All Chapters of 僕のお母さんは△▽女優: Chapter 121 - Chapter 130

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俺の後輩は死にたがり 1話

夏だと言うのに体に寒気が感じる。今何時だ、という明らかに狂った時間感覚に踊らされ、飢えと寒さが体を襲う。俺は虎ノ門龍。学校一の不良にして、学校一の優等生という背反する2つ名を持つ男だ。なぜ俺がこんなにも勉強してるのかと言うと理由はひとつ。ガンで亡くなった母ちゃんを目の前にしてから、命を救う名医になりたい。そう決まってからは俺はひたすらに非行と勉強を繰り返していた。非行をする理由は、特にない。歩いていたらものがぶっ壊れるし、抗争が何故か起きてしまう。明らかに俺に原因があるのだがそこを探るくらいなら勉強に当てた方が合理的だからだ。そして、俺の心情は荒れに荒れていた。俺は学校ではトップで99点の人間なのかもしない。しかし、医学部を志望する奴らは平気で100点のその先にいるのだ。全国模試を見ると、俺は井の中の蛙もいい所だった。希望の千葉大医学部は…B判定。そして、東大医学部は…C判定か。医学部を受けるというプレッシャーが常に俺を襲う。俺は少しでも結果を変えるように勉強をするが、それでも紛らわすことさえできなかった。身の丈に合わない大きな目標とは恐ろしいものだ。しかし、こういう時こそ孤独でいなければならない。俺はみんなよりも1歩先を行かなきゃ行けないから。そんな時、スマホの着信が流れる。ちっ、電話かけてくるんじゃねえよと理不尽な怒りを覚えつつ相手を見る。そんな時、スマホが鳴った。電話の相手はエリカ。ナンパして仲良くなった女。たまに暇してる時に1時間ほど電話をかけてきたり、会っては飯を食ったり、時には体を重ねる程度の中だった。今回の電話もどうせ愚痴だろうと、少し気だるげに応答の所をタッチする。「もしもし?」「あ、龍?」おっとりしてるようで、ちょっと軽いテンション。今日も騙されてるか、それともおじさんでもふっかけて騙してるのか分からないテンションである。電話をかけてる時は不機嫌で話を聞いてほしそうな時が大半であるのだが、今日の声は違った。「私ね、今日をもって龍を卒業します!」「は?」「本当に好きな人ができたの。今度はちゃんとした人で、結婚も考えてるんだ。今までありがとう。」「……そうか、元気でな。」ツー、ツー。……何も言えなかった。どうでもいい女だと思ってたのに、なぜか心にぽっかり穴が空いた。会っ
last updateLast Updated : 2026-08-16
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俺の後輩は死にたがり 2話

御坂千秋と名乗る死にたがりの少女はとにかく不気味だった。俺よりも高い背丈に髪は白い……肌も白く血色があまりにも悪いのだ。まるで生きてない幽霊のよう、よく見るとまつ毛も真っ白で目は少し赤みがかっている。それだけで、俺は彼女が普通の人間じゃないとわかった。「お前……もしかしてアルビノか?」「お、すごいですね。一目で私の病気がわかるんですね!」「まあ、こう見えても医学部希望だから少し予習や書籍は読んでいる。」彼女は自分の病気の話をしているのに、とても明るかった。しかも、たった今死のうとしていたのに。とにかく、彼女を引っ張り近くの公園まで移動した。☆☆よくみたら、彼女は俺たちと同じ制服を着ていたので学校が同じだということに気がついた。「まさか、俺の後輩だったとはな……世間は狭いもんだ。」「こちらこそ、まさか学校で1番の不良がこんなにガリ勉だったなんて知らなかったですよ。先輩!」千秋は俺の事をたった今この時から先輩と呼ぶようになった。そして、好奇心旺盛な表情をしてこちらを観察している。メラニン色素が生成されないので彼女の顔には影以外の黒い色素がどこにも見当たらなかった。「もしかして、お前学校ほとんど行ってないのか?」「ええ、特例ですね。基本は通信という形で勉強してますよ。日光浴びると焼けそうになるんですよ。まるで吸血鬼見たいですね。」少しユーモアのあるブラックジョークを話す彼女に俺はまるで未知の生き物を見るように恐れていた。普段俺がそっち側で恐れられてるのに、こんな視点に入るとは世も末である。「へー、吸血鬼か!まあでもお似合いだよな!いっそ吸血鬼名乗ってもいいんじゃねーの?」なんて、適当な相槌を打つ。こうすれば諦めて帰ってくれるだろうと、半分なんとかしたいと思いつつ、半分どうでもいい気持ちが混ざっていた。「……先輩もガリ勉で死にそうな顔してる。」「はあ!?もういいか……勉強したいんだこっちは……。」すると、彼女の大きな体躯は俺の体を覆い、彼女の純白は顔は俺を噛み付いた。……なにしてるんだ?訳が分からない?「……なに、してんの?お前?」「……吸血鬼ごっこです。先輩の血は美味しそうだったもんで。」「ちょ……はなれ……力強!?」喧嘩慣れして力にも自信があるのだが……妙に御坂の力は俺を話そうとせず寧ろ縛り付けるようだった。
last updateLast Updated : 2026-08-16
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俺の後輩は死にたがり 3話

俺は御坂に言われるがまま彼女の部屋に行くことになった。彼女は両親がいるのだが、今は別居中との事。理由は自殺や危険行為が多いため、半分見捨てられてるみたいだった。「はいって、どうぞ!」「へいへい。」ドアを開けると、そこにはおびただしい数の本があった。部屋一面が書斎のようになっており、床やテーブルにも本が積み木のように積まれていた。そして、部屋はシャッターで締められていて今が何時なのかも感知できないほど外界から隔離されていた。「んー、予想通りのような……そうでも無いような。」「コメントに困ってるんですね。私は変人です、先輩。」「知ってる。」俺は部屋の中央で目が止まった。油絵で何かを書いていたのだ。俺たちより少ししたの年齢の……若い女性のようだった。彼女は油絵が好きみたいで、肌色から書くのではなく、まずは背景の色を下地で塗って形どっていていたので彼女は絵の才能があるみたいだった。「さて、先輩……何しますか。あの、私こう言う感じで振舞ってるけど初めてなので優しくしてもらえると。」「うるせえ、とにかく寝る。」「まあ、ドライなこと。」御坂は病人で……自殺願望すらもっているのにこんなに明るい。実はこういうケースは多かったりする。病気になったとて、人の幸福度は長い目で見て変わらない。日々の幸福度によって人の精神は形成されてるからこいつはきっと人生が楽しいのだろう。その延長で死ぬことに対しても好奇心があるだけなのだ。気になるのは、あの絵だ。なぜあの絵を書いているのだろう。自画像としてはあまりに表情が幼い。少なくとも180cmもある御坂にしては子供っぽすぎるのだ。「御坂、あれ……お前の家族か?」「……流石先輩ですね、洞察力は抜群のようです。はい……あれは妹ですよ。」「妹なんかいたのか、仲良いのか?」「いえ、憎悪の対象です。」さらっと怖いこと言いやがる。「なんでだよ。絵を描くくらい好きなんじゃないのか?」「私の妹は普通でした。私のように日光に怯える必要もなく、私よりも愛嬌があってちっちゃくて可愛いのです。すると、いつしか両親は私ではなく妹だけを愛するようになったのです。私は家に居場所が無くなると思って焦りだし、急に柱に頭をぶつけて血を流したりするようになりました。」断片的なピースが重なり、繋がって1つの結論が頭に浮かび
last updateLast Updated : 2026-08-16
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俺の後輩は死にたがり 4話

御坂と出会ってから1日がたった。俺は久々にゆっくり寝た気がする。御坂と始まった交際という名の共存関係、今日も俺たちは御坂の家で集まることになった。ピンポーン。「はいはーい!御坂です!」「……俺だ。開けてくれ。」ガチャン。御坂の家はオートロックマンションなので地味に入るのがめんどくさい。それに加えて3階建てなのでエレベーターが設置してないので便利なのか不便なのか分からない家だった。そして、彼女の部屋に入る。そうすると、太陽のないシャッターで締め切り、尚且つクーラーが恐ろしいほど効いていて外界との温度差に俺は驚いた。「寒!?この部屋何度だよ。」「せんぱーい……今日も暑いですね。」「いや、クーラー効かせすぎだろうが!?何℃に設定してるんだよ。」「18℃です。いつもこれくらいですよ。」「いや、人類の適温より低いじゃねえか!電気代ももったいないだろ!」すると、御坂は疑問顔をこちらに向けた。何か変なこと言ったのかな?「いや、何言ってるんですか先輩。クーラーはつけたり消したりしないでつけっぱなしの方が節約になるんですよ?ジョーシキですよジョーシキ!」「なんだと……この……!ずっと家にいないでたまには……この……外に出ろ!」「いや〜!溶ける!やめてください!妊娠してしまいます!」「いや、外に出たくらいで妊娠しないだろ!?」こんな感じで俺と御坂はまだ出会って日も浅いのにそこそこ仲が良かった。多分変人同士惹かれるものがあるのかもしれない。「やっぱり太陽は嫌いか?」「嫌いです!メラニン色素ができない私には皮膚ガンの元になるので百害あって一利なしですよ。覚えといてください。」こんな環境になるのも無理がない。俺は彼女のためになんとなくアルビノについて幾つか書籍を読んだのだ。アルビノの人間がこんな炎天下の中日光を浴びてしまったら全身火傷のようになってしまう。それに、視力も弱いので彼女にとっては人一倍世界は危険なのだ。俺はそんな彼女を何とかするためにここにいる。それだけだ。「先輩、今日のお家デートはなにします?」「んー、つっても少しはここで勉強させてもらうからな……。あれ、そういえばお前サブスクとかみないのか?」「サブスク?」彼女の家のリモコンは、サブスクも見れる機能がついていて、よく見ると親の名義で見れるっぽかった。なるほど
last updateLast Updated : 2026-08-16
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俺の後輩は死にたがり 5話

お昼が過ぎたあたりだろうか。俺たちは東京駅に待ち合わせをしていた。今日、俺たちは夜空を見に行く。そのためにまずは新幹線で名古屋まで行かなきゃ行けないのだが……。「あいつ大丈夫か?日光なんて浴びちゃダメだろうし。」アイツはアルビノ、日光を浴びたらたちまち火傷をおってしまう。医学部希望としてもかなり心配だった。すると後ろならトントン、と肩を叩かれた。後ろを振り向くと……黒いパーカーにフェイスカバーとサングラスを付けた身長180の人間が日傘を指していた。「へ……変態だ。」「……先輩、さすがに怒りますよ。」「いや、絵面がどう見ても強盗かサバゲーしてる奴にしか見えねえんだよ。無駄にでけえし。」「先輩〜お世辞やめてくださいよ。私Dカップしかない美乳ですし。」「身長の話な!?」相変わらず変態でも中身は御坂だ。むしろ安心した。周りの人間もまさかこの変態が闇の衣を外すと絶世の美女が出てくるとは思うまい。「さて、新幹線乗るぞ〜!」「はーい。」俺たちは事前にとったチケットを使って新幹線に乗る。新幹線は夏休みの真っ只中なのでそこそこ席は混んでいた。「なあ、御坂?」「はい、なんでしょう先輩。」「フェイスカバー……新幹線の中じゃ外せないか?」「先輩、それは私に死ねと言っているようなものですよ。死なせないのが先輩の目標じゃないんですか?」「ああ、いやそうなんだけどな……。新幹線ならカーテンかけれるし、暑いだろ。」「いえ?顔面にハッカ塗ってるんで涼しいですよ?」「いや!それはそれで大丈夫なのか?」え?マジでこいつ顔面にハッカ塗ってるの?それ、冷感を感じるだけだぞ?まあ、それはさておき周りの人間も御坂を見てはザワついてるのだ。本人の名誉のためにもできる限りの配慮はしつつ、恥を晒すわけには行かない。「じゃあ、私の顔みたいからって言ったら考えますよ。」「だー!わかった、お前の綺麗な顔が見たいんだ。」「えへへ、先輩可愛い。あとでチューしてあげます。」すると、御坂はフェイスカバーを外すと純白の髪とまつ毛まで白くなっており、色素の薄い赤みがかった目をしていて化粧なんか必要ないくらいの絶世の美女が突如新幹線の中に舞い降りた。「え、芸能人?」「すごい綺麗な人。だから顔隠してたのかな?」「外国人かしら。」周りが御坂をみてざわつきだす。
last updateLast Updated : 2026-08-16
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俺の後輩は死にたがり 6話

名古屋に着いた俺たちは一先ずバスまでの時間があるのでとある喫茶店で腹ごしらえをしていた。名古屋というのは独特なソウルフードが多い。例えばきしめんや味噌カツ、そして小倉トーストなどここでしか味わえないものが沢山だ。帰りになおっち達にお土産できしめんでも買ってあげよう。手羽先も喜びそうだ。あいつらが恋しくなる。まあ、それはさておき今俺たちは喫茶店で小倉トーストを食べることにした。「お待たせしました……小倉トーストです。」「わあ……!」フェイスカバーとサングラスをつけてるので分からないが彼女はとても喜んでるみたいだった。小倉トーストには、小粒の粒あんがのっていてマスカルポーネチーズがしいてある。口に入れると、マスカルポーネのさっぱりとした味と、粒あんのスッキリした甘さがトーストの味を引き立てていた。「おいしいです!先輩!」「お……おう……美味そうに食うな。」「はい!私ココ最近はいつもカップ麺でしたから……それ以外を食べるのが新鮮です!」うん、きっとこいつは可愛い表情で食べているのだろう。周りから見るとフェイスカバーの変態が食べているに過ぎないのだが。「ねえ、先輩。宿泊先とか決まってるんですか?」「ああ、今回目指すのは阿智村ってとこだから、近くに温泉がある宿にした。」「ええ!?温泉!?」御坂はテーブルをバンっと叩いて喜んでいた。温泉とかはいるのかな?なんか、入ったこと無さそうだけど。「どうやら、この辺りだと昼神温泉ってとこが評判らしいんだ。単純アルカリ温泉で肌が綺麗になるらしい。」「へー!でも私……既にめっちゃ綺麗だから惚れちゃうんじゃないですか?」「かもなー。」美白効果があってもこいつの場合は真っ白だからな。アルビノが温泉に入ったらどうなるのか気にはなる。「もう〜、美しすぎて突然襲わないでくださいよ〜。」「うるせえ、ばーか。」「あー!ばかって言った!ばかっていう方がばかなんですー!ばーか。」「それ、お前もばかってならないか?」「……一緒ですね、先輩♡」ふざけてるのか、それともじゃれてるのか。いや、両方だな。そんなことを話していると、既に時刻は15時を回ろうとしていた。「おっと、そろそろバスの時間だ。行くぞ。」「はい!先輩。」俺たちはバスに乗り、隣の席に座る。窓際に俺……通路側に御坂を乗せた。あ
last updateLast Updated : 2026-08-16
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俺の後輩は死にたがり 7話

私は御坂千秋。産まれた時からアルビノという身体的特徴を患った不登校の女子高生。今は偶然自殺しようとしてる時に出会った不良の先輩と旅館に行って個室の温泉に入っているところだった。お湯が流れる音が一定のリズムを刻んでいて心地が良い。少しぬるりとするアルカリ性の温泉が私の疲れごと溶かしていくようだった。私は普段家から20歩も歩かないから今日ほど歩いた日は無かった。あれだけ毛嫌いしていた外の世界もこうしていると心地がいい。心做しか涼しい風が温泉でのぼせた頭を少し冷やしてくれて、いくらでも入りそうだった。……知らない世界、目を見るものが全て新鮮だ。アルビノのせいで景色は若干ぼやけているのだけれど、それでも緑が生い茂っていて、山があり川もあり自然と調和した風景なのが読み取れる。「御坂ー、どうだ?きもちいいか?」すると、先輩の声が聞こえてくる。若干ハスキーさもありながら、柔らかい声をしている。「なんですか〜?先輩、まだ身体を見せるには早いですよ!」「うるっせえ!…………着替え用意しないでそのまま入ったろ、近くに置いておくな。」ああ、そういえば着替えは全部入口に置いてきたので危うく先輩の前に全裸かバスタオル巻いた状態で部屋を歩くところだった。「すみません、不注意でした。ありがとうございます。」「おう。」「あ、すみません。私自分の部屋にいる時は普段は服着ないんですけど、今日は服着た方がいいですか?」「いや、いつも着てろよ!?宅配便とか来た時大変でしょうが。」「あはは、冗談です。」「なんだ、冗談か。」「……はい、8割ほど。」「残りの2割なんだよ!?」「きゃー!先輩、私に興味津々〜!」正直このやり取りはとても楽しい。漫画とかみてやってみたかったやり取りなので、現実で通用するか分からないけど先輩は乗ってくれている。少し、暗くなってきた。私の肌が月明かりに照らされて、白く輝くので私自身も月のように見える。日本一夜景が綺麗と聞いたけど……麓はそこまでみたいだ。やはり、ヘブンス園原というところに行かないと夜景は見えないらしい。私は体も火照った体がリラックスしてきたので温泉を出る。シャワーとは比べ物にならないくらいの爽快感があった。体の疲れごと抜けて新鮮な空気が体に入っていくような……そんな感覚だ。それだけでも生きてることを強く実
last updateLast Updated : 2026-08-16
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俺の後輩は死にたがり 8話

俺たちはタクシーでやっとのことヘブンス園原に着いた。最初はロープウェイで行くようだった。「おーー……!」御坂はロープウェイなんて乗ったことがないのか、ウキウキする子どものように心を踊らさせていた。「先輩、これで登るんですね!」「そうだな、ちょっと待っといてくれ。」「はい!」「あ、飲み物何がいい?ついでに買ってくるよ。」「ありがとうございます!そしたら……コーラで!」「……結構ジャンクなやつ好きだよな。」「何を言ってるんですか!先輩、コーラは人類の叡智の結晶ですよ!私なんて毎日飲んでるんですから。」「いや、気をつけろよ!?あれ結構糖分あるんだから。」まだ若いとはいえ毎日飲むのは感心しない。とはいえ、リクエストなので買っていくとする。そして、俺たちはロープウェイでまずは目的地にいくとする。ここから一気に1400m程の高さまで登っていく予定だ。最初はただし他の景色が小さくなるだけだったけど、少しずつ景色が小さくなる。「わあ!先輩、ガタンってなってます。」「楽しそうだな、高いとことか怖くないのか?」「全然!歩道橋から飛び降りようとするくらいには怖くないですよ!」「お前が言うと言葉の重みが違うんだよな。」「冗談ですよ…8割。」「いや、だから残りの2割なんなんだよ!」そんな漫才をしていたら、突然あるものが目に入った。「おい…御坂…上見てみろよ。」「上?」俺たちはロープウェイの終点際でまるで別世界に来たかのような景色を目の当たりにした。雲ひとつない満天の星。あかりがほとんど無いので一つ一つの星がくっきりと見えていて、普段何気なく見ている星が見えてくるようだった。よく見ると、白く輝く星や、赤い星、オレンジ色の星などがみえている。「空って…こんなに綺麗なんですね。」パシャリ星空に見惚れてる御坂を俺は写真に収めた。「もう先輩…ばか。」写真をとられた御坂は少し嬉しそうだった。顔では恥ずかしいけどもっと撮ってくださいと言わんばかりに堂々としていた。間もなく、俺たちはロープウェイを降りることになる。そこには整備された高原があって、グランピング施設やテーブルなどがありかなり快適に過ごせる空間があった。そして、そこをかける純白の御坂は星空をかける天女のように幻想的な写真が撮れた。「先輩、宇宙ってすごいですね。こうして
last updateLast Updated : 2026-08-16
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俺の後輩は死にたがり 9話

頂上に着くと、より景色が透き通って見える。おそらく雲や空気などの見えないフィルターが少なくなるからだろう。宇宙に近い景色は普段見えない星空まで見せてくれて、星とはこんなにも目を見張るものだと感じる。「ねえ、先輩は光年って知ってますか?」「いや、知ってるも何も小中学生で習う範囲だぞ。」「私も知ってるけど、こうして見ると不思議ですね。」「ああ、でもあの星たちはもう俺たちが生まれる何万年も前の光を見てることになる。」「そこが不思議なんです。こうして何万年越しに過去の世界を見てるのだと、つまり……もしかしたら今は見えない星だってあるってことですか?」「ああ、星だって生きてるんだ。産まれてくることもあれば死ぬことだってある。」「そんな…。」御坂は少し寂しそうな顔をしていた。確かに終わりがあるというのはとても切ない。星の輝きは綺麗だ。だからこそ、星座なんてつくってしまうくらいには昔の人には美しく見え、意味をつけたくなったのだろう。「あ〜でも、こういう考えもある。」「考え…ですか?」「星はな…爆発したあとはチリとなり、ガスになる。」「地獄絵図じゃないですか。」「まあ聞けって、その後はな…いくつも星がぶつかり合ってまた星が産まれてくるんだ。何度でもやり直せる、ぶつかると星は1時手的に壊れちまうけど、そうやって星は大きくなっていくんだぞ。」「つまり…。」「そう、世界はまた一巡するんだよ。またプランクトンみたいな生命ができて、またこの世界みたいなものは出来ちまう。実際、スーパーアースなんていうこの星に似た星もいくつも見つかってるんだってよ。だから無駄なことなんてひとつも無い。たとえ生きるのも死ぬのもな。」「そっか……!なんか嬉しいです。」あまりにもスケールのでかい話をしているので半分自分でも何言ってるか分からなかったけど、星空に照らされた御坂はまた一段と明るく輝いていた。「星が…届きそう。でも遠い…だからこそ素敵です。」月明かりに照らされながら天に手を伸ばし、空を仰ぐ御坂の姿は本当に天女のようだった。そんな様子をパシャリのスマホのカメラに収める。シャッター音に気がつくと御坂はにひひ、と微笑んでいた。「ママー!天女がいる!」すると、突然人の声が聞こえる。どうやらこんな山を登る人間は俺たち以外にもいたようだ。どうやら、娘と父親…
last updateLast Updated : 2026-08-16
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俺の後輩は死にたがり 10話

旅館に戻り、俺たちは少し汗だくのまま部屋に着くことになった。地上に戻るとより暑さを感じて体が汗でじめついていることに気がつく。「御坂、お前先に温泉行ってもいいぞ?」「えー、先輩先どうぞ!私先入ってたしやる事やってから入ります。」「そうか?それならいいんだが…。」俺は脱衣所に入り服を脱ぐ、汗をかいていると脱いだ時の爽快感がより強く感じられた。露天風呂で感じる自然からなるマイナスイオンがそれだけで体を癒してくれた。体を湯船に付けて、ゆっくりと腰かけていく。すると足からゆっくり肩に向けて温まるのを感じる。温泉独特の匂いと、少しアルカリ性のあるぬるめのお湯が心地よく、体が副交感神経が優位になるのを感じる。「せんぱーい!湯加減どうですか?」「ああ、最高だ!ゆっくり浸からしてもらうぞー!」「はーい!」俺は夜空をみながらぼんやりと顔を上に向けて考える。まさか、勢いのまま長野に来ちまうとはな。勉強漬けの夏休み、景色はほとんど変わらなかったのに御坂にあってからは景色が変わってばかりだ。勉強も心做しか以前よりも楽しく思えた。さっき勉強したけど没頭できるくらいは勉強していたので御坂がいる事が少なからず俺にいい影響があるのかもしれない。さて、この旅の後半はどう帰るか…意外と長野県は名古屋を経由するか、北上して諏訪でおりかえすかのどちらかになる。正直同じルートで帰る方が楽なんだけど、せっかくなら他のものも見て帰りたいな。すると、突然脱衣所のドアが開いた。「え?」ドアを見ると、御坂がバスタオルを体に巻いて白銀の髪を団子にしていた。え?なにしてるの?こいつ。「せんぱーい!せっかくなら私もお背中流しますよ〜。」「バカ!急に入ってくるな!」御坂は180cmの体躯と純白で白い肌があった。胸の谷間にはホクロがあって、メラニン色素とは部分的に生成されることを知って……じゃない!「なんでですか?先輩ヤンキーなんだから女の裸の1つや2つ見てもなんとも思わないでしょ。」「うるせえ、お前だとなんか違うんだよ!ほら、すぐ出るから…しっしっ!」しかし、俺の離れてという合図とは裏腹に御坂はどんどん湯船に浸かっている。俺は咄嗟に後ろをむくと、バスタオルが雑に屋根の近くに置かれて御坂がお風呂に入る音がした。そして、御坂が体を俺に当てて御坂のスタイルが目をつぶ
last updateLast Updated : 2026-08-16
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