「私たちは、渋谷で降りますんで!」「はーい。帰ったら、見せ合いっこしましょーねー」 ペコリとお辞儀する新人コンビに、奏と里愛が手を振る。らいあは照れくさいのか、ちょっと手を上げただけだった。 先輩トリオは、京王井の頭線から山手線に乗り換え、原宿へ向かう。 ◆ ◆ ◆ 渋谷109。開業から、百五十年近い歴史を誇る、女子のメッカにして老舗。 まりんとあくあは、109のブティックを物色していた。「あ、ここにしよ、ここ!」 キュート系の服を売る店に、ビビッと来たあくあ。 一緒に中に入ると、ハンガーを見ていく。「お! これは!」 あくあが上下を手に取り、店員さんに話しかけ、試着室に消える。 それを追い、どんな服を選んだんだろうとわくわくしていると、カーテンが開かれる。「どう?」 水兵風の、白基調のノースリーブに、同じく白基調の膝丈ショートパンツ。「可愛い~! すっごくイイ!」 まりん、好感触。ボーイッシュなあくあに、この上なく似合っている。「えへへ、そう? じゃ、これで決め打ちしちゃうかな」 再度カーテンが閉まり、しばしすると、元の服に着替えたあくあが出てくる。「これくださーい」 あくあ、お買い上げ。「私は、キュート系より、ガーリーかな~」 河岸を変える二人。 ガーリーファッションの店に入り、色々見ていく。「あ、これ、これからの季節に良さそう」 店員さんに声掛けし、試着室に入るまりん。 今度は、あくあがわくわくと待つ番。 ややあって、カーテンが開くと、白のキャミソールワンピに身を包んだまりんが。 あくあ、無言でダブルサムズアップ。「イケてる? じゃあ、これで」 着替え直して、お会計を済ます。 他にも、下着やコスメを買い揃えていく彼女たちであった。 ◆ ◆ ◆ 一方、先輩トリオは。 散歩しながらウィンドゥショッピングし、ビビッと来た服を見かけたら、入店するというスタイルを採る。 里愛がまず、青のゆるTと白のマーメイドスカートのフェミニンコーデで決め打ち。 続いて奏が、レースデザインの白いトップスと、空色のサス付きレーススカートの、これまたフェミニンなコーデで決める。 残るは、らいあのみだが……。「ねね、これどう!?」 奏が指さしたのは、ウィンドゥに飾られた、白のトップスと、黒
最終更新日 : 2026-07-15 続きを読む