チュンチュン…小鳥のさえずりで私は目覚ましがなる前に覚醒する。今日はいつもより早い目覚めだ。私は5時辺りに起きるのだが、今は4時とのことだった。何をしようか。二度寝するには、むしろ睡眠が足りないような気もする。さて、どうしたものか。いつもより早い目覚めで私は今後のことを散歩しながら考えてみた。朝の都会は不気味なまでに静かだった。まるで、都会なのにもう1つ平行世界があってそこに人がいないかのような……そんな不気味さがある。朝のタバコはうまい。朝から路上喫煙をしても、誰も注意しないし、すっぴんで歩けると言う気軽さも感じた。自分の心に気分はどうかと問いかける。どうやら、私は適度に孤独がないと死んでしまうそうで、少しさやかと一緒にいて疲れてるみたいだ。ある意味孤独が私を成しているのかもしれない。でも、一人でいることに苦痛さえ感じている。私の心は最近そういった矛盾を反復横跳びしている。すると、私の目の前におじいさんと犬がいた。犬は、柴犬の女の子ではっはと私に純粋な目で近寄ってきた。「すまないね、ハナは人が好きなんだ。」おじいさんが私に会釈をする。なんて紳士的なのだろう。そして、10数年ぶりに外で人にすっぴんを見せてしまったことによる恥じらいを感じてしまう。「いえ、大丈夫です。とても人懐っこい子ですね。」表情を見る。目が大きくて、それでいて体型を維持していて…幸せそうで美人なワンちゃんだ。「すこし、撫でてもいいですか?」「構わんよ。」私は、タバコの火を消して犬を撫でる。すると、嬉しそうに舌を出して微笑んでいるようだった。「幸せそうな子ですね。」ふと、そう感じてしまった。犬なんて吠えるだけの生き物かと思ったがこの子はきっと愛されたのだろう。立ち姿も上品で人馴れしている。しかし、私は褒めているのにおじいさんは悲しそうな顔をしていた。「ハナはな…もうすぐ死ぬんだ。」「え?」突然、おじいさんがそんな事を言い出した。でも、それを悲しんだ末なのか、見守るように笑っていた。「この子…右下の頬が少し腫れているだろう?皮膚ガンだ。余命は1ヶ月ないらしい。」「そう…なんです…ね。」この犬は…笑っている。幸せそうに笑っている。でも、もうすぐ死ぬらしい。嘘みたいな話である。「この子は…幸せだったのだろうか。私は無
Last Updated : 2026-08-13 Read more