朝の日差しと共に目が覚める。ぼんやりと景色が少しずつハッキリしていくと目の前には御坂が安心した顔で眠っていた。やれやれと思いながら、俺は自分の使命を全うする。アメニティのコーヒーとお湯を沸かして、最低限用意した教本を読んでみる。何故だろう、昨日はさんざん運動をしたって言うのに頭が冴えている。それに加え、俺はここ数日ぼんやりとした頭痛に苦しめられていた。偏頭痛だろうか?左奥あたりから慢性的にいたかったのだけれど、今は頭がスッキリしていて痛みのいの文字すら見当たらないほどの爽快感だった。カチッ!ボイラーのお湯が沸いた音がする。その音と合図にコーヒーを入れてまずは香りを楽しむ。朝のコーヒーは格別だ。睡眠でoffになりきった脳みそがコーヒーによって一気にホイッスルを鳴らしてくれて、頭をフル回転させてくれる。それからひたすら勉強をした。4時半くらいに起きて、そこから書いていると日差しがハッキリと目に入ってくる。そうか、長野県だと日の出が山で遅くなるんだな。朝焼けに染まった山を見るのも格別に心地が良かった。それを見てはまた机に向き合う。以前とは比べ物にならないくらいに理解が早かった。思えば以前は睡眠不足とストレスで同じ問題を間違えるケアレスミスに溢れていたけれど今はそれが減っていて、今日の過去問は自己採点だけど歴代最高得点をとることが出来た。小さくガッツポーズをすると、ベッドから御坂が唸っていた。「……おはようございます……先輩。」「おはよう、コーヒーでも飲むか?」「……これがいわゆる朝チュンコーヒーってやつですか?」「張り倒すぞお前。」「冗談ですよ〜。まだまだ私たちはプラトニックでいるぐらいがちょうどいいのかもしれないですね。」「かもな。」そういって御坂は鏡をみて髪を解かし始めた。昨日は俺の介抱をしてから寝たのか髪は少しボサボサだった。意外と湿気に弱いのかもしれない。「……そういえば先輩、朝から勉強していたんですね。」「ああ、今朝はとても調子が良かったよ。過去問も最高得点が取れた。」「あら、じゃあ私と一緒にいてパワーアップしたのかもしれないですね。」「やかましいわ!まあでも……その可能性もなくもないかも。ありがとうな。」ありがとうという言葉に対して20秒ほど返事が無かった。忙しいのか聞こえてないのかなと思っ
Last Updated : 2026-08-16 Read more