もしも、誰かが悪いことをしようとするときには、常に後ろめたい感情がどこかで生まれてしまう。 僕はあまり人の感情を見ないようにしてきた。それは見ようとしても見えないものであり、それでいて見ようとすると間違うこともあるからです。 だけど、その気持ちを持たないように、たくさんの人たちの感情が介入して入り乱れ、わからないようにしているなら、逆にどんなものなのか見たくなってしまう。 その悪いと思う行動や感情が失われて、わからなくなってしまった答えを追い求める。 では、どうすれば、そのわからない感情を見つけることができるのか? そう考えたとき、一つ一つのピースを揃えて、パズルを組み上げるように、答えを見つけるしかない。 バクザンがもたらしてくれたリベルタス・オルビスという言葉、自分が知り得る小説の知識。そして、フィル爺さんの警戒する表と裏は同じだという思い。 それらのピースを合わせる作業が必要になる。 だから、久しぶりに地下迷宮を訪れました。 鼠人族の生活圏であるこの場所は、以前よりも活気づいているように見えます。 水脈が流れ、薄明るい光が迷宮全体を照らしている。フェスティバルの影響で、学園都市全体の人口が増えて、鼠人族たちが行き交い、仕事も忙しくなっています。 僕は、その中でミミを探しました。 彼女は実家に戻って、お仕事の手伝いをしているからです。 彼女は確かに僕のところに来て、外の世界を知るための努力をしています。ですが、それは迷宮を捨てたわけでも、迷宮の者たちを見捨てたわけでもない。 こうして、忙しいときには手伝いに来る。 そんな可愛らしいミミの姿を見つけるのに時間はかからなかった。「ミミ、ちょっと話があるんだけど、いいかな?」 僕が声をかけると、ミミは驚いたように耳をピクピクと動かしながら振り返った。「フライ様? どうしてこちらに……また、迷宮を見学したいのですか?」 彼女は少し戸惑いながらも微笑む。以前と同じ控えめな様子だが、その目
Last Updated : 2026-08-24 Read more