All Chapters of 自己顕示欲が強い妹にプロデュースされる事になりました: Chapter 61 - Chapter 70

82 Chapters

61話 別れ

 寝ようとして目を閉じるとミナミの唇の感触が蘇り、ミナミの事を考えてしまっていた。 今日のお礼と言ってたけどそれをそのまま受け止める程俺も鈍感じゃない。 前に楓と柚希に言われていたが、ミナミは少なからず俺に好意を抱いているのだろう。 だとすると、俺はミナミに対してどう接するべきなのだろうか? 等考えている内に朝を迎えてしまった。 結局答えがわからないまま登校し、自分の席に座ると「おーい友也」 といつもの溜まり場から水樹が俺を呼んだのでそちらに向かう。 溜まり場には俺以外の全員が集合していた。「おはよう」「おいっす!」 短く挨拶をすると「夏休みに入ったら皆で泊まりでキャンプ行こうって話してたんだけど友也も来るよな?」 と夏休みの計画を立てていたらしい。 しかしこうやって誘って貰えるのは今でも嬉しいな。「おう、行く行く」「さすが友也、話が早くていいねー」 と何故か褒められた。「でも何処に行くんだ? 泊まりだと予算も結構掛かるんじゃないか?」 と質問すると今度は楓が答えた。「近場で評判のキャンプ場があって、一晩コテージに泊まって一人一万円位かな」 一万か。俺には安いのか高いのか分からないが学生にとって一万の出費はデカい。 お年玉貯金があるとはいえ最近は出かける事も多くなったのでバイトとかした方がいいのかな。 リア充って服もそうだけど結構お金使うな。 なんて事を考えている間にも話は進んでいたようで、ミナミに「どうしたの佐藤、ちゃんと聞いてるかー!」 と言いながらバシッと肩を叩いてくる。「あ、ああ。ちゃんと聞いてるから叩くのは止めてくれ」「あはは、ごめんごめん」 といつも通りのミナミだ。 昨日の事などなかったかの様に普段通りに接してくる。 やっぱり昨日のは只のお礼だったのだろうか。 しかし意識し過ぎて言葉がどもってしまった。
last updateLast Updated : 2026-09-07
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62話 アプローチ

 俺と楓は別れこそしたが決別した訳ではない。 寧ろ楓への気持ちの再確認の時間じゃないだろうか。 だったら俺達が一時的に別れた事は皆には言わなくてもいいだろう。 そう考えていたら「皆には私達が別れた事はキチンと言わないとね」 と言ってきた。 俺は思わず「別に言う必要はないんじゃないか?」 と言ってしまった。 皆に知られる事で本格的に≪別れた≫となってしまう事が怖かった。 だが楓は「ダメだよちゃんと言わないと。じゃなきゃ公平じゃないでしょ?」「そ、そうだよな」 公平じゃないと言うのはミナミに対しての事だろう。 でもミナミの事だからきっと……。「もう、そんな暗い顔しないで! 美少女二人からアプローチされるんだから堂々としてないと!」「ん? 二人からアプローチ?」「私だってただ見てる訳じゃないよ? いっぱい好きになって貰えるように色々アプローチするからね♪」 俺はてっきり楓はミナミの事を見守ると思っていたが「私が黙って友也君を渡す訳ないでしょ!」 との事だった。 なるほど。だから美女二人からのアプローチになるのか。 あれ? これじゃまるでギャルゲーの主人公みたいじゃないか。 二人で理科室を後にし、教室に戻ると「また二人でイチャついてたのか?」 と、水樹が揶揄うように言ってくる。 それに対して楓は理科室で話した通りに「皆にお知らせがあります」 と皆の注目を集めてから「私と友也君は別れる事になりました」 一瞬の静寂の後「「「「「えええぇぇぇぇ!?」」」」」 と今までで一番大きなリアクションを見せた。「なんでなんで! どうしてわかれたの?」 と及川が楓に詰め寄る。 俺の方には男子組が押し寄せる。「おい友也、どういう事だよ」「
last updateLast Updated : 2026-09-07
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63話 三角関係?

 『楓と佐藤が別れたのは私の所為だよね?』 ミナミは今にも泣きそうな表情でそう言った。 自分があんな事をしなければ俺達が別れる事は無かったと思っての言葉だろう。 そんなミナミの言葉を受けて、楓は「確かに南がアクションを起こさなければ別れなかったかもしれない」 楓の言葉を受け、ミナミの目から遂に涙が零れる。 しかし、楓はそんなのお構いなしに言葉を続ける。「私は独占欲が強いから友也君に言い寄る女子は許さないし渡さない!」 ミナミは涙を流しながら静かに楓の話を聞いている。「本当ならどうして私達が付き合ってるのを知っててそんな事をしたのか、私の彼氏に手を出すとどうなるか教えないといけないんだけどね」 手を出すとどうなるか教えないといけないという俺迄怖くなるセリフを聞いたミナミは「わかってる……覚悟はしてきた」 と涙を拭って楓を真正面から見る。 それに対し楓は「ふぅ……」と息を吐き「でもね、例外が一人だけ居るの。それが南」 遠回しに南の事は責めないという言葉を聞いて「友達だから例外ってこと? そんなのは望んでない!」 と少し語気を強めて言う。 だが楓は「そうじゃない」と前置きをした後に「友達でも私は容赦なんかしないよ。寧ろその裏切り行為は絶対に許さない」 と言うとミナミは「だったらどうして私は例外なの? 楓を裏切ったんだよ!」 と楓の言っている事が理解できない! と頭を振る。「逆に聞くけど、南はどうして私達が別れたと思う?」「それは私が佐藤に手を出したからでしょ?」「手を出された位じゃ別れたりしないよ。さっきも言った通り相手を徹底的に追い詰めて終わりだもん」「意味がわからないよ、どうして私を責めないの?」 ミナミの言葉を受け、楓は漸く理由を話す。「私が最初に南を裏切ったからだよ」 ミナミは「
last updateLast Updated : 2026-09-08
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64話 二人きりの下校②

 ターミナル駅で楓と別れ、ミナミと一緒に最寄り駅で電車を降りる。 最寄り駅は一緒だけどこうして二人で帰るのは久しぶりだ。 初めて一緒に帰った時は女子と二人きりに慣れていなくて緊張しっぱなしだったなぁ。 などど考えていると「ねートモ聞いてる?」  と言いながらもはや習慣の様に肩を叩いてくる。「ごめん、ちょっと考え事してた」「あー! さては楓のことでしょ~?」「違う違う! ミナミと初めて二人で帰った時の事思い出してた」「それなら別にいいんだけどね~」 と言って、再び話し出した。 会話の内容は大体がミナミの部活や友人の話で、愚痴や面白かった話等を聞いている。 「どれだけ食べても太らないって羨ましすぎるー!」「ははは、でもまさかそんなに大食いだったとはな」 今の話題は以前俺も少し話した小川留美の大食いなのに太らないという話題だ。 女子からしたら羨ましい体質なのだろう、さっきからミナミが羨ましいを連呼している。「でもミナミは太ってる訳じゃないだろ? そこまで羨ましがらなくてもいいんじゃないか?」「何言ってるの! 食べても太らないって世界中の女子の願望だよ!」「そこまで!」「そうだよ~。私直ぐ肉が付いちゃうからホントに羨ましい」 と言いながら脇腹辺りを摘まんでいる。 俺から見れば出る所は出て、引っ込む所は引っ込んで見える。 それに短めのスカートから覗く太腿も健康的でスベスベしてそうだ。 と考えていると、俺の考えを読んだかの様に「トモは太腿好き?」「えっ? な、何で?」 ドンピシャで太腿が好きか聞かれて少しキョドッってしまった。「私の足見てたでしょ?」 横目でチラッと見ただけなのにバレてしまっていた。「それはミナミは太ってないから気にする必要ないのにと思ってちょっと見ただけで、別に特別太腿が好きとかそういうんじゃないから!」
last updateLast Updated : 2026-09-08
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65話 逃げるな

 柚希の部屋に入るや否や「新島先輩と別れたって本当?」 と強めの口調で言われた。「ああ、本当だよ」 俺が素直に肯定すると「どうして別れる事になったのか説明して!」 と予想通りの反応だったので、ミナミの家に行った所から順番に説明した。 説明を聞いた柚希は「へ~、水瀬先輩やるじゃん! 新島先輩も思い切ったな~」 と何故か感心していたが「っていうか、水瀬先輩にキスされたって何で言わなかったの?」「俺自身パニックになっちゃってそれどころじゃなかったんだよ」「その結果が新島先輩と別れる事になっちゃってるじゃん! ちゃんと相談してよね!」「うっ! すまない」 そうだよな。柚希に相談していればこんな事にならなかったかもしれない。「でも、私に相談してても今回は別れてたと思うけどね」「それじゃ結局今と変わらないじゃん」「そうだね~、私がアドバイスしても新島先輩が折れなかったと思うし」「楓はミナミに引け目を感じてたみたいだからな」 だから今回の勝負になったんだよな。 美少女二人から迫られるとか何処のギャルゲーだよ。「とりあえず、水瀬先輩をどうするかだね~」 そうなんだよな。 ミナミの気持ちは素直に嬉しけど、俺はやっぱり楓が好きだ。「とりあえずキープするとして、どうすれば納得するかな~」 柚希からとんでもない言葉が発せられた。「なんだよキープって」「そのままの意味だよ。万が一新島先輩と別れた時直ぐに乗り換えられる様にしておくの」 なんだそれ? そんなのクズがやる事じゃないか!「俺がそれをやると思うか?」「まぁやらないだろうね。言ってみただけ」 と笑いながら言うが、目が笑っていない。 このまま柚希のアドバイスを聞いていいのだろうか。「なぁ、今回は俺に任せてくれないか? 自分で決めたいんだ」「それは水瀬先輩をキッパリ振るって事だよね?」「まぁ、そうなるかな」「水瀬先輩の気持ちは考えないの?」「考えたよ。その上で俺は楓を選ぶ」 自分の気持ちに嘘は吐けない。 俺がハッキリと楓を選ぶと告げると「そんなの全然水瀬先輩の気持ち考えてないよ! どんな気持ちでお兄ちゃんにキスしたと思ってるの? 好きで好きで堪らなくて、でもお兄ちゃんには新島先輩という彼女が居てずっと気持ちを抑えてたと思う。それでもやっぱり好きって感情が止ま
last updateLast Updated : 2026-09-09
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66話 三人の秘密

 右側に楓、左側にミナミという両手に花状態で学校に向かう。 駅での牽制のし合いが嘘の様に仲良く喋っている。 そんな二人に向けて質問する。「楓とミナミが勝負してる事は中居達には言うのか?」「ん~、言わない方がいいかも」 と、答えたのは楓だ。「理由はどうであれ、私達が別れた原因は南だから中居は納得しないと思う」 確かに第三者から見れば、別れた原因の女子が猛アピールしてるのを快く思わないかもしれない。 中居は正義感が強いから尚更だろう。「それじゃあ学校では今まで通りに過ごした方が良さそうだな」「そうだね~」 と楓と結論づけるとミナミが「気を使わせちゃってごめん」 と謝って来た。 それに対して楓が「気にしなくたっていいよ。でもこれじゃ公平な勝負にならないね」「どうしてだ?」「私は学校でアピール出来るけど、南は学校じゃアピール出来ないでしょ?」「ああ、確かに」 普段通り過ごすとなるとミナミは何も出来ない。 どうするか悩んでいるとミナミが「提案があるんだけどいいかな?」 と言ってきたので「何かいいアイディアでも思いついたのか?」 と聞くと「夏休みまであと少しでしょ? だからその間は私は我慢するよ。その代わり夏休みに入ったら最初の3日間は私に頂戴。キャンプまでの残りの日は一日おきに順番でアピールする日にするの。どうかな?」 ミナミの提案を聞いて楓が考える。 今の提案なら中居に気づかれる事もないと思う。「俺はミナミの提案でいいと思うけど楓はどうだ?」「最初の3日間だけでいいの? 夏休みまで2週間はあるよ?」 楓だけ独り占めできる時間が多いけどいいのか? という事だろう。 楓の質問に対してミナミは「私の自業自得だし仕方ないかなって。それに学校でアピールできなくてもLINEでやり取りできるしね」 とスマホを見せな
last updateLast Updated : 2026-09-09
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67話 水瀬南のターン①

 『トモ! だーい好き!』と言って抱き締められた。 「ちょ、ミナミ。誰かに見られたらマスイって」 と言うが離してくれない。 少し抱きしめる力が強まり、ミナミが耳元で呟く。「お願い、もう少しだけ」「いや、いつ人が通るか分からないし」「自分で夏休みまで我慢するって言ったけど、やっぱりキツイんだよね。だからもう少しだけ」 そう言うミナミの声が少し震えていた。 普段のミナミでは想像できない、乙女な部分。 ミナミの真っすぐな気持ち。 俺はミナミの背中に手を回して軽く抱きしめる。「わかった。少しだけな」「うん、ありがと」 時間にして1~2分抱き合って、ミナミの方から離れた。 その表情はいつもの元気なミナミの顔だった。「ふふ、充電完了ー!」 と言って微笑む。「全く、いきなり抱き付くなよ」「ごめんごめん、我慢出来なくなっちゃって。でもトモが抱きしめ返してくれて嬉しかった」「それは、ミナミの気持ちと真っ向から向き合うって決めたからな」「じゃあ私にもまだチャンスはあるんだね!」「それはどうだろうな」「もー、なにそれー」 と頬を膨らませながら鞄をブンブン振る。 「でも、お蔭で充電も出来たし夏休みまでがんばります!」 と謎の敬礼をする。「なんか、夏休みが怖くなってきた」「ははは、大丈夫だよー。それじゃ私はこっちだからまたね!」 と言って小走りで駆けていく。 その背中を見送り俺も帰路に就いた。 それから何事も無く一学期の終業式を迎えた。 終業式とSHRで夏休みの注意事項を説明され、無事に終える事が出来た。 そして今は、いつもの理科室で楓とミナミを交えて話し合っている。「やっと終わったー!」 と言いながらミナミはバンザイをする。 そんなミナミを見て楓が
last updateLast Updated : 2026-09-10
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68話 水瀬南のターン②

 俺は今、リビングでテレビを見ている。 何故かというと「ちゃちゃっとシャワー浴びてお昼作るから、リビングでテレビでも見てて!」 と言われ、反対するのもおかしいので素直に従った。 テレビを見ててと言われたが、正直それどころではない。 同い年の女子、しかも美少女がシャワーを浴びている。 健全な男子高校生なら色々想像してしまうのだ! 幸いここからではシャワーの音が聞こえないので何とかテレビに目をやる事で想像しないで済んでいる。  テレビに映るワイドショーをボーッと眺めていると、風呂場の方から俺を呼ぶ声が聞こえた。「トモー! トモー、聞こえるー?」 家だからだろうか、いつもより大分ボリュームが小さい。「聞こえてるぞー! どうしたー?」 と少し大きめに返事をすると「大変なのー! ちょっとこっち来てー」 全然大変そうに聞こえないが、一応向かう事にした。 しかし、間取りが分からないので「何処に居るんだー?」 と聞くと「こっちこっちー」 と声のした方へ向かうと、扉から顔だけ出したミナミを発見した。 何で顔だけ出してるんだ? と思いながら近づくと俺に気づいたミナミが「ストーップ!」 と叫んだ。「何だよストップって」「いいから、そこで止まって!」「わかっ……!?」 わかったと言おうとした瞬間、少しだけ開いた扉からミナミの肩から鎖骨にかけて見えてしまった。 髪も濡れている事から恐らく服は着ていないのだろう。「あー! トモ変な事想像してるでしょー」「か、考えてない! それより大変な事ってなんだよ!」「それなんだけどね~、自分で呼んどいてなんだけど、トモに頼るのはな~」「用が無いなら戻るぞ?」 ミナミの方を見ない様にしながら答える。「ちょっと待って! ある! 用事あるから!」
last updateLast Updated : 2026-09-10
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69話 水瀬南のターン③

 後ろから抱きしめているミナミは、手を動かし身体をなぞる。  触れられた所が熱く感じる。「部活やってないのに身体引き締まってるね」 と、艶やかな声音で聞いてくる。「春休みから筋トレしてるからかな」 理性を振り絞って答える。  再びミナミの手が身体をなぞった後に強く抱き締められる。 お互いを隔てているのはミナミのシャツ一枚だけなので、柔らかさがほぼダイレクトに伝わって来る。  無意識に背中の感触を感じていると「ねぇ、私の身体はどうかな?」 「ど、どうかなって?」 「気持ちイイ?」 と言って更に胸を押し付けてくる。  柔らかさの暴力にノックアウト寸前の理性で「う、うん。気持ちいい気持ちいい。だからそろそろ離れようぜ?」 と言うと、以外にも直ぐに開放してくれた。  ミナミの方に向き直り注意しようとした瞬間、今度は首に腕を回して抱き付かれた。 今度はお互い向き合っている為、顔と顔がぶつかりそうなほど近い。  ミナミの赤く火照った顔に潤んだ瞳、柔らかく艶やかな唇が目に飛び込んでくる。    そんなミナミの唇が動き「私って意外と胸大きいでしょ?」 と脳を揺さぶる言葉を発する。「ミナミ、マズイって」 「どうして?」 「どうしてって……」 俺が言い淀んでいると更に顔が近くなる。  少しでも動けば唇が触れてしまう。「私がトモの事好きって分かってくれてるよね?」 「ああ、わかってる」 「じゃあ、キスして」 そう言って目を瞑る。  俺はミナミの腰に手を回し抱き寄せてキスをした。「これが今の俺の限界だ」 「……まさかおでこにキスするなんてね」 「ごめん……」 俺が謝ると俺から離れておでこを触りながら「ま、焦ってもしょうがないか。今日はこれで許してあげる」 と言って満面の
last updateLast Updated : 2026-09-11
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70話 初恋

 昨日でミナミの3日間が終わった。 そして夜0時を過ぎたと同時に楓からLINEが来た。〈今日は私の番だね! それで、今日私の家に来れるかな?〉 という内容だった。 ミナミもそうだったけど、家に呼ぶのがトレンドなのだろうか?  それとも二人きりの空間を演出して、俺をドキドキさせたいのか。 だとしたら、二人の選択は大正解だな。〈おう、よろしく! 何時に行けばいい?〉 と返事を返すと直ぐに既読が付き、返事が返って来た。 楓も午前中は部活があるとの事だったので13時に楓の家という事になった。 偶然かどうか分からないが、楓もお昼を御馳走してくれるらしい。 13時に楓の家に着きインターホンを押す。 するとTシャツにホットパンツ姿の楓が出迎えてくれた。 一見ラフな感じに見えるが、Tシャツのサイズ小さいんじゃないか? と思う程胸部が主張している。 ホットパンツから伸びる足も健康的でスベスベしている。 していると断言したのは、膝枕して貰った時に堪能したからだ。 改めて見ると、ミナミとはまた違った美少女だ。 俺が見惚れていると「どうしたの? 早く入って」 と言いながら手を引かれる。 ただそれだけなのに俺の心臓は脈を早める。 楓の部屋に通され、お昼を持って来るから少し待っててと言われ待機する。 部屋の中は相変わらずいい匂いで満たされ、発生源は楓なんじゃないかと考えているとコンコンッ と部屋のドアがノックされた。「友也君、あけて~」 とドア越しに言われドアを開けると、大きなおぼんを持った楓がいた。「随分と大きいな、大丈夫か?」「大丈夫大丈夫、友也君は座って」 と言われ座る。 そしてテーブルに大きなおぼんが置かれる。 おぼんの上には焼き魚、煮物、漬物、みそ汁といった和食が乗っていた。 それらを順番に並べて行き、
last updateLast Updated : 2026-09-11
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