ただし、MBTIはあくまで思考傾向の手がかりであって決定論ではない。ある学生がINTJだから指導方法を固定するのではなく、個々の学習履歴や興味と組み合わせて対応するのが現実的だ。たとえば『Delirious New York』のような都市理論の読み物を導入して、直感型には概念的な課題、感覚型には実測や模型課題を割り当てるなど柔軟に組み合わせることで、教育効果が高まると感じている。
意外に、その診断が投げかける影響は単純なジョーク以上のものになり得る。友達同士で『ユーリ!!! on ICE』のキャラ診断をやって笑い合ううちはいいけれど、診断結果が誰かのプライベートな感情や過去のトラウマに触れると、空気が変わるのを感じることがある。私はそういう瞬間に、相手の反応をよく観察して言葉を選ぶようになった。