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学校のマドンナはおとこの娘 1話

ジリジリジリ……残暑残る中、いつも通りの朝が来る。東京にはもう四季がないのではと思うくらい俺の感覚は夏のままだった。しかし、明確にカレンダーは夏休みが終わり二学期が始まったのを残酷に教えるのだった。まだ時刻は5:00である。俺は昨日母ちゃんに明日から朝に歩くという宣言をしてしまったので少し歩くことにした。母ちゃんは起きてこない……。俺はキッチンの湯沸かし器にスイッチを入れて外に出かける。頭は働いてないのだが、少しずつ頭が冴えてくるような感覚があった。宿題はちゃんとやったし、やれることは全部やったはず……うん、ちゃんとスタートができる。道を歩くと人は少なく車も走っていなかった。あれ、意外と快適だぞ。普段歩かない道を歩いてみると、見たことないカフェがあったりでものすごく楽しい。これ、続けられるかもしれないな。そんな事を思っていたら程よい時間になったため、俺は家に帰ることにした。「ただいまー。」「おはよー直輝。」母ちゃんがキッチンで弁当を作ってくれている。昨日は喧嘩(?)したのに俺たちは恐ろしいほど普通だった。「ちゃんと歩いてたのね、直輝最近めちゃくちゃ有言実行になったよね。」「まあ、言ったからにはやるわな。てか、今日の朝飯何ー?」「ベーコンエッグと味噌汁。」「ほえ〜。」俺はシャワーに直行し朝のシャワーを浴びる。そして、着替えを済ませるとテーブルに朝の献立が並べられていた。「お待たせ致しました!ご主人様♡」「母ちゃん……息子として俺は複雑だよ。」「いや、冷静に突っ込むのやめて!?」いかん、母ちゃんがメイド喫茶でバイトしたことで何か可能性が芽生えてしまった。世間的にはニーズはあるのかな?朝飯を食べると久しぶりに聞いたインターホンの音がする。普段あいつしか鳴らさないからな。ピンポーン「おっはよー!直輝!」そう、俺の親友の飯田である。しばらく会うのは久しぶりだったので少し俺もその声が聞けて嬉しかった。「おはようございます!遥香さん……今日もお綺麗ですね!」「まあ、私も会いたかったわよ。」相変わらず見境無いな。速攻で鼻の下伸ばしてやがる。「お前……笛吹さんはいいのか?」その名前を聞いた瞬間飯田は苦笑いしていた。「あー、あの人な〜。いや、かわいいよ?でもさ……。」少し意味深に口が籠もる飯田。な
last updateปรับปรุงล่าสุด : 2026-08-22
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学校のマドンナはおとこの娘 2話

ザワザワ……気がつくと登校中の生徒で坂道は溢れかえっていた。いつもの日常が帰ってきたことを強く実感する。飯田は少し止まると部室棟の方へと走っていった。「んじゃあ、直輝!俺ちょっと部活のスケジュールの資料まとめるから、またあとでなー!」「おー!」さて、ここまで来ると汗が吹き出す。相変わらず東京の夏は殺人級だ。人が住んでいいのか怪しい温度をしている。一先ず俺はポカリでも飲むため自販へと向かっていった。そんな時だった。「ねえ!離してよ!」「いいや、だめだ。」「この……わからずや!」2人の男女が朝っぱらからトラブっていた。男が少し怒ってるのか威圧的で女の子は少し脅えてる様子だった。あちゃー、めんどくさい。これ……介入した方がいいんじゃないか?「ふざけるな!お前のせいで俺の青春はめちゃくちゃだ!」「そんな、誤解だよ!」「うるせえ!」ああ……いかん、ものすごい修羅場である。女の子も腕を掴まれて痛そうにしていた。「おいおい、そこまでにしとけよ。」言ってしまった。どうにもトラブルには介入せざるを得ない性分らしい。「あーん!?誰だてめえ!」「あ、えっと……2年2組の天野直輝っていいます。」「うるせえ!スっこんでろ!今取り込み中なんだよ!」「あ、いやでもなんか殴りそうな雰囲気じゃないですか。」「うるせえ!俺はこいつを許せねえんだ!畜生!」男は聞く耳持たず激昂していてとても会話が成り立ちそうになかった。まあ、男女のトラブルなんて何よりだよ。しかし、女が目をきゅるんとして俺の後ろに回り込んできた。腕をがっしりと組んでほぼゼロ距離になっていた。「天野くん!助けに来てくれてありがとう。」「あ?ああ……後で事情はゆっくり聞くからな。」とにかく、トラブルを穏便に済まそうと考えていたが男は青筋が出るほどに怒っていった。「おい……早乙女……貴様なんの真似だ!」「ボク……天野くんと付き合うことにしたから!」「なにぃ!?」「え?え?」唐突に早乙女さん?がそんなことを言い出す。男はプルプルと震えてこちらへ駆け寄ってくる。「貴様もグルだったとは!わからせてやる!」男は拳を振り下ろす。ちょっと怖いけど、俺の親友の虎ノ門龍よりは拳が遅かったので手首を掴んで180°拳の方向を変えたら男は体制を崩した。「な……なにを……いだ
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学校のマドンナはおとこの娘 3話

突然現れた転校生、上原瑞希。140cm台の小柄な彼女は少し緊張してるのか、落ち着きがなくキョロキョロした様子だった。俺は彼女の関係者のクラスメイトを1人ずつ見る。飯田→あれ、見たことあるようなって顔してる。舞衣→なぜこいつが!?って顔してる。ついでにシャーペンを握り潰してご臨終されている。龍→そもそも朝礼に出席すらしていない。流石アウトロー。彩奈→朝は体調が悪いみたいで保健室にいる。どうやら、みんなこのことを知らなかったみたいだった。「おいおい!これはなんの冗談だ!?」「あ、直輝くん!久しぶり〜。」「なんだ、お前ら知り合いだったのか。じゃあ天野の隣の席で良さそうだな。」「え、先生……それは……。」「いつも頼りになるから、今回も頼むよ!それでは朝礼を終わりにする!新学期なので気を引き締めるように!」担任の諏訪先生は教室を出る。すると、普段は絡みもしないクラスメイト達が集まってきた。「ねね!上原さん、可愛いのにオシャレだよね!彼氏いるの!?」「ちっちゃくて可愛い!」「前の学校はあの女子校だよね!お嬢様とか?」おいおい、と言わんばかりに質問ラッシュが彼女を襲う。瑞希も暑さと不器用さもあって頭からプシューと煙が出ていた。「おいおい、お前らそれくらいにしといてやってくれ。こいつ不器用で一気に質問されてフリーズしてるんだ。」「な……直輝くーん!」瑞希は怯えながら俺の後ろにくっつく。全く、妹というか……チワワのようなか弱さは健在のようだった。「そういえば直輝くんとは仲良いよね!付き合ってる?」「あ、いや夏期講習が一緒だったってだけで……。つ……付き合って……なんか……。」あ、いかん。その話題はちょっとタブーに近いかもしれない。「あ、俺と瑞希は付き合ってないぞ。ただの友達だ。」「え(ガーン)。そ……そうだよね……私たち……ただの友達でしかないもんね。」瑞希には可哀想だけど事実は事実なのでそこはキチンと伝えておく。誤解を招くことを言ったら舞衣に八つ裂きにされるか東京湾に沈められそうなので真摯に対応せねば。「そっかー、また話そっか……よろしくね、瑞希ちゃん。」ちょっと興味が逸れたのかクラスメイトたちはその場から立ち去っていく。まあ転校あるあるだな。いや、これでいいんだ……ちょっとずつ友達を作ればいいんだ。俺はそのため
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学校のマドンナはおとこの娘 4話

キーンコーンカーンコーン…「それでは、本日授業はこれで終わりとする。」「「「はーい。」」」学校が終わり、俺は少しだけ残ろうと図書室で勉強をする。舞衣はバイトが忙しく、飯田も部活で忙しいので俺は1人で行動しようかと思った。久しぶりの図書室は人が少ない。図書委員の在籍も少ないので本当に1人になるのだ。さて、今日は苦手な物理でもやって見るか。全体的に点数は上がったのだがどうしても物理が点数を下げてしまっている。せめて独学でも強化せねばと思っていた。そんな時だった。「やっほー!直輝くん!ボクだよ〜。」……物理的に苦手な人が入ってきた。「さ……早乙女……なぜここに?」「んもう!直輝くんは冷たいんだから〜。え、勉強してるの?」「ああ、来年受験だしな…。進学したいんだよ。」「へー、真面目〜。」早乙女は空返事をして俺の前に座り、化粧を整えていた。「つーか、お前なにしにきたんだよ。友達とかいないのか?」「え、いないよ?」「え、マジで?お前モテるだろ。」「モテるのと、友達が多いのとでは全然違うんだよ?」どうやら、人間関係というのは思った以上に複雑らしい。まあ、気にせず勉強してれば飽きてくれるだろう。「あはは、直輝くんはいいね〜。このドライさがいい!フラットに接してくれるからボクはとても心地いいんだ。」「俺は最高に心地悪いんだけどな。」「そんな〜つれないなー。」「お前…本当に友達がいないんだな。」「そーなんだよ、男子はボクをいやらしい目で見ているし、女の子はボクを嫉妬の目でみている。結構ボクは生きづらいんだ。その点、君はいい。僕をやらしい目で見ないからね。」「そりゃあどうも。」まあ、早乙女は正直顔を見るとめちゃくちゃ可愛い。黒髪ハーフアップの正統派美少女であるのでモテて同然なのだ。化粧が若干濃いのが気になるけど、俺も可愛いと思っている。しかし、何故だろう。俺の本能が彼女に惚れては行けないと危険信号を送っているのだ。それが無意識に彼女を冷たくあしらってしまう。「直輝くん、よかったらボクと付き合わないかい?」「えー。」「……めちゃくちゃ嫌そうだね。彼氏のフリでもいいんだ。実は結構ストーカー被害にもあっていて困ってるんだ。だからこそドライに接することが出来る君の助けが欲しいんだ。」何言ってるんだ。俺は何度も舞衣に分
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学校のマドンナはおとこの娘 5話

「……!」なぎさと俺は戦慄していた。事故とはいえ押し倒してしまった。俺は脳がバグりそうだった。目の前にいるのは美少女なのに下半身には明らかに触りなれた触感がある。「あ…あの…直輝くん。手を外してくれると…その…ありがたいんだけど…。」「あ、ああ!すまんすまん!」俺は急いで手をどけて一定の間合いまで離れる。しばらく、俺と早乙女はベンチに腰かけては何も話せないでいた。「その……触っちゃったよね。」「ああ、なんか……触りなれたあの食感があった。」「あはは、実は僕……男なんだ。男なのにこんな見た目で……気持ち……悪いよね。」「んな事ねーよ。俺とお前は友達だよ。」「あはは、なんかありがと。、」でも、もう1つ違和感があった。渚と触れた胸部についてだ。他の女の子と遜色ないのである。「ああ、ボクの胸……気になるよね。」「い…いやいや!なんか、色々あるんだよね。」すると、渚はジト目で俺を見たあとに俺の手首を掴んだ。そして、彼女…いや彼?の胸に当てて触感をdirectに教えてくれた。ふむ……やはり女性と変わらない大きさをしている。肌もスベスベしている。「あはは、直輝くん……なんかドキドキしてない?」「もうワケワカメ。」キレの悪いギャグで場を和ませるがその場の空気が冷める。「ボクの事……話してもいいかな。」☆☆ボクは早乙女渚。今いる学校だと……マドンナと呼ばれる存在。でも実際は生物場は男性ということで産まれた。「早乙女さん!頑張って……!」「ハア…ひぐぅ!うううんん!」「あとすこし!あと少しで生まれます!」ボクは体重の大きい子だったので産むのは大変だったと聞く。「私は……娘が産まれたら…たくさんかわいい服を着せるんです。それで二人でお洒落して……。」ボクの母さんは妊娠しずらい身体だった。だから不妊治療をしたり、体外受精をしたりととにかく子どもを作ることに困難したそうだった。そして、約2年程の妊活を経てやっとの事で妊娠。母親は、自分の子どもが最初女の子だと聞かされた。彼女も願っていたことだった。それは、男兄弟しか居なく仲も悪かったため、妹が欲しいという願いが娘が欲しいという願いに変わっていったとのことだった。そして、間もなくボクは産まれる。「頭出てきました!最後、いきますよ!せーの!」「痛い…ああ…あ
last updateปรับปรุงล่าสุด : 2026-08-22
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学校のマドンナはおとこの娘 6話

俺たちはその場で解散をして、俺は帰宅することになった。昼間は鬼のように暑かったのに、夜になるとビルのすきま風が身体を冷やし、徐々に秋から冬になるのを感じる。とにかく、この件は誰に相談するべきか悩んだ。んー、誰と話すのがいいんだろ。「まあ、母ちゃん一択か。」悩むほどでもなかった。他のみんなにはこの件は衝撃がでかいし、情報が広まったら渚が学校に居ずらくなってしまう。俺は、急いで家に駆け出した。少しだけ、小雨が体に降り注いだが目にとめず傘を刺さずに駆け出した。☆☆「おかえりー直輝ー!」「母ちゃん…話がある。」「は…話…?」俺たちは帰宅し、テーブルに座る。母ちゃんはビール、俺はコーラ。真ん中にはイカそうめんとマヨネーズ、醤油、七味が入った小皿を添えて。「いや、飲み会ちゃうから!」「えー、いいじゃん、美味いよ?イカそうめん。」俺はイカそうめんをつまみながら口に入れる。マヨネーズの酸味と醤油の塩っけさ、七味の辛さがイカそうめんの味を引き立て、コーラを飲む。「「ぷはっ!」」お互いに飲んでいるものの炭酸を噛み締める。いや、久しぶりに食べたけどうまいな、これ。「で、話って何?悩み事?」「ああ、今日友達が出来たんだ。」「へー!いいことじゃない!男の子?女の子?」「んー、性別が分からない。」「え?どゆこと?」あ…ありのまま今日起こった事を話すぜ!なんて、某スタンドで戦う漫画なりに俺は気が動転していた。「その、学校で一番可愛い女の子がトラブってたんだよ。」「うん。」「助けたんだよ、そんで仲良くなってカラオケに行ったのよ。」「舞衣ちゃんがいるのに、節操ないなぁ。」しれっと母ちゃん酷いこと言うなぁ。まあでも確かに今の言い方は語弊があったか。「向こうがね、あまりにも友達になってくれって言うから友達になったらカラオケに誘われたんだよ。そんで……帰り道にふとね、分かっちゃったんだよ。胸もタマもあってさ。」「胸も…タマも…。」母ちゃんは少しフリーズしていた。そりゃあそうだな。俺も何を言ってるのか分からない。「そいつ、親が女の子になってほしいってタイプの親でさ……髪を伸ばさせたり、女物の服とか着させたり、女性ホルモンも定期的に投与させられてるんだよ。そのせいでさ、友達もいなくて……でも親の事も絡んでるから、どうしていい
last updateปรับปรุงล่าสุด : 2026-08-22
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学校のマドンナはおとこの娘 7話

キーンコーンカーンコーン……お昼までの授業が終わり、俺たちはいつもの屋上で昼飯を食べる。面子は彼女である舞衣、最初からずっと一緒にいてくれた親友の飯田を集めてみた。「あー、今回集まっていただきありがとうございます。」「いや、いつもこのメンツで食ってるよな?」「ね!どうしたの直輝くん、いつもに増して変だよ。」「こら!そこ私語を謹んで!」とはいえ、各々緊張感のない感じで昼飯を食べている。舞衣は手作り弁当、飯田は売店の焼きそばパンを片手に食べている。取り敢えず最初は最小限の人数、かつ俺の信頼できる仲間に伝えることにした。あまり広めすぎても渚の立場も考えると可哀想だ。「ほら、入っていいぞ!」「……どうも、早乙女渚です。」居心地が悪そうに渚が入ってくると、2人は唖然としてしまった。まあ、学校のマドンナって言われてるくらいだし、驚くか。「お前、早乙女も落としたのか……やるな。」「うえええ!直輝くん、私一夫多妻制は耐えられないわ!」どうしよう、2人共致命的な誤解をしている。「違うんだ!渚と俺は友達だ!フレンドだよフレンド。」「「セフレ?」」「んなわけねえだろぉぉおおお!」どうしてこの2人はその発想に至るのが早いんだろう。ほら、渚もストレートすぎてあわわ……とか言ってるし。「実はな……渚は男なんだよ。それで昨日から仲良くなったんだけど、結構孤立しててさ……みんなとも仲良くして欲しいっていう相談だったんだよ。」これ以上は2人の高すぎる想像力で俺と渚が兜合わせをしてしまいそうだったので俺は簡潔に要件を伝えた。すると、2人はホッと胸をなでおろした。「でも、胸はそこそこあるのね?」「ああ、母親に女性ホルモンを長く投与されてるから膨らんじまったみたいだ。」「なるほど……なんか、事情があるみたいね。」普段ヤンデレモードになると手をつけられない舞衣も今回ばかりは納得が早かった。いやほんと、そこは誠実でいきますよ。「なあ、これドッキリじゃないよな?本当に早乙女は男なのか?」「もちろんだ。」「なんなら……触ってみる?」「……(ゴクリ)。」渚の提案で飯田がスカートの中に手を入れ彼の下半身を触る。なんて絵面なんでしょう。この物語に規制が入らないかだけ心配です。しばらく何回か触っていると、飯田が酷く絶望したような顔立ちになって、
last updateปรับปรุงล่าสุด : 2026-08-22
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学校のマドンナはおとこの娘 8話

「それでは授業を終わりにする!気をつけて帰るように!」ホームルームが終わり、夏休み明けというのもあってみんなも疲れを出していた。俺もココ最近いろいろあったから、なんかくたびれたな……。さーて、家帰って久々にたくさんゲームでも……。「あ、天野は少し残ってくれ。」パリーン……と心のガラスが割れるのを感じた。え、なんか悪いことしたかな?「マジかよ、すまん……俺は水泳部があるから。」「私もバイトが……ごめんね、直輝くん。」飯田も舞衣も用事があったみたいで先に帰ってしまった。ここ最近みんなと一緒にいたから少し寂しく感じてしまう。俺は先生と生徒指導室に向かい、席に座ることになった。「じゃあ、座ってくれ。」「失礼します。」妙に居心地が悪い。昔は虐められてたのに俺のせいにされてこうやって怒られることもあったトラウマがよりこの居心地の悪さを助長をしていた。さーて、諏訪先生はいつも温和な方なだけに何考えてるかは分からないんだよな。「先生、俺なんかしました?」「んー、いい意味でな。」いい意味?「いや、先生から見て天野はすごく頑張ってるような気がしてな。去年から君はかなり見違えたように見える。点数はかなり伸びで成績トップに割り込みそうな勢いだ。」まあ確かに、俺は万年最下位から突如点数を爆上げして。かなりの成績を残していた気がする。「それに加え、君はクラスの人間関係もまとめあげている。佐倉は女子間でのいざこざも無くなったし、不良の虎ノ門だって、暴力沙汰が減りたまに休むけど学校に来る。」言われてみれば、俺の周りも友達が出来てみんないい方向に行っている。結論から言うとそれはみんなが頑張ってるだけであって俺はそんなに関与はしてないのだが。「天野は、この学校でやりたいことあるのか?」「んー、ハッキリとはないですね。母ちゃんに恩返しできるように、今は大学を目指しています。」「ほう、学校は?学科とかも決まってるのか?」「そこは……まだなんとも。」いかん、言ったことに対して中身が無さすぎる。先生もさぞ呆れてるだろう。しかし、先生は俺から目を逸らさず、まっすぐ見ていた。「天野、もし良ければなんだが生徒会役員をやってみないか?」へ?生徒会役員?なんだその俺から無縁を見事に体現したような言葉は。「い……いやいや!俺には荷が重いですって!」
last updateปรับปรุงล่าสุด : 2026-08-22
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学校のマドンナはおとこの娘 9話

「ただいまー。」いつも通りの我が家。母ちゃんが出迎えてくれるがいつもと違う様子で目をぱちくりとしていた。「おかえり……ってどうしたの!?その子!びしょ濡れじゃない!」「ちょっと泥被っちゃってさ……お風呂貸して上げてもいいよね?」「そりゃあいいけど……見ない子ね。なんて言うの?」母ちゃんが少し目線を下げてニッコリと微笑むと少し渚は崩れたメイクで恥ずかしそうに目を逸らした。「どうも……ボク早乙女渚です。」「あら、随分可愛らしい子ね!女の子の服装も似合ってて羨ましいわ。」「ああ、そうなんだよ……とっても似合ってて……ってええ!?なんで男だってわかったんだ?」渚は固まっていた。どうやら一目で男とわかったのがあまりに衝撃的だったらしい。「そりゃあ!私は百戦錬磨の女優だからね!そっち系のことも……むぐーっ!!」俺は咄嗟に母ちゃんの口を閉じた。大体は理解したよ、AV時代にそういうのがあったって事ね。でも、初対面の子に「私!AV女優だったの!」みたいなカミングアウトはやめて欲しい。「どうしたの?直輝くん。」「あー!いや、ほら……母ちゃん色々舞台とかもやっててさ、女性役もやったりする方針だったんだよな!」嘘は言っていない。嘘は。「てか、お風呂いこーぜ、渚!」「あ、うん。行こっか。」母ちゃんは既にお風呂を沸かしてくれていたのでスムーズにお風呂に入れそうだった。服はドラム式洗濯機に入れれば乾燥までやってくれるのでそこまで時間もかからなさそうだった。そして、渚がカーディガンをぬいでシャツを1着……また1着と脱いでいて、どこか好奇心をくすぐるようだった。「直輝くん……?あの、そんなじっくり見られると恥ずかしいんだけど……。」「ああ、いやすまんすまん!そんなつもりはなかったんだけど……すぐ出るな。」俺が出ようとすると、手首を掴まれた。「待って。」「え??」「直輝くんも……少し泥を被ってる。気持ち悪いでしょ。」「い……いやいや!客人だから先入ってこいよ!」「でも……風邪引いてもアレだし……もし良かったら……一緒に入る?」上半身が半裸になった渚は……肌がすべすべで女性らしい体つきをしていて、もはやガチの女の子にしか見えななくて目に毒だった。「ぎゃああああ見えてる!見えてるって!」「でも……僕たち男だよ?裸の付き合いってやつも。」
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学校のマドンナはおとこの娘 10話

「もしもし、ママ…?」渚が申し訳なさそうに着信に応答すると、電話越しでも大きな声が聞こえてきた。その声の主は少し圧が強く酷く怒ってるようにも感じた。しばらく渚は困ったかのように対応をしたあとは少し表情は青ざめて会話が終了した。「……すまない、そろそろ行かなきゃ。」「えー?食べてけばいいのに。」「すみません、母親は普段遅くまで働いてるのだご飯作らないと酷く起こるんですよ……これから作らなきゃ。」渚はそういって、心底帰りたくなさそうな顔をしている。こいつ、学校でも仮面を被ってるのに家でもいい子のフリをしてるのかと思うと胸を締め付けられた。どこか心がソワソワする。せめて彼になにか言っておかなきゃ、そんな衝動が走っていた。「渚!」渚は少しだけこちらを向く。その目は恐怖に脅えて、今でも泣き出しそうな顔をしていた。「その……なんというか……なんでも言ってこいよ!何かあったら力になるからさ。」すると、渚は嬉しそうにこちらを微笑んでくれた。「あはは、気休めかもしれないけど少し元気でたよ。直輝くんは、やっぱり人たらしだな。」「うるせぇ!俺ともお前は友達だからな。それにみんなもいるから、大丈夫だ!」「うん、ありがとう。また明日ね。」俺と渚はハイタッチをすると、渚は少し急いで玄関を出ていった。「いや〜直輝もちゃんとリーダーしてるわね。」「よせやい、俺はそんな器じゃないよ。」「ううん、大事なのは力があることでも財力がある訳でもなく、ああやって人を見てあげるとそれだけで救われる人がいるのよ。それができる人とできない人がいるからこれも立派な才能よ!」母ちゃんに褒められて鼻がむず痒くなる。色々カオスな状況だったけど渚に母ちゃんを紹介できてよかったな~。渚もきっと嫌な思いをこれからするけど、俺が全力でフォローするから大丈夫だろう。「けほっけほっ!」急に咳が出る。少し体を冷ましちゃったかな。「さて、晩御飯にしますか。」「おう、そうだな。今日の晩御飯何ー?」「えへへ、美味しいマッサマンカレーだよ~。」「なにそれ?」「え、しらないの?」☆☆チュンチュン……朝の小鳥のさえずりで目が覚める。しかし、朝だと言うのにいつもと違って違和感を感じた。「けほっごほっ……!」昨日から妙に咳がでる。頭もぼーっとして……少しだけ鼓膜がトンネル
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