「「フ~ゥ……」」 知らずしらず俺たちふたりの口から ため息が洩れていた。 希樹が呆れた表情で顔を傾けて俺を見てきた。 その目は次の行動をどうする? と、物語っていた。 俺はそれに答えて頷いた。 どうもこうも真実を暴くしかあるまいっ。 自分に言い聞かせた。 「あ~ゆ~! 僕ちゃん愛結にがっかりピョンよぉ!」 俺のふざけた台詞に愛結の目が一瞬、点になった。 まさかこんな場面でふざけるとは思わなかったのだろう。 その顔には戸惑いと警戒が入り混じっていた。「なに言ってんの、二輝。 私のこと、信用してないの?」「僕ちゃんだってぇ、愛結ぴょんのこと信じたかったぴょん」「ふーざーけぇーないでっ!」 愛結が怒りを顕わに大声を出す。「……ざけんな、怒るのはこっちだってぇ~の。 黙って聞いてりゃぁ、ペラペラあること無いこと無いこと しゃべっちゃってからに。 お・ま・え、自分がどんなムチャクチャなこと言ってるか 自分がよぉ~く分かってるだろーがよっ! ちょっとはその鳥頭で物事よく考えろ。 何の根拠もなしに、俺と希樹がここまでお前らの跡を付けてくると思う? ちゃんと根拠があるからなんだよ。 嘘をつけばつくほどお前の罪は重くなってくし、信用も ひとつまたひとつと失くすことになるんだぞ。 それ、分かっててそんな御託を並べてんのか? 俺に言えない相談があるって? なら、希樹がいるだろ? 何で希樹すっ飛ばして涼なんだよ、おかしいだろ。 お前から涼に相談事持ち込んだんなら、お前から涼を誘惑したって ことだな? 」 「違う、誘惑なんてしてない。 ただ、相談してただけ」
Last Updated : 2026-07-15 Read more