その日が──息子、陸に会える日がついに来た。 私も両親も二輝から連絡が入った日から指折り数えて待ちわびていた。 おそらく両親もそうだと思うけれど、緊張の余り昨晩はほとんど眠れな かった。 手放した私を恨んではいないだろうか。 二輝は陸に私のことをどんな風に説明しているだろうか。 ちゃんと、自分が勝手に連れて行ったことを話してくれているだろうか。 義理の母親に意地悪されてきたとかってないよね? もしそうだったら、それで息子が不幸な子供時代を送ってきたとしたら、 私は何と詫びればいいのだろうなどと、さまざまなことが頭の中に洪水の ように湧いてきて、とても眠ることなどできなかった。 ◇ ◇ ◇ ◇ 二輝が陸を連れて…… そして何故か? 希樹もいた。 3人で我が家にやってきた。 二輝と陸、そして希樹。 私と両親の6人が、大きな窓から彩光がいっぱい入り明るい空間になって いる応接間で顔合わせをした。 二輝や陸に会えると知った日から、どんな装いで迎えればいいのかと、 いろいろ考えた結果、私はオフホワイトの生地にも裾にもレース生地が ふんだんに使われている少し可愛いイメージのトップスとサラサラふわふわ 生地の淡いブルー系のロングフレアースカートの装いにした。 反して希樹は、我が家の応接間セットの深いグレーにとても映える色目の ワインカラーのワンピースを纏っていた。 お互いにご無沙汰していましたとかなんとかかんとか、一通りの挨拶を 終え、私と陸とのふたりの時間が取れることになった。 陸は、今回の帰国ではじめて私の存在を知ったのだと二輝から簡単な説明を 受けた。 ひとまずふたりきりでということで、別室に移動する時に
Last Updated : 2026-09-04 Read more