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13.気付いてくれたのは貴方だけ①

Author: 鷹槻れん
last update publish date: 2026-08-02 04:16:48

 ダイニングテーブルは四人掛けだったので、結葉ゆいははひとり、窓際に置かれた作業スペースからスツールを取ってきて、それに座って両親と山波やまなみ親子の会話を聞いている。

 立ったついでに公宣きみのぶと想そうにコーヒーを淹れて、二人の前に置いた。

 公宣きみのぶはブラック。

 想そうは、結葉ゆいはの知る限りではミルクなしのコーヒーに砂糖をたっぷり入れた甘めのものを好んだけれど、今でもそれは変わっていないだろうか。

 そう思いながら、想そうの方にだけスティックシュガーを二本置いたら「あ。俺の好み、覚えててくれたんだ」とニヤリとされた。

 悪戯っ子のようなその笑顔にドキッとしてしまってから、きっと懐かしさでそうなっただけだと自分に言い聞かせた結葉ゆいはだ。

 独身の頃ならきっと、「サンキューな」と頭を撫でられていただろう。

 想そうも、さすがに既婚者の結葉ゆいはにそこまでの過剰なスキンシップは図ってこなかったけれど、結葉ゆいは

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