贖いの恋は三年で清算します中学時代、艶な噂を流されて辱められていた私・神谷夕(かみや ゆう)を、黒沢司(くろざわ つかさ)だけが庇ってくれた。
それから、私は彼を信仰する神様のように扱い慕った。
あの日、彼と友人の会話を聞くまでは。
「お前あの時なんで神谷を庇ったんだ?高槻若葉(たかつき わかば)に似てたから?」
司は鼻で笑った。
「夕が若葉と比較されるなんて、身の程知らずもいいところだ。単にお前らがうるさかったからだ。
あいつが売春してようが、俺には関係ない」
信仰は一瞬で崩れ、朽ちた。
だから若葉が密かに小切手を私の前に差し出した時、私は笑った。
「この取引、受けますわ」
若葉が海外に行く間、私は甘んじて彼女の身代わりとなり、司を繋ぎ止めた。
私は承知の上で、司が私を通して彼女の面影を追っているのを、冷めた目で見ていた。
だから若葉が帰国した後、司が手切れ金を投げつけてきた時、私は少しも驚かなかった。
「金を持って行け、これからは姿を見せるな」
私は軽く笑い、金を受け取った。
「司、これで、私たち清算完了ね」
ただその後、街中が大騒ぎになった。彼が狂ったように私を探していると。
でも司、私の愛はもう賞味期限が切れたわ。