日本語の'いけすかない'にピッタリ当てはまる英語スラングはなかなか見つからないけど、近いニュアンスを探してみると面白い発見がある。
'Smug'という単語は、自分勝手で嫌みたらしい態度を表現するのに使われる。誰かが上から目線でドヤ顔している時、'He's so smug'って言う感じ。でも'いけすかない'の持つ「気取っててムカつく」要素まではカバーしきれない。
もう少し強い表現だと'obnoxious'が使える。これだと「不快極まりない」という意味が加わるから、相手の態度が本当に耐え難い時にピッタリ。海外ドラマでキャラ同士の険悪な関係を描写する時によく耳にする表現だ。
ふとこんな場面を想像してみた。友達が自分の話ばかりしてて、『ちょっとエゴじゃない?』って言いたくなる時。英語だと『That's selfish』が一番しっくりくる。
でも実はニュアンスによって選択肢は広がる。『That's self-centered』はもっと継続的な自己中心性を指すし、『You're being egotistical』はちょっと硬い表現だけど、文学的な響きがある。
面白いのは、実際の英会話では『That's so you』みたいなフレーズも使われること。日本語の『エゴ』ほど直接的じゃないけど、皮肉たっぷりに相手の自己中さを表現できる。こういうニュアンスの違いを調べてるのが楽しいんだよね。
海外ドラマでよく見かける表現といえば、'root for someone'がぴったりくる気がする。スポーツものや成長物語でよく使われるフレーズで、『アメイジング・レース』を見ていた時、参加者がお互いを応援するシーンで頻繁に耳にした。
ニュアンスとしては「陰で応援している」というより「積極的に勝ちを願う」感じだが、関係性によっては十分温かみがある。『モダン・ファミリー』のジェイが娘のクレアを叱りながらも内心では成功を願っているような、複雑な親子関係を表現する時にも使える。
個人的に好きなのは『This Is Us』のジャックが子供たちに向けるまなざしを描写する時の表現。台本では『watch over with quiet pride』なんて言い回しが使われていて、これこそ「温かい目で見守る」の神髄だと思った。