が脱いでベッド下に落としたままにしていた上着をそっと着せ掛けると、静かに寝室を後にする。 熱めのお湯に浸して硬く絞ったタオルでそろそろと結葉の汚れた身体を清めていきながら、自分が愛する妻にしてしま
last updateآخر تحديث : 2026-08-05
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16 . ある冬の寒い日に①

一月の半ばに結葉の両親がアメリカへ旅立ってしまってから、早二週間が過ぎた。 荷物が減り、少しガランとしてしまった実家で「明けましておめでとうございます。今年もよろしくお願いします」と年始の挨拶をしたのはつい半月ばかり前のことだったけれど、結葉には遠い遠い昔に思えてしまう。 偉央には言えないけれど、すでに美鳥や茂雄が恋しくてたまらない結葉だ。 山波家が家を管理してくれるから。他所の人に家を貸したりしなくて済んだから。家の中が空っぽにならなくてまだ耐えられたけれど、実家が何もないがらんどうの状態になっていたら、結葉はきっと泣き崩れてしまっていたと思う。 年始まわりの際、偉央や両親とともに山波家にも顔を出して家のことをしっかりお願いしておいた。 結葉はそのとき、偉央が想に何か要らないことを言うのではないかと気が気ではなかったのだけれど、〝外面の良い〟偉央が皆の前でそんなことをするはずがなかった。 終始和やかに何の問題もなく顔合わせが済んでホッとした結葉だったけれど、帰宅するなり偉央に半ば無理矢理に身体を求められ開かされて、偉央がかなりのストレスを感じていたのを実感させられた。 嫁の身でありながら、三が日、偉央の実家へ赴いたときの方が心穏やかでいられたとか言ったら、きっと友人たちからは「嘘でしょ」と言われたと思う。 頭の中でそんなことを考えては、誰にも話すことが出来ない現実に意気消沈させられる結葉だ。(好きで結婚したはずの夫が怖くてたまらないとか……。こんな異常な事態だって、私、誰かにお話を聞いてもらえたらもっと前向きに頑張れる気がするのに) そんな、自分ではどうしようもないことを思っては溜め息をつく毎日。
last updateآخر تحديث : 2026-08-06
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16 . ある冬の寒い日に②

 「洗濯物……干さなきゃっ」 偉央を見送ってから一生懸命深呼吸をして呼吸を整えて。 大分身体が落ち着いてきたところで自分に言い聞かせるようにそうつぶやくと、結葉は脱衣所に置かれたドラム式洗濯機に向かった。 今日はこの辺りにしては珍しく雪が積もって、外がしんと静まり返っている。 ただ、空は抜けるような快晴だから、積もっている雪もすぐに溶けてなくなってしまうはずだ。 二月の日照時間は極めて短い。 六時半頃になってようやく明るくなった空も、十八時半頃には陽が落ちて暗くなってしまうだろう。 外干しした洗濯物は太陽があるうちに取り込んで置かないと冷たく冷えてしまうから、お日様に当てられる時間はマックスでも十時間ない。 ましてや結葉が洗濯物を外に出すのは偉央を見送った後なので、いつも九時前だし、そもそもマンションの物干しスペースは百十センチの高さの 手摺壁より下部なので、日当たり自体あまり良くなくて。 御庄家では、基本的には洗濯物は浴室乾燥機で乾かすのだけれど、全てを浴室に干すのは物理的に厳しい。それで仕方なく、タオル類のみ外干しにしている結葉だ。 しかし、そんななので厚手のものなどは下手すると外干ししたがために完全に乾くのに日をまたいでしまう、ということもざらだった。 ハイネックのヒートテックに、スポッとかぶるだけの、黒いスウェット地のフード付きワンピースを重ねただけの結葉は、ふと洗面所の鏡に映る自分の姿を見て吐息を落とした。 外に出ることがないから、こんなルームウェアみたいな格好でいることが増えている。 服装に頓着しなくなると気持ちがもっともっと沈んできてしまうから、本当はもう少し可愛らしい明るめな色の服に着替えた方がいいのは分かっている。 でも下手に小綺麗な
last updateآخر تحديث : 2026-08-06
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16 . ある冬の寒い日に③

洗濯物を一通り干し終えた頃には身体がすっかり冷え切ってしまっていて。(そうだ、お母さんからもらった紅茶……) 美鳥からティーバッグをもらってすぐの夜、偉央と一緒にアールグレイを一杯ずつ飲んだものの、飲み終えるなり偉央から「残りは結葉がひとりでお飲み」と言われてしまった。 それは偉央からの、紅茶好きな結葉に対する純粋な優しさだったのだけれど、偉央と一緒に紅茶を楽しみたかった結葉は、突き放されたような気持ちになって。 悲しくてあれっきり棚に仕舞い込んだままになってしまっていた。(せっかくもらったんだし、私ひとりでも飲まないと勿体無いよね) 自分の望み通り、偉央と一緒に楽しめないからと言って、紅茶自体に罪はない。 結葉は濡れた洗濯物で冷え切った指先を擦り合わせながら、棚から来客用のウェッジウッドのワイルドストロベリー柄のティーカップとソーサーのセットを取り出した。 いつもなら結婚した当初に偉央とペアで買ったマグカップを使う結葉だったけれど、それを使うと、偉央が一緒に飲んでくれないことを意識してしまいそうで、今日は違うカップを選んでしまった。 お湯は、わざわざ沸かさなくてもウォーターサーバーからいつでもお湯が出るようになっている。 実家にはこういう設備がなくて、最初は戸惑った結葉だったけれど、このマンションを買ってすぐ、偉央と出向いた先で業者から「お二人に赤ちゃんが生まれた時、粉ミルクの調乳にも安心してお使い頂けますよ?」と言われてほだされてしまった。 今思えば赤ちゃんのことなんて考える必要はなかったと分かるのだけれど、ちょっと温かい物が飲みたい時なんかに、お湯を沸かす手間が省けるのは有難いな、と思っている。「ミルクキャラメルテ
last updateآخر تحديث : 2026-08-06
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17.出しっぱなしのカップ①

結葉の反応を見て、想がくるりと後ろを振り返って。 開いたばかりのエレベーターを降りて歩き始めた偉央に、「御庄さん?」とつぶやいた。 偉央は片手に小さな箱を抱えて、腕にビニール袋をぶら下げていた。 どうやら彼は、それらを家へ置きにきたらしい。 別に悪いことをしていたわけではない。 想は偉央に、奥さんである結葉と玄関前にいるところを見られても何らやましいことはなかったから、こちらへ向けて歩み寄ってくる偉央を見つめてごくごく普通に「おはようございます」と会釈した。  だけど結葉の方は、穏やかな笑みを浮かべて「おはようございます、山波さん」と返す偉央を見て、ソワソワと落ち着かない。 今は想が目の前にいてくれるからどうこうされることはないと思うけれど、きっとふたりきりになったらあれこれ問い詰められる。 そう思うと、胃がキューッと締め付けられるように痛んだ。「今日はどうなさったんですか?」 チラリと扉の内側で顔面蒼白になって立ち尽くす結葉に視線を投げかけると、偉央が想に疑問をぶつける。 結葉は、ほんの一瞬夫から向けられたその視線だけで、偉央に物凄く責められているような気になった。  そんな結葉に背中を向けている想は、自分の背後で幼馴染みが鎮痛な面持ちをしているなんて思いもよらなかった。「さっき結……、奥さんにもお話させて頂いたんですが、彼女のご実家の水道管がこの寒さで破裂したみたいで」 想が偉央に実家の状況について、結葉にしたように説明をして。
last updateآخر تحديث : 2026-08-07
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17.出しっぱなしのカップ②

*** 偉央は結葉のために動物病院から持ち帰った小箱やビニール袋を玄関先に置くと、怯えた顔で自分を見上げる結葉をじっと見下ろした。 そんな二人の横、箱の中からカサカサと微かな音が聞こえている。「結葉、まさか僕に隠れて彼とうちで密会してたわけじゃないよね?」 あの男からの話を信じるならば、想と結葉が水道管のことで話をしていたのは一階の共有ロビーで、ここに二人でいたのは結葉が途中で体調を崩したから、ということだった。 それを鵜呑みにしてもいいのか?という意味を込めて問いかけたら、結葉が消え入りそうな声で「密会なんて……してません。そ、それに……家の中にも入れたり、してません。……こ、コンシェルジュさんたちに聞いて下さっても……構わ、ない。だから……お願い、信じてっ……」と涙目になる。 偉央だって鬼じゃない。 こんな、今にも倒れてしまいそうな雰囲気の結葉に無体なことをする気はさらさらなかった。 さっき想に牽制された言葉が心の中に引っかかっていて、誰か第三者に結葉のことをどうこうされるくらいなら、自分が頼ってもらえるように結葉に信頼されたい、とも思っていて。「――分かった。信じよう」 いつになく寛大な気持ちでそう言って、さっき床に置いた箱を取り上げると、結葉に手渡す。「随分前に約束したのにキミのご両親の海外赴任やなんかであやふやになってしまって。遅くなって悪かったね。――開けてごらん?」 となるべく優しく声を掛けた。 結葉はそんな|偉央《いお
last updateآخر تحديث : 2026-08-08
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