一面の雪が山を覆っている。そして、このスキー場は長野県でも有数の人気のスポットのせいか外国人の割合が圧倒的に多く、まるでここだけ海外の雪国にいるような、そんな感覚だった。「えっと……ブーツを板にはめて……うわあ!?」咄嗟にバランスを崩して転ぶと彩奈が笑ってそれを見ていた。「あはは、直輝くんほんと初々しいね!」「あ……彩奈……助けて。」「はいはい……っと、じゃあまずは足の裏に着いた雪を落として……はい!上手くハマった!」「じゃあ、習うより慣れろって感じで滑ってみよっか!危なくなったらまずは足を八の字にすればブレーキかかるから!」「……こう?」「うん!そんな感じ!」彩奈に助けられて俺は2個目のスキーの板もはめて準備を終える。そして、ゲレンデをゆっくりと降りると思ったよりもスピードが早くて驚いた。「うお!?意外と角度とスピードがある!」「直輝くん!そしたらS時を描くように進んでみて!」彩奈がスピードを合わせて滑ってアドバイスをくれる。確かに周りを見るとS時にターンしながら蛇行していて、それでスピードを調整していた。「お……っと……と。」「うん!上手!」ちょっとした達成感でも彩奈が褒めながら教えてくれる。何だこのいい女。マキマさん助けて、俺この娘好きになっちまう。そして、ふとスノボ勢の母ちゃん達が目に入る。母ちゃん……本当に運動できるのか?と思って眺めたらかなりのスピードで進んでいた。というか……「よっ!」母ちゃんは細長いジャンプ台を上手くバランスを取りながらジャンプして空中で一回転するアクロバティックな動きを見せて唖然としていた。「遥香さん!めっちゃ上手いですね!」「よっ!……やっぱスピンは無理だ。」飯田は普通に滑っていて、龍はジャンプ台は使えるけど母ちゃん程は上手くなかった。「へっへー!今年33でもまだやれるんだよ!!」「……母ちゃん、ちょっとハイになってる。」「あはは、でも無理しないで自分のポテンシャルとかスタイルに合わせるのが1番だよ!」そう言って俺は彩奈とゆっくり滑る。ちなみに瑞希と舞衣は少しお腹が空いたとの事でレストランで一休みしていた。なので、今は彩奈に助けてもらいながら滑っている。「直輝くん!いいかんじ!だいぶ滑れるようになってきたから、次は体重を後ろじゃなくて脛にかけてみて!!」「脛
Last Updated : 2026-10-12 Read more