景色を見ながらお腹がいっぱいになって、私はそのままシートに横になった。 というのも、まずブレイクが横になって目を閉じたから。 うわあ……睫毛が長い。鼻筋が通って、美男子すぎる。 ずっと見ていたかったけど、視線がうるさいとか思われそうだから、私もごろんと横になって目を閉じた。 花の香り、涼やかな風の心地よさ。「はあ……さいこう」 ふっと隣から笑うような吐息を感じる。「良かった。——ナノリアは、何かやってみたい事というのはないか?」「やってみたいこと……」 何だろう。 私はまだ、ここで目覚めて生活に慣れるのに必死だった。「ナノリア」は、全てアディノスを中心に回っていたから。 瞼を閉じて、遠い記憶を探る。今ではもう、この記憶が私のもののように思い起こされる。『ナノリアの羽はまるでエットワル湖の輝きのようだなあ』 ドローネの優しい声。昔、そう言われたのをふと思い出した。 まだ2つくらいの頃だ。眠くてぐずるナノリアを慣れた手つきで優しく抱き上げて、あやすように揺らす。そうしてようやく微睡むナノリアに、ドローネは優しく語りかけた。『大きくなったら、一緒にヨットに乗りに行こう』 本当にそんな未来があるのだと思った。 ドローネの眼差しは優しかくて、父親のような愛を感じていた。胸の温かさまで覚えている。「陛下が……」 気が付けばポツリと言っていた。「大きくなったら、ヨットに乗せてあげるって……」「ヨットか……」「あ! その、思い出しただけです。ふと、唐突に」「いや、ヨットに適した湖が少し遠いんだ。もう少し暑く——夏にになったら。ナノリアさえ良ければ、一緒に行こう」 今は春。夏まで——いてもいいんだろうか、ここに。まだ昨日来た所だけど、もう既に帰りたくないと思
ปรับปรุงล่าสุด : 2026-09-02 อ่านเพิ่มเติม