「見事だ」と彼はついに囁く。 声はしわがれ、いつもより低く、私が彼に知らなかった感情を帯びている。欲望は確かに、しかし別の何かも——驚嘆? 崇拝? まるで、もはや所有することを望んでいなかった芸術作品を熟視するかのように。 それから彼は予想外のことをする。 彼は暖炉のそばの肘掛け椅子に座る。あの重厚な、暗い革張りの肘掛け椅子、ベッドに向かい合ったもの。そこに腰を下ろし、足を組み、手を肘掛けに置く。 「私はお前を無理強いはしない、リアナ」 言葉は打撃のように私を打つ。私は口がきけず、信じられず、心臓を高鳴らせている。 「法はそれを許している」と彼は続ける。「伝統はほとんどそれを要求している。お前は私の妻だ。お前は服従を誓った。今ここで、このベッドで、お前の意見を求めずにお前を奪うこともできたし、誰も私を非難しなかっただろう。司祭も、貴族も、お前自身の民も。それは私の権利だ」 彼は間を置く。目は私から離れない。 「しかし強制された服従には何の味わいもない。何の甘さもない。私が望むのは、お前の降伏だ、お前の降参じゃない。お前の動かず諦めた体など望まない、リアナ。私のベッドの同意する死体など望まない。お前が自らの意思で私のところへ来ることを望む。お前に私に触れるよう懇願してほしい。お前の目の中に、私の目の中で燃えるのと同じ欲望を見たい」 「そんなことは決して起こらない」と私は硬くしようとして少し震える声で言う。 「本当に? 自分を見ろ」 彼は動かない。何の仕草もしない。ただ、彼の視線は私の半開きの口に長く留まり、それから喉を下り、首の付け根の逆上した脈拍に止まり、それから早く上下する胸、サテンを張る乳首、シーツの上で痙攣的に固く握られる指へと降下を続ける。 「お前の呼吸は短い。頬は赤い。そして私の目がお前に置かれると、お前の指は固く握られる。恐怖からではない、リアナ。別の何かからだ」 「あなたに私の気持ちがわかるはずがない」 「お前が好奇心旺盛なのはわかっている。お前の精神は私が象徴する全てを嫌悪しているが、体の方は興味をそそられているとわかっている。お前は一度も男のそばで夜を過ごしたことがなく、この近さがお前を動揺させているとわかっている。お前がどんな味がするのか自問しているのがわかっている、奪われたのでもなく、別れでもなく、約束である口づ
Last Updated : 2026-07-28 Read more