肩に、焼けつくような激痛が走る。「美寧、穂高グループを仕切ってくれたことと、昔の情に免じて今は殺さない。これ以上しつこくするなら、次は頭を撃ち抜くぞ!」傷口を手で押さえると、指の隙間から血が流れ落ちる。それでも一歩も引かず、峻矢と真っ向から視線を合わせ、無言のまま対峙している。見慣れた顔ぶれを、一人ずつ見渡す。家族、友人、恋人……みんな、私を騙していた。「どうして……この5年間、あんたたちが欲しがるもの、権力も、金も、名誉も、全部与えてきたじゃない。なのに、どうして私を騙したの?あんたの死を悲しんで、人を殺すことさえためらわない人間に変わっていく私を見て、面白かった!?」峻矢は呆れたようにため息をつき、青ざめた私の顔を見つめる。「お前は行きすぎなんだよ。最初はただ足を洗って、美愛と平凡な暮らしがしたかっただけだ。事態が落ち着いたら、お前に事情を話すつもりだった。だが、お前があの片足の男を殺したとき、ようやくわかったよ。お前がどれだけ残酷な人間なのか」残酷?失血のせいで、体がふらりと揺れる。「血を見ただけで倒れていた私が、今は血塗られた罪人になってしまった。いったい、誰のためだと思ってるの?」峻矢は答えられない。長い沈黙のあと、銃を下ろす。「相変わらず頑固だな……健人、美寧を家まで送れ」健人は近づき、私の体を支えようとしたが、私はその手を振り払った。複雑な表情で、健人を睨めつける。「あんた、いったい誰の味方なの?」健人は押し黙ったまま、私と目を合わせようとはしない。やがて、美愛が峻矢の背後から顔をのぞかせ、おずおずと口を開く。「健人はもともと私のボディーガードだったの。お姉ちゃんに従っていたのも、私のためよ。お願いだから、健人を責めないで」怒りを通り越して笑いが込み上げ、顔を上げて美愛に怒鳴りつける。「お姉ちゃんって呼ばないで!私には、恩を仇で返すような妹なんていない!姉の彼氏を横取りするなんて、どうしてそこまで恥知らずになれるのよ!」美愛はうつむき、ただ小さくすすり泣くばかりだ。それを見ていられなかった両親が、美愛を庇い、前に出る。「恩知らずなのはお前のほうだ!妹に向かって、なんて口の利き方だ!」「横取りだなんて、人聞きが悪いわ!美愛と峻矢
Mehr lesen