楓の発言により、沙月は楓の存在を思いだしたのか俺から距離を取る。「ご、ごめんなさい! デート中でしたよね」 と言って俺と楓に向かって頭を下げる。 よかった。これで何とかこの場は納まる。 と考えていたら楓が「どうして友也君を頼ったの? 貴女のお姉さんなんでしょ?」 と、沙月に質問する。 それに対して沙月は「姉とは相性が悪いと言いますか、苦手なので友也さんに頼ってました」 と、少し俯きがちになりながら言う。 それを聞いた楓は「友也君、その人に会ってみたいから助けに入ってあげて。私はそれとなく観察してるから」 と言い、沙月に「構わないでしょ?」と言って俺を制服に着替えさせる様に促す。 仕方がないので制服に着替え、ホールに出る。 すると「ホントにありがとうございます。いい彼女さんですね」 と言ってきたので「今回だけだからな。それに楓は彼女じゃない」「え? そうなんですか!」 とビックリしているが、俺達の関係を説明するのも面倒だったのでそのまま無視した。 そんな話をしているとピンポーン と呼び出し音が鳴る。 テーブルを確認すると、沙月のお姉さんの居る席だった。「んじゃ行ってくる」 と沙月に言い、呼び出されたテーブルに向かう。 そして、いつの間にか席を移動していた楓が沙月のお姉さんの真向かいの席に居た。「お待たせしました、ご注文はお決まりでしょうか?」 と声を掛けると、ゆっくりとこちらを見上げ「あ! えっと、今日もあなたなんですね」「ええ、桐谷は今他のお客様の接客中でして」「は、はい。いつもこの時間に働いてるんですか?」「今日はたまたまです。人手が足りないらしく急遽入りました」「そ、そうなんですね」 今日はよく喋るな。 まぁこの間ずっと俺が担当してたか
Last Updated : 2026-09-17 Read more