12月24日、俺は決断をした。今日この日、愛さんは日本を出ることになる。もし、15時に行けば彼女を引き止めることができる。でも、俺は1日何もない中ずっと勉強をしながら考えていた。俺は彼女に対する思いが好意なのか、それともただの劣情か分からなかったけど、もし彼女を止めたら全ての歯車が回らなくなってしまう。それは、俺の人生そのものであり、彼女の人生を指すことになる。彼女は本当は覚悟はできている。短期的には孤独になるかもしれないけど、彼女なら乗り越えられて別の幸せを掴めるのだ。だから、俺の処置としてはこうだ。「お久ー!なおっち、クリスマスなのに精が出るな!今日はとことん勉強すっから……覚悟しろよ!」「ああ、頼む。」俺は切って一人きりだと彼女を迎えに行ってしまう。今大好きなこの時間を、裏切ることにもなってしまう。だから、友人である龍の力を借りることにした。彼ならきっと約束の時間を過ぎるまでシゴいてくれるだろう。俺たちは早速勉強を始める。とりあえず、1番偏差値の低い医学部の模試を解くことにした。この間まで龍に指摘されてたところは復習を繰り返したため大幅に改善されていた。「違う違う!直輝くん、この関数はこうして……。」時折、愛さんの幻影が俺の問題を指導する。図書館での彼女との勉強時間もどうやら確実に活きていた。俺は妙に……ザワついていた。心拍数は上がり、足の裏が汗ばんでくる。呼吸だって浅くなってるんだ。やっぱりまだ彼女を捨てきれていない自分がいた。「……なおっち、お前なんかここ数日で変わったな。」「そうか?」「なんというか、目が据わってる。この間はまだまだ受け身だったのに……勉強したんだな。」「ああ……。」一通りの模試が解き終わり、採点をする。なんとか苦手科目はクリアした。まだまだ、合格ラインには及ばないけど、確実に点数は上がっている。いいんだ、どれだけしんどくてもやるって決めたんだ。「でも、なんか今日のお前変だぞ?無理やり勉強に集中しようと必死だ。」「何がだよ。」「……なんかあるなら話した方がいいぞ?お前ほんとこういうの下手なんだからさ。」「いや、いい!とにかく俺を勉強で拘束してくれ!そうしないと……どうにかなりそうなんだ。」しかし、龍は不敵な笑みを浮かべて参考書を閉じた。そして、俺の胸にグイッと人差
Last Updated : 2026-09-13 Read more