長野県に突入すると、高速道路は一方的な登り道に変わる。山梨は甲府盆地であるがゆえ、平地が多かったが長野県は特に標高差が高いように感じた。東京ではまだ常夏のような気温に襲われるのに対して、ここはもう冬に差し掛かっている。バイクその中で山と反響し合うようにエンジン音を鳴らしていてそれがとても心地よかった。無意識に感じる……俺も最近生徒会やら、直輝の手助けやら、部活やらで無意識に疲れてイライラしていたことに気がつく。それを自然が無意識に教えてくれて、運転に没頭しつつ自然をたまに眺めるのが体を癒していく。山が見えたと思えば……次は巨大な湖が見えたりもする。この間直輝と佐倉が花火大会に行ったという諏訪湖がこれなのかもしれない。「れんれん!でっけ〜湖!」「……ですね!多分あれ諏訪湖ですよ。」「諏訪?神社?」「ああ、なんか聞いたことあります。その神社の総本山がここにあるみたいですね。」「降りる?」「いや……また今度にしますか。日が暮れちゃいますよ。」「むぅ〜、しゃーないな。」太陽に照らしひかりを乱反射する諏訪湖は一段と綺麗だった。それを見収めるかのようにトンネルと橋が湖をシャットアウトして、景色は谷のような景色に切り替わる。そして、岡谷JCTが目の前にあるのだが……。「えーっと……松本長野……名古屋……ん?どっちかだっけ?」イマイチ地名が分からない。名古屋は南にいくのか?というか、伊那市って長野のどこに位置するんだろうか……。「れんれん!名古屋方面でいいと思う。長野市は長野県の北端当たりだから新潟とかに行っちゃうかも!」「なるほど!りょーかいっ!」俺は右のレーンに舵を切って走ると、見事笛吹さんの提案は的中して伊那インターの看板が見えた。景色を見渡すと、東と西には山並みがあり、北と南は山陰がなく空と地平線が続いている。これがいわゆる伊那谷と言うやつなのかもしれない。どうやら、諏訪からV時で南に南下したのでさっきまでいたところは山の先にあるようだった。伊那インターを降りて、近くのスーパーで駐車をしてルートを確認する。どうやら、ここから北に進むと山を貫く権兵衛トンネルというものがあるようだった。そこから木曽という所をしばらく走って俺たちは下呂温泉に着くことになる。ここまで走ること3時間弱……結構な長旅になっていて、俺も笛吹
Last Updated : 2026-08-28 Read more