neuro nougamiの作風を分析すると、いくつかの重要な影響源が見えてきます。特に視覚的な狂気と心理的緊張の描写には、楳図かずおの不気味でシュールな表現が色濃く反映されているように感じます。『漂流教室』や『洗礼』で見られる、日常が突然崩壊していく
不条理さは、neuroの作品にも通じるものがあります。
また、ストーリー展開の不気味さとサスペンス要素では、伊藤潤二からの影響も無視できません。『うずまき』や『富江』シリーズで培われた、美と
醜悪が混ざり合う独特の美学は、neuroのキャラクターデザインにも継承されていると言えるでしょう。特に身体変異をテーマにした作品群には、その影響が顕著に見受けられます。
さらに、ダークファンタジー要素に関しては、萩尾望都の『百億の昼と千億の夜』のような壮大なスケールの物語構築法が参考にされているのかもしれません。SFと神秘主義を融合させる手法は、neuroの世界観構築にも活かされていると感じます。