悔やみきれぬまま、愛は焼き尽くされた娘が危篤のとき、私は元カレの屈辱的な要求に応じた。
AV女優のように演じ、媚を売った。
羞恥心に苛まれながらも、今夜さえ乗り越えれば娘の手術費が手に入ると自分に言い聞かせていた。
行為が終わると、スマホ越しに彼の仲間たちの嘲笑が聞こえてきた。
「佐藤お嬢様のあらゆるテクニックか。AV男優にでも教わったんじゃないか?」
私は屈辱をこらえて愛想笑いを浮かべていた。だが、後ろにいる藤原海斗(ふじわら かいと)は、笑いながら吸い殻を揉み消した。
「色っぽい姿を見せなきゃ、金なんて稼げねえだろ?
でも振り込みは来月だ」
私は驚愕し、彼の足元に縋り付いた。「……終わったらすぐに払うと、そう約束したはずよ」
お金がなければ、娘は明日にも病院を追い出されてしまう。
海斗は無造作にズボンを穿くと、傍らで流れているビデオ通話を指差した。「仲間たちがまだ満足してねえんだよ。だから金はやらん。
それに、莉奈のために児童養護施設を10箇所も買い取って慈善事業を始めたばかりでな。手元の現金が心許ないんだ。お前の分は来月まで待て」
彼は、私がいつものように嫉妬して彼に詰め寄ると思っていたのだろう。
だが、今の私は、本当に疲れ果てていた。