世界観・用語獣魂狼人の内側に宿るもう一つの魂。通常は十六歳から十八歳までに目覚め、狼への変身が可能になる。月なし十八歳を過ぎても獣魂が目覚めなかった者への蔑称。群れでは結婚、継承、戦闘参加を厳しく制限される。運命の番月神によって定められた唯一の相手。匂い、体温、獣魂の反応によって互いを認識する。契りの番家同士の婚約や政治的な理由で結ばれる伴侶。運命の番とは異なるが、アルファの宣誓によって正式な関係となる。ルナアルファの伴侶であり、群れの共同統治者。単なる妻ではなく、治療、備蓄、孤児保護、裁判、外交を担う。銀首輪《月環》ルナ候補の証。アルファ本人にしか外せない。公衆の前で外されることは、最大級の拒絶と屈辱を意味する。銀嶺狼群《ルーメル》リュシエナが生まれ育った群れ。血統と戦闘能力を重視する。黒曜狼国《ヴァルグラッド》複数の群れを統一した北の狼国。銀嶺狼群では、残虐な黒狼たちの国だと教えられている。ネタバレなしの登場人物プロフィールリュシエナ・フェルディス二十歳/身長165センチ。銀嶺狼群のルナ候補として育てられた女性。淡い灰金色の長髪と、霧がかった月灰色の瞳を持つ。十八歳を過ぎても狼へ変身できず、群れでは「月なし」「飾りのルナ」と蔑まれている。大人しく従順に見えるが、本来は観察力が鋭く、理不尽を正確に記憶している。薬草、備蓄管理、古い群れの記録に詳しい。誰かを見捨てることができない一方、自分が傷つくことにはひどく無頓着。感情を荒らげるより、静かな言葉で相手の矛盾を突くタイプ。長年の冷遇から謝る癖が染みついている。ヴァルゼイン・ノクスハルト二十八歳/身長192センチ。黒曜狼国を統べる黒狼王。夜色の髪、暗い金色の瞳、左の眉から頬へ伸びる薄い傷を持つ。狼の姿は通常のアルファを遥かに上回る巨躯の黒狼。敵対者には一切の容赦を見せず、全群れから「月を喰らう王」と恐れられている。声を荒らげることはほとんどなく、短い命令だけで周囲を従わせる。情ではなく責任を基準に動く現実主義者。所有欲は強いが、相手の同意を奪う行為を嫌悪する。リュシエナを弱者として庇うのではなく、本人が選択できる立場へ戻そうとする。ローディク・アルヴェスタ二十四歳。銀嶺狼群の新アルファで、リュシエナの元婚約者。誇り高い銀狼。強さと血統こそが統治者の価値だと信
Last Updated : 2026-07-27 Read more