All Chapters of 僕のお母さんは△▽女優: Chapter 71 - Chapter 80

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あの子のお母さんもAV女優!? 4話

「ただいま。」俺は瑞希と一緒に俺の家に行く。無意識にただいまと言うと自然と落ち着くものだ。まあ今は客人がいるから完全にオフモードにはならんし、これからこいつに英語を教えなきゃ行けないからなと思いながらいつもの玄関をあるく。「おかえり〜!あら、初めて見る子ね!」「あ〜えっと…この子上原瑞希っていう夏期講習で知り合った子だよ。たまに勉強見てるんだ!」「えー!めっちゃ可愛い子じゃん!どうも〜直輝の母親の遥香っていいます!」「ど…どうも…よろ…よろしく…。」それに対して瑞希は凄まじいほどの人見知りモードになっていた。まるでドッグランに入れられて知らない犬に絡まれてるチワワみたいだな。そうか、きっと学校でもこの人見知りも起因してるのかもしれない。まあ、あと母ちゃんも第一声でかわいいは確かに引く。あとで母ちゃんに注意をしておこう。「ぶる…ぶる…。」しかし、瑞希は普段とは明らかに挙動不審になっていた。「最近遅いと思ってたらこの子に勉強教えてたんだね!直輝もたまにはいいとこあんじゃん!」「たまには、ってなんだよ…いつもいい所しかないじゃん。」「やだ〜言うようになったじゃん。」少しボケて見るがあまり空気が和まなかった。どうしたんだろ?「まあ、いいわ!もう少しでシャルロットケーキ出来るから出来たら呼ぶわね!」「ん?あれってカスタードをゼラチンで固めてるんでしょ?結構時間かかるんじゃない?」「えへへ〜実はブラストチラーっていう急冷冷蔵庫に特注でしてあるのよ〜。」「いや!どんだけ料理に金かけたんだよ!」流石は元AV女優の女王と呼ばれた女だ。持ってる金が桁違い過ぎる。あ、でも瑞希にはAVの件は内密にしよう。きっと刺激が強いだろうし、一般的に話す内容でもない。「まあいいや、とりあえず俺たち部屋にいるな〜。」「はーい!」「いくぞ〜瑞希!」「う…うん!」俺たちは自室に場所を変える。友達5人は入れる部屋だし、あそこなら足を伸ばせられるだろう。さーて、母ちゃんのスイーツというご褒美もある事だし頑張るか!「…にしても、上原って…どっかで聞いたような…気のせいね。」☆☆「ほれ、これ客人用の座椅子だぞ〜。」フローリングにはローテーブルがあり、座椅子に腰かけてウォーターサーバーから紅茶を淹れる。個人的にはカモンミールのハーブティーが
last updateLast Updated : 2026-08-10
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あの子のお母さんもAV女優!? 5話

その日、瑞希はケーキを食べることはなく気まずい感じに帰ってしまった。俺と母ちゃんは夕飯で向かい合わせになり、今日の夕飯はガパオライスとサーモンのタルタルを食べていた。「上原ちゃん…帰っちゃったんだね。なんかあった?」「あ…その…うん。」「言いずらそうね。無理なら話さなくて大丈夫よ?」流石は母ちゃんだ。恐らく俺の気持ちを汲み取ってみなまでは聞かないようにしてるのだろう。母ちゃんは俺の一番の理解者である。「いや、話すよ。」一先ず頭の決意を簡潔に言葉に表す。人の頭は理由なんていつでも後付けをするのだ。その相談だって、それに該当するだろう。「瑞希、母ちゃんの事すぐ分かったんだ。アイツの母さんもウチと一緒みたいだ。なんか、それが本人的にショックだったらしいからな。」「そうなんだ。」母ちゃんは深く頷く。こういう時の母ちゃんは沈黙の使い方が死ぬほど上手い。変に親として話しすぎず受け止めることに徹するのだ。それは、過去に沢山のことを乗り越えてきた彼女の器の大きさも起因してるのかも知れない。「上原…亜美ちゃんって子がお母さんだったのかな?」「知ってたのか?」「もちろん、私と同じくらい有名でよく私と張り合っていたわ。気が強そうなところとか…似てるところあったもの。」現役時代の母ちゃんと張り合うということは、その業界ではトップクラスの人気だったのだろう。それだけでも彼女の過去の大枠は見えてくる。なぜ、人に対して距離を持つのか。なぜ、苦手な学歴や勉強に対して執着するのか。なぜ、女子校に通っていたのか。「きっと、母親絡みで過去になんかあったんだろうな。」「かもね!じゃあ、直輝はどうしたらいいと思う?」「…そんな彼女を尊重して、今まで通り接してみればいいと思う。きっと彼女はまた心を開いて今まで通り接することは出来るはずだから。」しばらく沈黙が流れる。すると、母ちゃんはぶわっと表情が優しく微笑む。「直輝…ちょっとずつだけど人のことわかるようになったじゃん!」「そうか?」母ちゃんはうわはは、と笑いお酒を飲む。今日のお酒は…スクリュードライバーかな?母ちゃんは改めて偉大だ。無理にアドバイスをするんじゃなくて、受け止めた上で自分なりの答えを導いてくれている。それだけでも頼りになることこの上ない。「明日、彼女にいつも通り接して
last updateLast Updated : 2026-08-10
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あの子のお母さんもAV女優!? 6話

今日も夏期講習がおわった。だいぶレベルアップをしてきた。新しい先生になってから特に基礎が分かりやすい。しかし、やはりひとりの勉強時間の方が効率が良いことが分かったので家帰ってからも勉強が出来てきている。なによりも……。「ねえ!本能寺の変っていつ起きたか覚えられないんだけど。」「んー、1582年だから……いちごパンツの本能寺って覚えるといいぞー。」「な……!いち……!?」そう、瑞希の存在が何よりもでかい。人は教わるより教える方が勉強になると以前教師が言っていたことを思い出したがまさにそれだ。人よりも1歩先を行ってアウトプットができるようになるから吸収が早い。そして、この教え方は虎ノ門龍のふざけた教え方であるが、これが絶妙に覚えやすい。少し下品だが瑞希はそれで覚えられるだろう。「……。」「……なんでスカートの裾抑えてるの?」「見たの?」どうやら、彼女は今日はイチゴ柄だったらしい。少し自身の失態に後悔するけどあえて反応をしないようにした。「すまん、偶然だ。以前不良にそう教わって覚えやすかったから教えただけだよ。」「びっくりした……!直輝くんあんまり下ネタとか言わないからさ。」「瑞希もあんまり言わないよね?」「あはは……私男の人苦手でさ〜。」「俺も男なんだけどな。」「直輝君は……なんか男らしくないからさ、いい意味で。」それ、普通は年頃の男が聞いたら泣くぞと心の中でツッコミをするが彼女はどうもこういう時の言葉選びのニュアンスが苦手な傾向にある。無理に変える必要すらない。それよりも、何か言いたげな表情なので聞くことに徹してみよう。「そうか、まあ色々あるよな。おれも昔は母ちゃん仕事が忙しすぎて帰ってこないでネグレクト〜っていじめられてたからな。少しマシになったけどまだ人が怖い。」すると、瑞希は目をパチクリすると笑い出す。「一緒ね!私も中学の頃は男子にお前の母ちゃんAV女優〜とか、お前の進路はAV女優でアヘ顔晒すことだろ!とか、ロリと貧乳でポルノハブ投稿しろ〜とかめちゃくちゃ言われてたの。」俺は少し憤りを感じる。俺だってそう言われたら手が出てしまうのかもしれない。まあでも、厳密には母ちゃんを侮辱されるのが俺にとって1番怒りに触れてるのかもしれないけど。「酷いことを言うやつもいるもんだ。瑞希だって望んで今の状況になっ
last updateLast Updated : 2026-08-10
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あの子のお母さんもAV女優!?7話

俺と飯田は繁華街の真ん中で久しぶりに再開したので、ひとまず近くのファミレスに座って話をすることにした。「ぐがー……ぐがー。」ちなみに酔っ払いのお姉さんは机に突っ伏して寝ている。自由奔放すぎる……しかし、この人が飯田になんの関係があるのだろうか?まあいいや、ひとまずこの人は置いといて、瑞希と飯田が知り合いだという点が重要である。「そ……その……まさか直輝と仲良かったなんて意外だったな……あはは。」「うん!中学1年生から疎遠になってたから……3年ぶりくらいだね。」「その……人間関係とか、大丈夫なんか?」「んー、あれからも微妙なところ。」「そうか……。」2人だけで話が進むのを傍観しつつ、何となく察する。この2人は最初は接点があったんだけど何かあって疎遠になったのだ。何があったかはまだ分からないが……おそらくいじめによるものだろう。でも飯田はきっと人をいじめるやつじゃない。それだけは分かる。「なんというか、中学の頃はもう少し手を差し伸べてやるべきだったな。俺もアイツらに虐められるの怖くて……傍観することしかできなかった。」「ううん、私もからかってきた男子にドロップキックとかカマしてたから原因は私にもあるよ。」いや、ドロップキックするなよ。とはいえ、いじめで孤立していたらそういう判断能力も鈍るか。「あの頃ほんと……お母さんの件とかでも辛そうだったよな。ごめん!ほんと……わるかったよ。」「そんな、飯田君が悪いわけじゃないのに。」「いや、いじめる当事者も悪いけど、ただ見てるのも一緒だ。なんかそこはケジメをつけなきゃいけないよ。」飯田は会って早々話すことが昔話じゃなく、過去の過ちの謝罪から入る。本当に誠実なやつである。きっと中学で身を守ることで精一杯だし、思春期としては自然の行動なのに、ちゃんと非を認めてる。彼は尊敬すべき友人だ。「大体君たちの関係性はわかったよ。」俺も話に介入をする。瑞希はもっと人と関わるべきだと思うし、飯田は頼って損は無い。それだけ俺は信頼を寄せてるのだ。「飯田、俺たちは夏期講習を通じで友達になった。出来れば瑞希とも友達でいてくれないか?」「え?」「なんというかこいつ俺に似ているところがあるし、真っ直ぐ勉強頑張ってお母さんとは違う道を行きたいって言ってるからたまにみんなで勉強して行けば大学行けそうな気
last updateLast Updated : 2026-08-10
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あの子のお母さんもAV女優!? 8話

今日でもう8月となる。8月の初日は常夏のような日本晴れかと思いきや、少し曇りがかっていてむしろ快適に感じるような天気だった。「行くぞ、飯田ー!ポールあげてくれー!」「あいよー!」せーの!の合図で六角形のヘキサタープの端から端をポールで引っ張りあげる。そして、以前の四尾連湖の経験から程よくロープを引っ張り、ペグで先端を地面に固定すると以前よりもスムーズにタープ、そしてテントの設営ができた。「ふぅー!たのしいけど…相変わらずタープ張らせるの難しいよね。」「そうだね…あれ、そういえば今日はまだ龍はきてないみたいだな」「あー、龍は最近忙しいみたい。」龍は飯田ではなくどちらかと言うと俺の方に気を許してるところがあるので声をかけてみたが、すまん…今は勉強に集中したいとの事で以外にも断りの連絡が来た。ほかのメンバーはOKなので、今回は龍以外全員集合である。しかし、本人は距離を起きたい訳ではなく終わったら写真くれよー!と言っていたので関係性は相変わらずお互い良好だ。「直輝くんー!炭に火がついたよ!!」「おー、手際がいいなー!ナイスだ瑞希!」「えへへー!私天才かも!」ちなみに瑞希が一番最初に張り切ってきてくれた。こうして積極的に手伝ってくれるところを見ると、本当に素直でいい子なのだろう。「…今日は修羅場にならんといいな。」「ん?どういう事だ、飯田?」「いや、多分俺の思い過ごしだ。」どうしたのだろう、修羅場?確かに女の子の割合は高い。しかし、瑞希とはあくまで友達だしやましいことはひとつもしていない。今日来る佐倉舞衣とは確かに恋人ではあるのだが、そこもお互い忙しいのもあって連絡を取る程度、川崎彩奈とはいつものメンバーであるのに加えて、アニメ仲間だから修羅場と表現するには程遠い関係である。まあ、いいや…というか、やっぱり汗が出てきた。真夏はやはり暑い。少し作業をするだけでくたびれてしまう。「なあ、飯田…あのウーロン茶飲んでもいいか?」「おう、いいぞ。」俺はプラコップに入っている烏龍茶をみて喉が渇く、なんて美味そうなのだろう。この濁りが喉が潤う快感を求めている。そして、グイッと喉に押し込む。口の中にはキリッとした辛味と、モルトの甘み、そしてアルコールの濃い味が喉を焼いていた。「ゲホッ…ゲホッ…。」俺は目の前の飲み物を勢いよ
last updateLast Updated : 2026-08-10
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あの子のお母さんもAV女優!? 9話

備長炭でグリルは遠赤外線でほんのりと熱さを感じる。この炭は火が付きにくいのだが、1度着くと8時間も火がついてくれるので非常に優秀な炭だ。ちなみに密度が高いのか金属に当てたりするとキーンと子気味良い音を立ててくれる。そして、その炭にまずはカルビを乗せていく。すると、カルビから備長炭に脂が滴り、炭がそれを熱で気化させると旨味のある煙が肉を燻してくれるので旨みが凝縮されていく。「直輝くん、肉焼くの上手いね!」「お!分かるか!」「うん!焼きすぎず…レアよりのミディアムを意識してるね?」「やるな、瑞希。いい着眼点だ。」食うことに関しては彼女は察しがいい。俺も伊達に母ちゃんのグルメを堪能してるわけじゃない。そして…肉の柔らかさが親指と薬指を付けた時の親指の付け根と同じ固さになったら…。「ここだ!」俺はそのタイミングで食べる肉用のトングに持ち替えて、紙皿に乗せていく。「凄い…程よく焼けてるけどしっかり柔らかくなっていて…炭で焼いた独特の凝縮された旨味を感じるよ。」瑞希が美味しそうに肉をほうばる。こうしてたまには自分で調理するのもなんとも楽しいものだ。こんな感じで、しばらくして俺たちは普通にバーベキューを楽しんでいた。少し、料理漫画っぽくなっていた。そんなことをしていると、後ろから足音が聞こえた。「こんにちは〜!」「やっほー!直輝君!」いつものメンバーの佐倉舞衣と川崎彩奈である。舞衣は今日は黒を基調とした方を出していて、シンプルだが彼女の白い肌や黒髪と会う服装をしていた。彩奈は白いワンピースに、普段は茶髪なのだが夏休みなのもあり、髪色が全体的にパープルになっており、髪も少し巻かれていて若干港区女子っぽさがあった。「もう〜!直輝君!夏期講習なのは分かるけど…もっと私と会ってくれてもいいんだよ?彼女なんだし…。」舞衣は少しほうを膨らませて怒っていた。確かに俺たちは交際を正式にしている訳だが、成り行きで付き合ったのもあってココ最近彼女との接点はなかった。とはいえ、彼女も人気プレミアムメイドなんて肩書きを貰っているのでダンスやら撮影やらでも忙しかったし、看護学校のオープンキャンパスもあったので予定がほとんど合わなかった。…もう少し、連絡しても良かったかもな。「すまん、俺も夏期講習で成績上げたくてな。善処するよ。」「素直でよろし
last updateLast Updated : 2026-08-10
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あの子のお母さんもAV女優!? 10話

私は上原瑞希、AV女優の母親がいるごく普通の女の子です。今は夏期講習で知り合った直輝君と、中学の頃の顔見知りだった飯田君を初めとした人間関係の中に混じってBBQをしています。目の前のカルビやランプはとても美味しいです。人と食べるご飯は久しぶりだから尚更美味しいと感じるんですけど…まだぎこちない感じがします。直輝君は…確かに私と似てるけど、私よりも一歩先を行っていて頑張り屋だから直輝くんの周りにはたくさんの人が集まってきます。ふと、思います。私は…直輝君と一緒だけど、直輝君とは違って人から逃げてきたから疎外感を少し感じてしまいます。「瑞希ちゃん、隣り…いい?」「遥香さん、大丈夫…です。」直輝君にはタメ口を聞けるけど、普段は私は人前に強く出れないし、敬語は当たり前です。それだけ、人が苦手なのかもしれません。ちなみに、私のお母さんは彼女の過去のAV女優としてのライバルでいつも遥香さんが1位で、私の母親は2位でした。それからは母親は彼女に執着して30代後半になってもAVをつづけ、歳をとることで一定の需要はありますけど若い子の魅力には勝てません。次第に2位から3位、3位から4位と人気は転落していき…SNSでも引退をした方が良いとの声を聞きます。学校でも母親が原因で虐められてました。クラスの男子に「やーい!お前の母ちゃんAV女優〜。」とか「勉強なんかしないで、AVに行った方が儲かるだろ?」などの心無い言葉があって、私は男性に恐怖心を抱くようになっていました。言うなら、私にとっては彼女はある意味仇なのかもしれません。でも、私の今の感情は…ひどく反比例しています。「……。」「チーズあるわよ。食べる?」「食べます。」しまった。私はどうにも「おやつ。」「チーズ。」と好きな物に反応をしてしまいます。そんな時、恥ずかしくなり頭に血が上るのを感じます。「やっぱり…私のことは苦手かな?」「そんな事は…ないですけど…。」苦手というわけではない。むしろこんなにも優しく接してくれる遥香さんは好きなのかもしれない。今もきっと、少し疎外感を感じてる私を察して隣に座ってくれてるのだから。「直輝くんって、不思議な人ですよね。わたし…男の子に母親絡みで虐められてから、生理的に男性が無理になっちゃって…。」「……うん。」「私は、男がいやで女子
last updateLast Updated : 2026-08-10
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あの子のお母さんもAV女優!? 11話

楽しいバーベキューも……これで終わりです。片付けが始まり、先程のガヤガヤ感は急に静けさに変わっていきます。後の祭り…なんて言葉があるけどまさにこのようなことをよぶのだろうと思いました。馴染み切る事は出来なかったけど、私はここにいたいと思いました。私は強くはありません、1人で居られないからこそ直輝くんが作ってくれたこの繋がりを大事にしようと思います。そろそろ……解散の時間でした。「ねえ?瑞希ちゃん!良かったら一緒に帰らない?」ある女の子が話しかけてくれます。その人は……今日初めて来た女の子の片割れの川崎彩奈ちゃんです。パッと見は白を基調としていて、歌舞伎町か渋谷にでも居そうな装いで私よりは大人びています。私とは正反対で背も高くすらっとしてるので並んで歩くのが少し恥ずかしい気がします。「わ……私でよければ。」せっかく誘ってくれたので私は乗ってみることにしました。彼女とは偶然にも近所だったのです。「直輝くん!私たち帰るね!今日はありがとう〜!」「お?瑞希も帰るのか!……楽しめたか?」「……うん、今日はありがとう。」どうしてでしょう、最近直輝君がかっこいいです。目の瞳孔が開いて、少し心拍数が上がる気がします。こんな事人生で経験したことがないので上手く言語化ができません。「そうか!また夏期講習で会おうな〜……ってあと少しだけど。」「……うん!」彼は私の頭をぽんぽんとします。きっと彼なりのスキンシップなのでしょう。それを出来てしまう直輝くんは、少しズルいなと思いました。「なーおーきーくーんー?」「あれ?舞衣……どうかして……痛い痛い!なんで急に十時固めを!?」「ちょ〜っと話し合いましょ?」「なにを!?……とりあえず、またな!瑞希!」私たちはこの素敵なクリーム色の家を後にしました。そのうちまたこの家に遊びに行きましょう。私の第2の自宅として。家を出たときに……彼の悲鳴が聞こえてきました。舞衣ちゃんの気持ちも少しは分かります。彼は……人に好かれ過ぎているのだから。☆☆「……そういえば私たちバーベキューではそんなに話せなかったわね。」「確かに。」私は集団が苦手です。3人以上だと何を話せば良いか分からなくなります。途中、遥香さんにベッタリでした。「瑞希ちゃんは……好きなものとかあるの?」「チーズ。」「
last updateLast Updated : 2026-08-10
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あの子のお母さんもAV女優!?12話

「ただいま。」私は、特に返事が来る訳でもないのにただいまと言ってしまいます。しかし、これを言うことで妙にホッとしてしまいます。ああ、なんて楽しかったのだろう。彩られた非日常がまたセピア色の日常に戻るのかと思うと胸が詰まりそうでした。確かに、明日も直輝くんに勉強は教えて貰えるし彩奈ちゃんともLINEはしています。しかし、もう少し余韻に浸りたかった。それだけあの時間が恋しかったのです。もう、母親は寝てるのだろうか。家で顔を合わせても会話のすることの無いお母さんです。流石に23時、女子高生が帰宅するには少し不健全な時間です。しかし、私の思惑は大きく外れていました。「おかえりなさい。」私と不仲の母親…上原亜美がリビングに座っていました。とても眠そうな表情でした。そして一言…「晩御飯、作ってあるから。」私は唖然としました。大変恥ずかしいのですが私は大食いです。今日も2kgの肉を食べていたのですが、腹八分目に留めました。案の定、家に帰るとお腹が空いていたのです。まるで、そこまでを見透かされているようでした。母さんは、私と目を合わせません。だけど、私の好きなチーズをふんだんに使ったドリアを作ってくれました。私はスプーンでそれを頬張ります。暖かいです。いつ帰ってくるかも分からず、夜遅くまで起きていたのにこの料理は温かく美味しかったです。「じゃあ、母さんは寝るから。」私は妙に焦燥感がありました。ふと、遥香さんの言葉を思い出したのです。母さんの気持ちを汲んでみます。なぜ、今まで起きていたのか。それは、心配だったからいつもよりも2時間長く起きてくれていたのです。なぜ、怒らないのか。きっと、楽しい気持ちを台無しにしたくないからです。なぜ、温かいチーズドリアを作ってくれていたか。私を、不器用ながらも愛しているのです。何が好きかで、私の好きな物をいちばん良い状態で出してくれました。その行動に……果たして愛してないなんてことはあるのでしょうか?私の答えは1つでした。そう、ただ不器用なだけ。それを不器用な私は色眼鏡で憎悪に見えていただけなのです。それをわかったからこそ……何か言わなきゃ行けないという気持ちが焦燥感になっていたのでした。「お母さん!」私は、母さんを呼び止めました。でも、その次の言葉は思いつきま
last updateLast Updated : 2026-08-10
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あの子のお母さんもAV女優!? 13話

今日は夏期講習最終日だ。とても退屈しない日々だった。こうして瑞希に出会えて、色んな仲間と楽しい時間を分かち合うことができた。ちょっと舞衣を怒らせちゃったので制裁を食らったことになったので、これからはちゃんと報告連絡相談を徹底しようかと思う。夏休みの前半も終わりになり、暑さは勢いを増していくのでこの夏もまた記憶に残る夏になるだろう。「おはよーー!」いつもの明るい声が聞こえてきた。瑞希である。昨日のバーベキューがさぞ楽しかったのだろう。「おはようさん、最後まで頑張ろうな。」「うん!」最後の夏期講習がはじまった。「グッモーニン!エブリワン!それでは……テストを開始しマース!」……例の英単語を振りまく謎の社会の教師が復活したのには面食らったが、最終日なので我慢することにした。☆☆数時間後、テストが終わり自習をしていたが採点が終わったようだった。「オーライ!みなさん、数日間お疲れ様でした!点数も全体的にアップしておりマース!コングラッチュレーション!」ちなみに俺のテストは、以前に比べて5%程度の成長だった。困ったぞ、テストの点数の伸び率が以前より落ちてしまった。前が点数酷すぎたのだが、目標の学力に対して停滞をしていたのでそろそろ天才の虎ノ門龍に勉強を教わりに行きたい。「特に……上原さんは今回最高得点を取っていました!最初は点数低かったけどよく頑張りました!ナイス!」「えへへへ〜。」パチパチ……と乾いた拍手をされて瑞希は祝福されている。どうやら、俺の背中を追っていた弟子は急成長をしてライバルになってしまったらしい。悔しい気持ちはあるのだけれど、こいつはいついかなる時も俺に食らいついて努力をしていたのだ。俺はそんな彼女を1人の友人として誇りに思うべきだと思う。「えへへ〜なんか勉強が楽しくなってきた!」「すげーじゃん!瑞希今日まで頑張ってたもんな!俺も頑張らなきゃだな。」むしろ俺の心はめらめらと燃えていた。受験はいつだって競走だ。こうやって追い抜かれるなんてざらである。しかし、彼女はどこか別のことでも嬉しそうで、朝からエネルギーに溢れているようだった。「……なんか、いつもより元気だな。よく寝れたか?」「すごくいい夢が見れたよ!いい事もあったの!」「おー、そうなんだ。どんなことがあったんだ?」「秘密!」「な
last updateLast Updated : 2026-08-10
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