御厨 紬(みくりや・つむぎ)38歳。旧姓は久世。五人の子どもを育てる主人公。身長157センチ。もともとは細身で端整な顔立ちだったが、慢性的な睡眠不足と栄養不足により、頬がこけている。長い黒髪は美容院へ行く余裕がなく、自分で切って一つに結んでいる。手は洗剤と水仕事で荒れ、腕には火傷や引っかき傷が絶えない。我慢強く、料理、家事、介護、家計管理をすべて高い水準でこなす。観察力と記憶力に優れているが、幼少期から「姉なのだから我慢しなさい」と教え込まれ、自分の苦しみを訴えることができない。弱いのではなく、抵抗する権利そのものを奪われてきた女性。雨宮 律(あまみや・りつ)38歳。紬の中学時代の恋人であり、現在は紬の双子の妹・華怜の夫。身長182センチ。黒髪を短く整え、仕事では落ち着いたスーツ姿を崩さない。インフラ系コンサルティング会社の事業部長で、年収は約一千万円。社会的には仕事のできる温厚な男性として評価されている。冷静で責任感が強い反面、誰かを見捨てることへの罪悪感が強い。妻の暴言、金銭的搾取、暴力、自傷行為、自殺をほのめかす言動に長年支配されている。手や額に小さな傷があるが、周囲には不注意でできたものだと説明している。御厨 卓臣(みくりや・たくおみ)40歳。紬の夫。身長180センチ。外見には気を配り、年齢より若く見える。勤務先や取引先では気前がよく、家族思いの夫を演じている。夜の店や女性関係に多額の金を使い、家族十人分の食費と生活費として紬へ渡す金は月五万円だけ。家庭内では紬を名前で呼ばず、「お前」「あんた」で済ませる。金銭、言葉、性行為を支配の手段として使い、紬が拒絶すると妻としての義務を果たしていないと責める。雨宮 華怜(あまみや・かれん)38歳。紬より九分遅く生まれた双子の妹。旧姓は久世。律の妻。身長162センチ。柔らかな焦げ茶色の髪と華やかな顔立ちを持ち、服装や化粧にも金を惜しまない。幼少期に難病を患ったため、家族から過剰に守られて育った。人前では愛嬌があり、儚げで甘え上手。しかし親しい相手には激しい感情をぶつけ、要求を拒まれると暴言、器物破損、自傷行為などに及ぶ。姉が大切にしているものほど価値があると感じ、幼い頃から紬の持ち物や人間関係を欲しがってきた。御厨 八重(みくりや・やえ)67歳。紬の姑。家事や育児に独自の基準を持ち
Last Updated : 2026-07-26 Read more