七日間、全くゲームが進行しないのでは、モニターでこちらの戦いを見物している観客からすれば面白くない。 そのため、運営側によって様々な仕掛けが用意されている。 一日目の仕掛けは、領地を手に入れたクラウンが、自分の領地に降りかかる魔物の脅威にどうやって立ち向かうのか? もちろん、生徒に命の危険が及ぶ場合は助っ人が救出することになっているが、ここに選ばれて参加している選手が簡単に魔物にやられるとは想定されていない。 私がトアやミミのような非戦闘員を選ばなかった理由は、彼女たちに危険が及ぶ可能性があるからです。 バトルロイヤルという競技名に相応しく、クラウンを奪取する場合には、学生同士の戦闘が行われるのです。 「フライ様、ゴブリンがいるの」 偵察に行っていたメムが戻ってきて報告してくれる。夢魔族のメムは、蝙蝠のような黒い羽を持ち、空を飛ぶことができる。 「バクザンとノクスは?」「戦っているの。問題はないと思うの」「そうか。レンナ、一応、応援に向かってくれるか?」「私がゴブリン退治?」「ゴブリンだけで終わらないかもしれないからな」「なるほどね。任せておきな」 メムの案内で、レンナが向かっていく。 「ご主人様、私は?」「ジュリアは、ここで護衛を頼むな。魔物の察知などを頼めるか?」「任せて!」 モフモフのジュリアの頭を撫でてやりながら、魔物の登場にも慌てることはない。セシリアが用意した生徒たちにも、慌てる者は少ない。 「フライ様、ご指示ありがとうございます」「指揮官の務めを果たしただけだよ。セシリアがクラウンなのに、逆
Last Updated : 2026-09-08 Read more