All Chapters of 僕のお母さんは△▽女優: Chapter 131 - Chapter 140

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俺の後輩は死にたがり 11話

朝の日差しと共に目が覚める。ぼんやりと景色が少しずつハッキリしていくと目の前には御坂が安心した顔で眠っていた。やれやれと思いながら、俺は自分の使命を全うする。アメニティのコーヒーとお湯を沸かして、最低限用意した教本を読んでみる。何故だろう、昨日はさんざん運動をしたって言うのに頭が冴えている。それに加え、俺はここ数日ぼんやりとした頭痛に苦しめられていた。偏頭痛だろうか?左奥あたりから慢性的にいたかったのだけれど、今は頭がスッキリしていて痛みのいの文字すら見当たらないほどの爽快感だった。カチッ!ボイラーのお湯が沸いた音がする。その音と合図にコーヒーを入れてまずは香りを楽しむ。朝のコーヒーは格別だ。睡眠でoffになりきった脳みそがコーヒーによって一気にホイッスルを鳴らしてくれて、頭をフル回転させてくれる。それからひたすら勉強をした。4時半くらいに起きて、そこから書いていると日差しがハッキリと目に入ってくる。そうか、長野県だと日の出が山で遅くなるんだな。朝焼けに染まった山を見るのも格別に心地が良かった。それを見てはまた机に向き合う。以前とは比べ物にならないくらいに理解が早かった。思えば以前は睡眠不足とストレスで同じ問題を間違えるケアレスミスに溢れていたけれど今はそれが減っていて、今日の過去問は自己採点だけど歴代最高得点をとることが出来た。小さくガッツポーズをすると、ベッドから御坂が唸っていた。「……おはようございます……先輩。」「おはよう、コーヒーでも飲むか?」「……これがいわゆる朝チュンコーヒーってやつですか?」「張り倒すぞお前。」「冗談ですよ〜。まだまだ私たちはプラトニックでいるぐらいがちょうどいいのかもしれないですね。」「かもな。」そういって御坂は鏡をみて髪を解かし始めた。昨日は俺の介抱をしてから寝たのか髪は少しボサボサだった。意外と湿気に弱いのかもしれない。「……そういえば先輩、朝から勉強していたんですね。」「ああ、今朝はとても調子が良かったよ。過去問も最高得点が取れた。」「あら、じゃあ私と一緒にいてパワーアップしたのかもしれないですね。」「やかましいわ!まあでも……その可能性もなくもないかも。ありがとうな。」ありがとうという言葉に対して20秒ほど返事が無かった。忙しいのか聞こえてないのかなと思っ
last updateLast Updated : 2026-08-16
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俺の後輩は死にたがり 12話

「マジかよ。」飯田駅に着いて俺たちは驚いた。なんでかというと、田舎の電車は1時間に1本通るかどうかで、次の発車が1時間半後だったのだ。「完全に計算外でしたね、先輩。」「そうだな……もっと慎重に下調べしとけばよかったぜ。」これから1時間以上待たなきゃ行けないのにどこか御坂は足取りが軽く楽しそうだった。フェイスカバーから少し出た絹糸のような髪をクルクルといじっている。「お前はなんか余裕そうだな。」「はい!先輩と一緒ですからね!1時間もあるのならお昼ご飯でも食べましょうよ!」「お……おう。」阿智村の一件から俺たちの距離は確実に縮まっていた。俺も御坂のおおらかな正確にのまれそうだったけど、案外それも悪くないと安心さえしていたのだ。御坂は白いスマホを触って辺りのスポットを検索してくれている。「お!先輩…みてください!近くに古民家カフェがありますよ。」「いや、検索スキル高いな。」ものの数秒で目的地は決まっていった。古民家カフェなんていったことないけど、田舎独特の文化の一つだと思う。駅から少し街並みを歩くとそこに古民家カフェがあった。ドアもレトロに引き戸ときたもんだ。「いらっしゃいませ!」店を入ると、カウンターのようなところにメニューがあって若い男性の店員さんが立っていた。「2人なんですけど……。」「かしこまりました!そしたら席をお決めになってからご注文ください。」どうやら、テーブルに案内してからメニューを出すスタイルとは違うらしい。こういう独特なルールもローカルっぽくて少し心が踊るようで楽しい。俺たちは窓が見える席に荷物を置いてから注文をしに行く。「んじゃあ、カレープレートで。」「はい。」「私は……クリームパスタとパフェでお願いします!」「パフェは食後に致しますか?」「はい!」御坂はパフェを食べるみたいだ。どんなものかポップを見てみるとビールのジョッキくらいのでかいパフェだった。「すげー食うな、御坂。」「えへへ、甘いものは別腹ですよ!」「よく聞くけどエビデンスあるのか?それ。」「ちっちっち……先輩わかってないな〜。こういうのは気持ちですよ気持ち!」御坂は涼しい顔をしているがカロリー表記を見ると2000kcal程あるので明らかに気持ちでどうにかなりそうになかった。しばらくすると渡されたブザーがなったので
last updateLast Updated : 2026-08-16
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俺の後輩は死にたがり 13話

俺たちは2両の列車を走らせる。夏休みの中のこの列車は基本的に部活で高校生が乗っているくらいでとにかく快適そのものだった。時折、窓を眺めると東に天竜川という巨大な川が流れて、東西には山がそびえ立っていてゲームのオープンワールドを歩いているようだった。少し目が覚めた、まだ目的の岡谷駅には程遠いのだけれど少しだけ寝ていたことに気がつく。先程まで膨れ上がった腹は少しだけ空いていた。「おはようございます、先輩!」御坂の声が聞こえた、そう……今俺は御坂の肩に頭を寄せて寝ていたのだった。俺は、咄嗟に御坂から離れる。「すまん、暑かったよな。」「いえ!寝ている先輩の寝顔が可愛くて食べたいくらいでした。」「……相変わらずなんというか、たくましいなお前。」御坂はたまに俺の想像を超えてくるので恥じらいが不思議と解けてしまう。普通の女子高生の尺度で見てはいけないのだ。「……先輩、私のスマホ見てください。」「ああ?なんだこれインスタ……え……?」インスタを見ると御坂はヘブンス園原の写真を上げていた。加工はあまりされてなく、周りの星空と調和した御坂や空中散歩をしているような御坂、浴衣を着て全身が濡れた御坂などの写真に対していいねが5000件ほどついていたのだ。「どうしましょ、プチバズってます。」「な……なんだと……?」コメントを見ると、スタイルが抜群で羨ましい!まるで白雪姫のようだ……などと沢山の褒め言葉が書いてあった。どうやら俺の提案はほんの少しながら成功を描いていたようだった。「どんな気持ちだ?」「承認欲求が満たされて……えへ……えへへ。」どうやら、また1人SNSで承認欲求モンスターが出来てしまったようだ。それもあるのだが、フェイスカバーとグラサンをしてえへへへと笑う御坂は危険な不審者そのもので絵面としては少し他人のフリをしたくなった。「次はー、駒ヶ根ー駒ヶ根ー。」さて……そろそろ昼飯を食いたくなったな。トイレも行きたいし、ここで休んでいこうかな?「なあ、御坂……?次の駅で降りて休憩しないか?」「あら、先輩……高校生って休憩で入室とかできるんですか?私は全然いいんですけど。」「お前は致命的な誤解をしてるぞ!普通の休憩な!?飯食うとかそういう意味のな?」「……なんだ。」なんでちょっとガッカリしてるんだよ。御坂の思惑はさておき、
last updateLast Updated : 2026-08-16
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俺の後輩は死にたがり 14話

ぐるる……腹が減った。あんなにグロッキーになるまで食ったのに人というのは腹が減るのが早い。駒ヶ根市と言えばソースカツ丼と呼ばれているのだけれどどこがおいしいのだろうか?そんなこんなで俺たちは少しだけ辺りの場所を調べていた。「んー、有名人が来る頻度だと明治亭ってとこかな?信州サーモンとか馬刺しもあるっぽいし。」口コミをみると明治亭が圧倒的に人気である。写真を見ると有名人のサインも沢山あるのでそれだけでも信用性が高いように思えた。「いや!先輩……ガロにしましょ!」「ガロ〜?」調べるとここから近くにもう1つ人気のソースカツ丼のお店があった。こちらのお店の特徴としては……巨大ロースカツが4枚も乗っていたのだ。「いや!お前なー、さっきフードファイトして負けたばっかだろうが。こちとら2000kcalの3分の2は食ったんだぞ!」「イ……イヤダナーナンノコトダロー?」「おい、ちゃんと目を見ていえ!アホ御坂!」「あー!先輩私の事アホだっていった!」確かにこのお店のソースカツ丼も美味そうだけど……正直食が細い御坂には相性が悪いように見える。何より恐ろしいのは御坂は食が実は細いという事実を認識してないのがタチが悪い。「先輩!提案があります。」「だが断る。」「早い!早いですって!」「だって明治亭の方が絶対いいだろうが……馬刺し食いたいんじゃなかったのかー?」すると、フェイスカバーの変態は両手を握りプルプルとしていた。よっぽど聞き入れてくれないのが気に食わないのだろう。「先輩、あっち向いてホイしましょ。」「あ?あっち向いてホイ?」「はい、勝負は1回だけの真っ向勝負です!私強いんですよ、いつも鏡でイメージトレーニングしてますから。」「いや、それ意味あるのか?対人ゲーだぞ?」「ふっふっふ……舐めてもらっちゃあ困りますよ。じゃあ行きますよ。」「妙に自信ありげだな。」というか、家で鏡とあっち向いてホイする御坂ってなんて闇の深い絵面なんでしょう。妙に哀愁が漂っている。「やりましょう、先輩。」「しゃーない、1回きりなー。」「「じゃんけんぽん!」」龍:グー御坂:チョキ「あっち向いて、ホイ」龍:右御坂:右「おつかれ、明治亭な〜。」「あーん!先輩、なんでそんな強いんですかー!」「しがみつくな、暑い、でかい、そして力が無駄に強い
last updateLast Updated : 2026-08-16
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俺の後輩は死にたがり 15話

ガタンゴトン……電車を北へ走らせて南信から中信に差し掛かる頃、広大な川と平野の地域から山と山からなる谷のような景色になり、若干日陰が多くなり涼しさを感じる。俺達は今辰野という地域を越え、もうすこしで岡谷に到着することになる。そこからは乗り換えで諏訪まで行けば俺達の旅はいよいよ終わりを迎えることになる。「せんぱーい。」このフェイスカバーの変態こと御坂は足を組んでプラプラと動かしながらスマホをいじっていた。御坂は好奇心は高いけど飽きやすい性格なのでこの自然の景色も飽きてきたのだろう。「なんだ、御坂。」「もうこの旅は諏訪湖をみたら終わりなんですか?」「ああ、そりゃあお前……このわざわざ北に行くルートは帰り道のエンタメのようなものだからな。」「調べたんですけど……この辺りも中々面白いもののパレードじゃないですか。」どうしたんだろう、満足行かないのかな。ヘブンズ園原とか、駒ヶ根の光善寺とか……なかなか詰め込んだ旅立ったので俺はヘトヘトなんだけど。「例えばどんなのがあるんだ?」「んー、そうですね!例えば長野の善光寺とか!」「今から行くと2時間はかかるな。」「ぐぬぬ……上高地!黒部ダム!」「いや、車じゃないときついって。」「キーっ!!白馬!スキー場!」「今は夏だぞー。」すると御坂は立ち上がってしまった。「先輩!なんでそんな事言うんですか!」「いやいや!現実的にも一日かけて遊ぶ観光地ばっかだからだよ!いつか連れてってやるから、な!?」どうやらもっと色んな所に行きたかったらしい。現実的に難しいけど、本人なりに沢山調べてくれていたのだ、そこは労ってやらねば。「いや、ありがとうな。ここまで調べてくれて……次は中信を一緒に行こう!こっちも色々考えておくから。」「……本当ですか?」「ああ、神に誓って。」「ならいいです。」すると、御坂はまた座り出す。そして、また山肌はどんどん狭くなると思うと岡谷駅はもう少しだった。「あーあ……夏ももう終わりですね。」「終わりだな。」「私、実は夏ってあんまり好きじゃないんです。」「なんで……って聞くまでもないか。」「だって、暑いし汗かくんですよ。セミだってうるさいし。」「てっきり日光が指す時間が長いからだと思った。」「いや、アルビノじゃなくても夏は苦手だったと思います。」そうか、御坂は
last updateLast Updated : 2026-08-16
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僕とヤンデレ彼女と諏訪湖花火 1話

俺は天野直輝、訳あって今は長野県の諏訪市でやっている花火大会に行っている。「えへへ、直輝君……花火楽しみだね!」「そ……そうだな。」そう、彼女の舞衣と行っているのだ。夏休みには彼女とのデートの予定はほとんどなかった。「あ!あそこに10円パン売ってる!」「あ、ちょ……舞衣!」舞衣は一足早い足取りで店に並ぶ。俺も彼女を追いかけると、目の前から女性が走ってきた。「えへへ!先輩、見てくださいよ!」「おい!あぶねーぞ!」俺と女性は正面衝突して、俺は尻もちを着く。彼女は髪も肌も真っ白で白いバラのようだった。身長も180とあってモデルさんかと間違えてしまう。「いったー!」「いたた……あ、大丈夫ですか!?」すると、後ろから青年が近づいてきた。「おい、御坂大丈夫かよ!」その青年は身長は俺より小柄で、髪の毛が茶髪の派手な青年だった……というか、おそろしく見覚えがあった。「え、なおっち?」「……龍!?」白いバラのような女性と一緒にいた青年は、僕の親友であり勉学の師匠の虎ノ門龍だった。「え、先輩方……知り合いですか?」「なおっち……、なんでこんな所に。」「ああ、話は長くなるんだけど。」遡ること、3日前……。俺こと天野直輝は母ちゃんとの富士五湖の旅を終えて自宅を目指していた。今の現在地はどこか……と調べるが残念ながら電池切れにつきわからなかった。でも車のナビがあったのでそこまで困ることもなかった。問題は家から帰ったあとである。「ただいまー!」「疲れたね、直輝!」母ちゃんは疲れたのか少し表情がドヨンとしてるのと、都会の暑さにくたびれていた。「母ちゃん、俺は先寝てるね。」「うん、私もシャワー浴びてから寝るとするよ。」俺は自室に入り……スマートフォンを充電した時だった。突然沢山の通知がスマートフォンに入る。通知が20件ほど来ていた。2.3件は飯田とかその辺でそれ以外は全て舞衣からだった。「おはよぉ!今日もバイト行ってくるね!」「見てみて!なかよしとの先輩のツーショット!神宮寺さんって言うんだ!」「疲れたー!直輝くんは今どこで何をしてるのかな?」「不在着信」「今日は忙しいのかな?」「ねえ、既読つかないけど避けてる?返事してくれたら嬉しいな。」「不在着信」「不在着信」「大丈夫?今から家行くね。」「不在着信
last updateLast Updated : 2026-08-18
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僕とヤンデレ彼女と諏訪湖花火 2話

「あはは、ごめんごめん……直輝もお年頃だもんね!失礼しました〜。」「母ちゃん!マジで今後ノックして!」「ぜ……善処します。それでは……。」ガチャンと扉を閉じて、俺たちはホッと胸を撫で下ろす。「す、すまんな……突然びっくりしたよな。」「もう……。」「ま……満足したか?」「不満です!」デスヨネー。そりゃあそうである。しばらく放置されててようやくスキンシップかとおもったら邪魔者が入ってるので舞衣としては今の状況は不満そのものである。「私……寂しかったんだよ?夏休みもっと会いたかったけど夏期講習とかあったから、あえて我慢したり……。」「はい。」「かとおもったら瑞希ちゃんと仲良くなって……夏期講習が終わったら遥香さんとデート行くし……直輝くんとの時間が取れなくて寂しいの。」「返す言葉もございません。」正直、生まれてこの方16年……俺は気ままにぼっち生活をしていたから舞衣との時間のとり方など分からなかった。まあ、それも今となっては言い訳だ。そこは真摯に受け取ろう。「じゃあ……今度デート行こうよ!あと少しで夏休みも終わっちゃうけど、宿題も全部終わったから何でもするよ!どこ行こっか、ディズニー?韓国?」すると、舞衣はしかめっ面のまま口をふくらませてしばらく黙ってしまった。「……直輝くんが決めてよ。」なにいいいいい!?まさかの俺判断になるの?すげーハードルを感じるんだけど……。ええい、なにか無いか……なにか。「……花火なんてどう?」安直だったかと思ったがこの夏俺たちは祭りや花火には無縁だった。きっと夏の花火の儚さが俺達のいい思い出になるだろう。「いいよ!さっすが直輝くん!」舞衣も機嫌が治ったみたいだ。良かった……機嫌の悪い舞衣はいまどこの誰よりも怖いから何とか安心だ。「どこの花火みよっかな。」俺たちはGoogleでベッドで2人座りながらスマホで近隣の花火大会を調べていた。しかし、かなり花火大会も終わってしまっている。少しタイミングが悪かったかな……。「んー、ちょっと遠いけど諏訪湖花火大会ってのが長野県であるっぽい。」「長野県!?」舞衣が立ち上がった。「え、ってことは……直輝くんと旅行できるってこと??」「え、まあ……県外だし、諏訪湖近隣の宿泊は厳しいだろうけど泊まった方がいいんじゃないかな?」すると、舞衣
last updateLast Updated : 2026-08-18
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僕とヤンデレ彼女と諏訪湖花火 3話

チュンチュン……鳥のさえずりとひぐらしの音が入り交じった音が聞こえる。そう言えば昨日は富士五湖の旅行を終えて、その後は舞衣が家に押しかけてきて……あれ?その先は覚えてないな。何があったんだっけ。「おはよぉ、母ちゃん起きてる?」「あ、直輝おはよー。」うん、いつも通りである。母ちゃんが朝ごはんを作ってくれている。まるで昨日のことが嘘だったみたいに。そして、いつも通りに朝ごはんが卓上に並べられていた。目玉焼き、味噌汁、そして……米と大納言の入った赤飯が何故か並べられていた。「ちょっと待てこらぁ!!」「え、直輝どうしたの?」「なんで意味深に赤飯が朝ごはんに出てくるの!何があった?昨晩は何があった!?」「いやー、意外と大納言って煮るのが難しくてね〜、何度も砂糖水の温度下げたり……。」「いや、それは赤飯の仕込み方や!」すると、ガランとバスルームが開く音がした。バスルームからは見慣れた少女がツインテールをしてメイクをバッチリとしたピンク色の少女が出てきた。「あ、直輝くんおはよー。」「いや、何故に舞衣がこんな所に?」ああ、思い出した。昨日は俺が地雷を踏んで舞衣に折檻されて気を失っていたんだ。それで気を失って記憶ごと消されてるところだった。「いやー昨晩はお楽しみだったみたいね〜私も孫の顔が見られそうで嬉しいわ!」「ですね!あ、今お腹蹴りました!」「嘘つけ!絶対想像妊娠じゃあねえか!してないよね?いや、してないから!」「大丈夫よ、私も舞衣ちゃんの歳の頃に直輝産んでるけど案外すんなり言ったわよ。」「母ちゃん!?くそー!ここに味方ゼロかよ!」「直輝くん!名前……なににしよっか。やっぱり直は付けておく?直人とかにする?」「あー、ごめん……この子の父親が直人だからその案はNGで。」「いや、サラッと重要なこと言ったよこの人。」そうかー、俺の父さんって直人っていうのか。いや、もっと重要なシーンで教えてよ。「大丈夫よ直輝くん!私と遥香さんの冗談よ!」「あ、そっか。ならよかったよ……冗談で。」「うん!8割冗談だから。」「だから2割はなんなの!」つ……つかれる。朝にこのコンビは俺には分が悪かった。一先ず俺たちは朝ごはんを食べる。ノリで赤飯を炊かれたのは些か不服だったけど赤飯も中まできちんとみつ漬けをしていて甘みが強く美味し
last updateLast Updated : 2026-08-18
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僕とヤンデレ彼女と諏訪湖花火 4話

私は神宮寺ことね。元カリスマメイド(フリーター)として人気を我がものにしていた一般人だ。ある日を境に私がメイド喫茶を独立し、今はレンタルキッチンを借りて不定期で営業をしている。売上はそこそこ出ているがまだまだ事業化としては程遠いのだ。何より人手が足りない。元々知名度はあったのでお客さんは来るのだが回転率に悩まされていた。それに加え今日は休日……忙しくなるということで1人助っ人が来ることになっていた。カランッ「ことねさーん!おはようございます!」「舞衣、いらっしゃい。」舞衣の後ろには私と同い年くらいの美人さんがいた。背丈も同じくらいで、定期的に髪を染めてるのか黄金色の長いポニーテールをしていて、肌は健康的な褐色肌をしていた。何よりもスタイルが抜群で、愛嬌のある顔立ちをしていた。「売れる。」「え?ことねさん?」「ああ!失礼……えっと……天野遥香さん、だったわよね?私神宮寺ことねと申します。」「よろしくお願いします!ことねさん。」ひとまず彼女は飲食店は不慣れということで舞衣ちゃんにある程度の業務を教えて貰って、私たちはお店をオープンすることとなった。カランッ早速2人のお客さんの入店である。「「お帰りなさいませ!ご主人様!」」早速遥香さんが接客をする。うん、お辞儀の角度とかも大丈夫だ。「えへへ〜お姉さん綺麗だね!新人さん?」「はい!新人メイドのハルカです!」「うおお、この子も推せますな。」ご主人様からの反応もいい。やはりこういったお店は女の子の数でも来る理由が増えるからありがたい。「ご注文はお決まりですか?」「ふふん!じゃあ……お姉さんの描いたケチャップのオムライスをお願いします。」「じゃあ、僕はお姉さんとのチェキとパフェでお願いします。」「はい!かしこまりました。」すると、ハンディーも操作してオーダーが出る。どうやら、操作ミスも無いのでかなり仕事もできるみたいだ。「ことねさん!チェキって……なにかしら?」「ああ、教えてなかったですね。お客さんとポーズして写真を撮るんですよ。」「へー!任せてください撮られるのは慣れてるので。」ん?撮られ慣れてる?元々グラビアとか何かやっていたのかな?まあでも見た目も綺麗だし、履歴書には不自然に8年ほどの空白があったからきっと何らかの事情があるのだらう。私たちはお
last updateLast Updated : 2026-08-18
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僕とヤンデレ彼女と諏訪湖花火 5話

カナカナカナカナ……カ……ナ夜の公園でひぐらしが切なく泣いている。最近夏をすごしているとミンミンゼミなどのセミの音は昼間の暑さも相まってイライラするのだが、ひぐらしの声は夏の夕方に鳴く虫なので聞くだけで涼しさを感じる。俺はひぐらしの声が少しだけ好きになっていた。夏の風物詩はひぐらしをぜひ推したい。そんなことを思いつつ、夜の散歩を母ちゃんとしていた。「あー!久しぶりの労働楽しかった!」「そうだね、前が営業の事務をしていたから……数ヶ月ぶりくらい?」「そんなもんね!」母ちゃんは仕事を終えたというのにむしろ生き生きとしている。俺なんかが働いたら寝込んでしまうだろう。相変わらず母ちゃんはすごいなぁと思う。「なあ、母ちゃんはもう一生働く必要は無いのになんで働くの?」「え?ん……んー?……なんでだろ。」突然難しい質問をされて母ちゃんは困惑する。でも実際そうだ。母ちゃんは推定億単位で資産を有している。しかも、持ち家と車があるというどこかの金曜日の春日部の家族のクレヨンがタイトルにつくアニメのような家庭をこの都会のど真ん中に作ってるので、働かなくとも一生遊べると思う。でも母ちゃんは働くのだ。稼いでも特に使い道のない金を母ちゃんは嬉しそうに受け取っている。「んー、生きてることを実感するために働くのかもね!私はむしろ働いてないと辛いわ。暇ってこんなにも心を蝕むのかと思うのよ。」これは若くして働ききった母ちゃんだからこその視点だろう。だからこそ、今日があんなにイキイキしていた。「そういえば直輝……メイド喫茶のお母さんはどうだった?」「あ……ああ、似合ってるだと思うぞ?」コスプレをしてるのが母親だから生理的に受け付けてないのだが、まあ同じ32歳の中では母ちゃんは綺麗な方なので正直いうと似合っていた。母親がスタイルがいいと言うのも息子としてはどこか誇らしかった。「あのことねさんもすごい綺麗な方だったわね〜。メイド服をコスプレではなくちゃんと着こなしてるし、仕事も完璧なんだもの。」「でもどこか寂しそうな感じはしたけどね。」「あ、分かった?あの人……若くして親御さんと別れて施設育ちだったからね。家族愛ってのが分からないとは言っていたわ。」「そうなんだ。」親がいない……か。今のご時世そんなの珍しくないのに、俺はふと母ちゃんがいないっ
last updateLast Updated : 2026-08-18
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