寝ようとして目を閉じるとミナミの唇の感触が蘇り、ミナミの事を考えてしまっていた。 今日のお礼と言ってたけどそれをそのまま受け止める程俺も鈍感じゃない。 前に楓と柚希に言われていたが、ミナミは少なからず俺に好意を抱いているのだろう。 だとすると、俺はミナミに対してどう接するべきなのだろうか? 等考えている内に朝を迎えてしまった。 結局答えがわからないまま登校し、自分の席に座ると「おーい友也」 といつもの溜まり場から水樹が俺を呼んだのでそちらに向かう。 溜まり場には俺以外の全員が集合していた。「おはよう」「おいっす!」 短く挨拶をすると「夏休みに入ったら皆で泊まりでキャンプ行こうって話してたんだけど友也も来るよな?」 と夏休みの計画を立てていたらしい。 しかしこうやって誘って貰えるのは今でも嬉しいな。「おう、行く行く」「さすが友也、話が早くていいねー」 と何故か褒められた。「でも何処に行くんだ? 泊まりだと予算も結構掛かるんじゃないか?」 と質問すると今度は楓が答えた。「近場で評判のキャンプ場があって、一晩コテージに泊まって一人一万円位かな」 一万か。俺には安いのか高いのか分からないが学生にとって一万の出費はデカい。 お年玉貯金があるとはいえ最近は出かける事も多くなったのでバイトとかした方がいいのかな。 リア充って服もそうだけど結構お金使うな。 なんて事を考えている間にも話は進んでいたようで、ミナミに「どうしたの佐藤、ちゃんと聞いてるかー!」 と言いながらバシッと肩を叩いてくる。「あ、ああ。ちゃんと聞いてるから叩くのは止めてくれ」「あはは、ごめんごめん」 といつも通りのミナミだ。 昨日の事などなかったかの様に普段通りに接してくる。 やっぱり昨日のは只のお礼だったのだろうか。 しかし意識し過ぎて言葉がどもってしまった。
Last Updated : 2026-09-07 Read more