翌朝。 美月は目を覚ますと、枕元に置いていたスマートフォンへ手を伸ばした。 画面を確認する。 昨夜の着信履歴には、知らない番号がいくつも並んでいた。「……また掛かってくるのかな」 昨日の留守番電話が頭をよぎる。『俺は君を助けたいだけなんだ』 最初の一度は、病院などからの連絡かもしれないと思って出てしまった。 けれど、もう知らない番号には出ない。 大切な連絡なら、留守番電話に用件を残してくれるはずだ。 美月はスマートフォンを伏せた。 そう決めるだけでも、少し気持ちが楽になる。 朝食を済ませたあと、美月は昨日の着信履歴を確認した。 藤崎に伝えるため、日時と番号をメモに残していく。 知らない番号ばかり。 それなのに、一度出れば拓也だった。「どうしてこんなに……」 考えても分からない。 ただ、自分が出るまで番号を変えて電話を掛けてきたということだけは分かった。 美月は着信履歴を消さず、そのまま残した。 その日の昼。 美月は藤崎へ、昨日の着信について連絡した。 知らない番号から何度も電話があったこと。 一度出たところ、拓也だったこと。 その後も着信が続いたこと。 留守番電話も残されていること。 藤崎は事情を聞き、記録を残しておくよう伝えた。 美月は電話を切ると、スマートフォンをテーブルへ置いた。 拓也は、自分が嫌がっていることを分かっていないのだろうか。 それとも、分かっていても関係ないと思っているのだろうか。 どちらにしても、もう直接話すつもりはなかった。 一方その頃。 拓也は自宅のソファへ座り、スマートフォンを見つめていた。「駄目だ……」 自分の番
ปรับปรุงล่าสุด : 2026-08-14 อ่านเพิ่มเติม