All Chapters of 自己顕示欲が強い妹にプロデュースされる事になりました: Chapter 41 - Chapter 50

82 Chapters

41話 くっつけグループ

 俺がグループに入ったタイミングで水樹が〈よし、全員揃ったな〉 と言ったので、やはり及川達はメンバーでは無いらしい。 一体何のグループなのか気になって聞いてみる。〈このメンバーはどういった集まりなんだ?〉〈それから話さないとな〉〈そうそう、いきなり誘われたから私もわかんない〉〈タカヒロ何か企んでるね〉 と、俺以外のメンバーも知らない様だ。〈さっき中居に好きな奴が居るって話しただろ? それって及川の事なんだよ〉〈えー、ホントに!〉〈え? え? どゆこと?〉 マジか。これは驚いた。まさか相思相愛だったとは。 しかし水瀬はさっきまでの会話にいなかったので話が見えてない様だ。〈そこでこのグループのメンバーで二人をくっつけようって作戦な訳〉〈なるほどね~、だから佳奈子居ないのか~〉〈ちょっと待って! どういう事?〉 まだ話が見えない水瀬が説明を要求する。  〈実はな……〉 水樹がこの間誕プレ買いに行った事や及川の気持ち等説明する。 説明が終わると〈何それ! ワクワクが止まらないんだけど! っていうか何で今まで黙ってたのよ〉〈だってお前恋バナとか黙ってられるのか?〉〈そ、それはちゃんとPTOをわきまえるよ!〉〈南、TPOね〉〈そうだっけ? まぁ私もちゃんと黙ってられますって事ですよ〉 なんというか、水瀬はやっぱりテンション高いな。 ノリで生きてるって感じだ。〈それで明後日の事なんだが、レジャー施設があるだろ? そこに行こうって話になってな〉〈あ~、あそこいいよね~。何でも揃ってるし〉〈私はボウリングがしたいです!〉 水瀬……もしかして水瀬は空気が読めないのか?〈そこで上手い事二人にしてやろうって作戦だ〉〈いいね~〉〈青春ですな~〉 こ
last updateLast Updated : 2026-08-27
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43話 恋の行方

 二人の姿が消えた後、俺達は迷路のアトラクションを迂回してゴールに向かう。  予定だったのだが、水樹の「せっかくだから友也達もやれよ」 という言葉で、俺と楓は迷路を彷徨っている。  全員でゴールに居たら中居を騙した事がバレるという水樹の言い分は最もなんだけど、俺もハメられたんじゃないだろうかと勘ぐってしまう。  このネガティブ思考も変えないとな。外面だけ変わってもいずれボロがでる。   「また分かれ道だ。どっちだと思う?」 「ん~、右かな?」 「よし、行こう」 こんなやり取りを結構やったがまだゴールに着かない。もしかして迷ったか?  それに「ずっと俺の言う方向に行ってるけど、言いたい事あったらちゃんと言えよ」 「言いたい事って?」 「こっちがいいとか、そういうの。ずっと俺の意見聞いてるだけだからさ」 「大丈夫! 私は友也君信じてるから」 と笑顔で答える。  無理してる様子も無く、心から俺を信じてくれているのがわかる。  ここは男として何としてもクリアしないとな。ティローンッ と二人同時に通知音が鳴った。  きっとグループLINEの通知だろう。  確認すると、水樹たちはゴール近くに待機していて、まだ中居達もゴールしてないらしい。「中居達も苦戦してるみたいだな」 「かもね~。でも違う理由で遅れてるかもよ?」 「違う理由?」 「ほら、佳奈子が誕プレ渡してるかもしれないじゃない?」 「確かにな。このまま追いついたら二人から恨まれそうだ」 俺がそう言うと「なら、ここで少し話さない?」 と言って、楓は足を止めた。「そうだな、しばらく動かないでいるか」 「うん」 果たして及川はプレゼントをちゃんと渡せるのだろうか。  緊張して結局渡せなかったと言われても納得しちゃうかもな。  中居も素直に受け取るかどうか。
last updateLast Updated : 2026-08-27
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42話 作戦決行

 田口には話さず、当日は俺達が上手く誘導するという事になった。「どうやって二人きりにするかだけど誰か良い案ある?」 と俺達に問いかける。 今が夏なら肝試しで無理やりペアにできたりするんだろうけど……。 と、そこである事を思いついた。「あそこのレジャー施設って確か巨大迷路あったよな?」  俺がそう問いかけると「ああ、結構大きいのあったな」「私小さい頃そこで迷子になったよ~」「あれ結構難しいよね~」 よし。俺の記憶違いでは無かった。 ならこの作戦は使えるかもしれない。「ペアになってその迷路に挑戦してタイムを競うっていう体で二人きりにするのは?」 俺は内心ドキドキしながら皆の反応を待つ。 すると「おー、いいねそれ! さすが友也、頭がキレるな」「うんうん、いいと思う」「佐藤は策士だね!」 良い反応が帰って来た。 後は詰めだな。「及川にだけこの事を伝えて俺達が居ないのを中居に不信がられないようにすれば完璧だと思う」「なるほど、俺達まで律儀に迷路を攻略しなくていいって訳か」「そういう事」 水樹はいち早く俺の考えを理解してくれたみたいだ。さすが真のリア充!「俺はこの作戦でいいと思うけど二人はどうだ?」 と女子二人に確認を取る水樹「私もそれでいいと思う」「私も! でも迷路やりたかったなー」 女子二人の賛同を得て、この作戦でいく事に決まった。 作戦が決まってからは普段の何気ない世間話をしてその日は終了となった。  ターミナル駅のいつもの集合場所で俺達6人は残りの人物を待っていた。 遅刻常習者の及川だ。「既読は着いてるから起きてるとはおもうよ」「ったく、あいつはいつも遅刻しやがって」「まぁまだ5分だし落ち着けって」 楓が及川に連絡を取り、それを聞
last updateLast Updated : 2026-08-27
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44話 波乱

 長いようで短いゴールデンウィークも終わり、一人で学校に向かっている。 連休前までは楓と登校していたが、連休明けから部活が本格的に始動して朝練がある為久しぶりに一人での登校だ。 楓と一緒に登校していたのはそんなに長い期間ではなかったが、一人だと寂しく感じてしまう。 去年まで……いや、楓と付き合うまで一人で通っていたのが当たり前だったのに、いつの間にか楓と登校するのが当たり前になっていた事に驚きを感じた。 一人でいるのが当たり前だったのにな。 そんな事を考えながら学校に向かう。 教室に入り、自分の席に着くと、及川が揶揄うように言ってくる。「楓と一緒じゃなくて寂しかったでしょ~」「まぁな。でも部活じゃしょうがないよ」 俺が素直に肯定すると「もっと慌てると思ったのに~、つまんな~い」 と言っている。やっぱり揶揄う気だったんだな。 と、そこに水瀬がやって来て「おっはよー! 元気にしてるー?」 と言いながら俺の肩をバシンッと叩く。「いってぇ、ってかなんだよ元気にしてる? って」「いやー、楓が居なくて寂しいんじゃないかと思って」 水瀬も及川と同じような事言いやがって。 今の俺ってそんなに寂しそうに見えるのか?「だから大丈夫だって! そんなに寂しそうに見えるのか?」「「うん、見える」」「ハモった!」 マジか。いつもと同じつもりだったけど表情とかに出てたのだろうか? 気を付けないとこれからもこの二人に揶揄われてしまう! そう考えていた時、朝練終わりの楓が教室に入って来た。 それを見た及川と水瀬は、楓の所に集まる。 きっとさっきの事をネタにされているのだろう。 しばらくして三人で俺の席まで来て「ほら! 寂しそうでしょ?」「まるで捨てられた子犬だね!」 と好き好きに楓に報告し、楓が「ごめんね? 友也君がそんなに寂しがるなんて思わ
last updateLast Updated : 2026-08-28
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45話 意固地

 1時限目が終わるや否や、及川は何故か俺を連れて中居の元に向かった。 座っている中居を見下ろすような感じで睨みながら「どうしてプレゼント貰ったの!」 バンッと机をたたきながら言う。 及川って怒ると怖いんだな。今度からあまり揶揄わない様にしよう。「あん? いきなりどうしたんだよ?」「だ・か・ら! 何で麻耶のプレゼント貰ったの?って聞いてるの!」「別に誰から貰ったっていいだろ」 それを聞いた及川は「あっそ! 知らない!」 と言って女子グループの方へ行ってしまった。 場に妙な空気が流れる。 空気の読めない田口が「こえ~! どうしたんだろうな及川」 でも今回に限っては田口は事情を知らないので仕方ないのかもしれない。 その後も田口が中居に色々話すが中居はずっと黙ったままだった。 こんな時一番に動きそうな水樹を見てみると、中居を見守る様に傍観している。 今回は動かないつもりなのだろうか? それから放課後まで中居と及川が会話する事が無かった。 この状態が続くのは流石にマズイんじゃないだろうか? そう考えながら学校の最寄り駅まで一人で歩いているとドンッ! とお腹に衝撃が走り、痛みと苦しさで呼吸が出来なくなった。 一体何が起こったんだ? と考えていると「ははは、ざまぁみろ」 という声と走り出す足音だけが聞こえた。 一体誰が? 考え事をしていたので顔を見れなかった。 やっぱりこれも楓と付き合った代償なのだろうか? 俺は痛みに耐えながら立ち上がり、何事かと見ている人達に「何でもないんで、だいじょうぶです」といってその場を後にする。 家に着く頃には痛みも大分和らいでいたが、鏡で腹部を見てみると朝まで無かったアザが出来ていた。 春休みから柚希に言われて毎日筋トレしていて良かった。 少ないながらも筋肉が付いていたのでこの程度で済んだのだろう。 
last updateLast Updated : 2026-08-29
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46話 心の在処

 俺達が洗い場ぶ着くと、及川がびしょ濡れで座り込んでいた。「及川! 何があった?」 と中居が及川に駆け寄り事情を聞く。 すると答えたのは及川でなく、傍に居た早川だった。「あたしがよそ見しててぶつかっちゃったんだよねー。その時持ってた消火用のバケツの水掛かっちゃったみたい」 と申し訳なさそうに中居に説明する。 それに対して及川は何も言わず、否定も肯定もしなかった。「とりあえず着替えてこい」 と言って無理やり及川を立たせ、着替えてくるように促す。 及川は無言で更衣室に向かおうとした時「ホントごめんね~」 と早川が及川に謝る。「ううん、大丈夫だから」 と力無く言うとその場から立ち去った。 それをジッと見つめる中居。どこか険しい表情をしている。 そして俺はある事に気づいた。 楓と水瀬が居ない。 女子は3人で行動していたはずなのに及川だけが洗い場に居た。 俺が不思議に思っていると、丁度楓と水瀬が水樹達とこちらにやって来た。「何があったの?」 と楓が聞いてくる。俺は事の端末を話した。 すると楓が「ハメられたわね」 と意味深な事を言った。 ハメられた? どういう事だ? 水樹達も中居から話を聞いている。 そして水樹が「どうするんだ?」 と真剣な表情で中居に問いかける。 しかし中居は答える事なく、ずっと険しい表情のままだ。 それを見た楓が「中居が何もしないなら私がやるよ」 その言葉に中居がやっと反応した。「まて、俺が決着を付ける」「わかった。でも不甲斐無かったらこっちでやるから」「わぁってるよ」 一体何の話か分からないが、二人とも今まで見た事のない表情をしていた。 中居は何かを決意した様な真剣な表情をしている。 一方、楓は無表情だが冷たい威圧感を放って
last updateLast Updated : 2026-08-29
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47話 触発

 『俺と付き合わねぇか?』 中居の急な告白に及川だけでなく俺達も驚いた。 思わず声が出そうになったので慌てて手で口を押える。 皆も同じようにしているが、田口は水樹に口を押えられていた。 とっさに自分だけでなく田口の口も押えたらしい。「今……なんて?」「二度も言わせんな。俺がお前を守ってやる、だから俺と付き合え」 ムードも何もない乱暴な告白に及川は俯いて黙り込んでしまう。 中居もそれ以上は何も言わない。 しばしの沈黙の後、及川が「私はずっと中居の事が好きだった」 遂に及川が気持ちを伝えた! と思った矢先「でもこんな形で付き合いたい訳じゃない! 麻耶から守る為に仕方なく付き合うなんて嫌だ!」 及川が怒りなのか悲しみなのか分からない感情を乗せて言う。 しかし中居は全く動じずに「なんだよ、早く言えよ」 と言った後「俺もおまえの事好きなんだよ。好きな奴守りたいって思うのはそんなに変か?」 真っすぐ及川の目をみて言う。 及川はさっきよりも更に驚いた表情をする。「で、どうする?」 中居の問いかけに戸惑いをみせる及川。 しかし直ぐに真剣な表情になり中居に問いかける。「私が可哀想だから付き合うんじゃないんだよね?」「好きでもねぇ奴と付き合うほど暇じゃねぇ」「なら、よろしくお願いします」「ああ……あ?」 今なんて言った? みたいな表情を見せる中居。「おい……今なんて」「も~、ちゃんと聞いててよ!」 と少し怒りながら「こんな私ですが、よろしくお願いします」「あ、ああ」「あー! 中居照れてる~」「うっせ!」 と普段通りにやり取りをする二人。 さっきまでの重い空気が嘘のようだ。「それで? どうやって私を守ってくれるの?」「俺達が付き合ってる事を言いふらす」「え! それはちょっと恥ずかしいかも」「なら早川に直接言うわ」「それはそれで怖い」「お前は何も心配すんな」「うん、わかった」 どうやら無事に付き合う事になったみたいだ。 俺も含め皆ニヤニヤしている。「んじゃ行くか。駅まで送ってく」「ありがと」 と言って公園から出て行った。 それを見て俺達は物置の影から出てそれぞれ感想を言う。「和樹のやつ心配させやがって」「よかった~」「ヤバイ! 私も恋したいです」「凄いの見ちゃったわ~、俺も彼女欲し
last updateLast Updated : 2026-08-30
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48話 好きの確認

 潤んだ瞳で見つめられ俺は動けなくなる。 楓の顔が少しずつ近づいて、吐息が掛かるまで近づいた時「何かあったのか?」 俺の言葉に楓が止まる。 俺はそっと楓を離す。 すると楓が「それ……こっちのセリフ」「どうして?」 俺の問いかけに楓は泣きそうな顔で「さっきお腹触った時、痛そうな顔したから私の知らない所で何かされたのかなって」 しまった。我慢したつもりだったけど顔に出てたのか。「何も無いって。昨日風呂場で滑って転んだんだよ」 と言った瞬間、楓は俺の服に手を掛け、強引に脱がそうとする。「な、何やってんだよ」「何でもないんだったら見られても平気でしょ」 そう言いながら服を無理やり引っ張られる。 まるで小さい子の服を脱がす様な感じで服が捲り上がる。 そして露わになる身体。無数の痣がそこにはあった。 その身体を見て楓が「なに……これ……」 驚きで震えながら身体を見ている。 そして堰を切った様に質問してくる。「どうしたのこれ? どうすればこんな事になるの? 誰にやられたの? ねぇ?」「お、落ち着けって」「落ち着いてなんていられないよ! どうして! ねぇ、どうして!」「いや、これは……」「どうして何も言ってくれなかったの!」 最後にそう言い、泣き崩れる。 楓を心配させない為に黙ってたのが完全に裏目に出た。 俺は楓を落ち着かせる為に優しく語り掛ける。「楓、聞いてくれ」「……グス、ヒック」「前に言っただろ? こうなる事は覚悟してるって」「でも……ヒック、こんな事されるなんて……グスッ」「犯人の顔は覚えてる。いつか復習し
last updateLast Updated : 2026-08-30
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49話 想い人

 春休みの時と同じようにめぐを使って脅してくる。 でも今回の要求はかなりヒドイ。 俺に二股をしろだと? ふざけんな!「まぁまぁ、そんなに睨まないでよ」「これが睨まずにいられるか!」「別に本当に二股掛けろって訳じゃないから」「は? どういう事だよ?」 と言う事は、二股は比喩みたいな物なのか。「覚えてる? リア充に成る為の特訓の目標」「学校一のリア充になる事だよな?」「それもそうだけど、それの先の『彼女を作る』だよ」「あ!」 思い出した。リア充になって最終的に彼女を作るのがゴールだった。「って事は俺の特訓は終わりなんじゃないか?」「本来ならね。でも今回の場合学校一のリア充に成る前に彼女ができちゃったからなぁ」「それじゃあまだゴールって事にはならないって訳か」「まぁそうだね」 学校のアイドルの新島と付き合って、良くも悪くも学校中から注目されてるんだけどなぁ。「今、新島先輩と付き合って注目集めてるのにって思ったでしょ?」「う……」「今の段階じゃ学校一のリア充には遠いよ」「どこがダメなんだ?」「少なからず、男子女子共にお兄ちゃん達を快く思ってない人が居るからだよ。心あたりない?」 その言葉に一瞬お腹を触る。 確かに俺を憎んでる奴はいるな。 でも『お兄ちゃん達』って言った。つまり楓も含まれてるって事だ。「楓もそんな風に思われてるのか?」「新島先輩は元々が完璧美少女だったからほんの一部だよ。それもただの嫉妬とかだしね」「そうか、その位なら楓が自分で何とかしそうだな」「実際もう何人かは懐柔されたみたいだよ」 俺の知らない所で暗躍とかさすがだな。 でも「今の話と二股に何の関係があるんだ?」「言ったでしょ? 新島先輩に嫉妬してる子達がいるって」「ああ」「言い変えればお兄ちゃんの事が好きな子が居るっ
last updateLast Updated : 2026-08-31
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50話 無自覚

 田口の疑問をスルーして弁当を食べようとしたが「昨日何があったかは聞かねぇけど、お前らもうちょっと自重しろよ」 と水樹に言われる。 やっぱり学校では手作り弁当はやりすぎなのか。「わかったよ。弁当は我慢する、な?楓」「しょうがないか~。じゃあデートの時作るね」 これでよし。 改めて食べようとすると、今度は中居が「そういう事じゃねぇんだよ」 と、少しイライラした様子で言ってくる。 その表情はマジで怖いから止めて欲しい。「お前らいつもどこでもイチャイチャしやがって」「そんなにイチャついてた?」「ね~、そんなにイチャついてないです~」 と俺と楓が言うと全員が溜息を吐いた。 すると水樹が「友也、自覚無いのか?」 自覚といっても皆の前でイチャついた記憶が無い。 そう考えていると「お前らいつも腕組んでるじゃねぇか。今もだけどな」 と中居に言われて確認すると、楓が俺の腕に絡まっていた。 全然気づかなかった。 あれ? もしかして今までもこんな感じだったのか?「やっと気づいたかよ。付き合い出してからずっとそうだったんだぞ」 そう言われ思い返すと心当たりがある。 付き合った日にずっと腕を組まれていた。 最初は緊張や恥ずかしさがあったが、段々とそれが無くなっていったので止めたと思ってたけど……。 俺が慣れて腕を組んでる状態が普通になっていたらしい。  俺が反省しないとと思ってると楓が耳打ちしてきた。 え? それを俺が言うの? 俺は楓に言われた事を恐る恐る言う。「中居、羨ましいなら及川にやって貰えよ」 と言うと、水樹が「ぶふっ! 友也、言う様になったな。そうだぞ中居、やって貰え」 と言うと、中居と及川以外が笑う。 すると中居が「佐藤、あんま調子乗ん
last updateLast Updated : 2026-08-31
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