風の止まぬ夜に、もう振り返らない深夜、私のもとへ、夫がかつて学費を援助していた女から、一枚の際どい写真が届いた。
薄く透ける黒いレースランジェリーでは、艶めきは少しも隠れない。
紅を差した唇は微かに開き、目元はネクタイで目隠しされ、白い両腕は背中で縛られている。
そのネクタイは、結婚記念日に私が彼に贈ったものだ。
【彼女のあそこにも噛んだりするの?】
【しないよ。彼女は妊娠してて匂いが変だし、君のほうが甘くていい】
底冷えに襲われ、私は手を震わせながらノートパソコンを閉じた。それから病院に電話をかける。
「もしもし。中絶手術の予約をお願いしたいのですが、できるだけ早く、お願いします」
……