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テレビ朝日のドキュメンタリー番組『素敵な宇宙船地球号』のエンディングテーマとして『こんがらがる』が使われていた時期がありました。環境問題を扱う重いテーマの番組ながら、曲の持つ生命力あるメロディーが希望を感じさせる絶妙な組み合わせでした。椎名林檎の音楽はポップでありながら深い哲理を含んでいて、ドキュメンタリーのような情報番組にも意外なマッチングを見せることがあります。
特に印象的だったのは、絶滅危惧種の映像と共に流れる『こんがらがる』の「生きて生きて生きて」というフレーズ。自然保護のメッセージと音楽が見事に融合し、視聴者に強い印象を残していました。音楽と映像の組み合わせの妙を感じさせる事例です。
この曲がドラマ『カルテット』の重要なシーンで流れた時は鳥肌が立ちました。松たか子さん演じるバイオリン奏者が、過去のトラウマと向き合う場面で『こんがらがる』のピアノバージョンが使われていて、登場人物の複雑な心情を音だけで表現していました。音楽監督のセンスが光る選曲で、ドラマのクライマックスをさらに印象的なものにしていたと思います。
椎名林檎の楽曲はドラマのサントラとして使われることが多く、『こんがらがる』以外にも『ギブス』が『のだめカンタービレ』で、『幸福論』が『バンビ~ノ!』で使用されています。どの作品でも、曲の持つ情感が登場人物の心の動きとシンクロして、視聴者の記憶に深く刻まれる効果を生んでいます。
2019年の舞台『エッグ』では、主人公の心理描写を表現するために『こんがらがる』のインストゥルメンタル版が効果的に使われていました。演劇のサウンドトラックとして椎名林檎の楽曲が採用されることは珍しく、新鮮な驚きがありました。生演奏の緊張感と俳優の熱演が相まって、観客を物語の世界に引き込む力となっていました。
楽曲の持つ複雑なリズムと不協和音が、主人公のこんがらがった心情を音で表現するのにぴったりだったんです。劇中で音楽が使われた瞬間、客席からどよめきが起こったのを覚えています。
『こんがらがる』は椎名林檎さんの楽曲で、その独特の世界観が多くの作品と相性が良いんですよね。特に記憶に残っているのは、2004年の映画『下妻物語』で使われたシーン。深田恭子さん演じるロリータファッション好きの主人公と、土屋アンナさん演じるヤンキー少女の奇妙な友情が、曲の不穏ながらもどこか温かい雰囲気と見事に重なっていました。
あのシーンでは、二人がバイクで疾走する場面に『こんがらがる』のサビが乗せられていて、疾走感と儚さが混ざり合った独特の感情が呼び起こされます。椎名林檎の音楽は映画のテーマを深めるのに最適で、監督の思い描く世界観をさらに際立たせていたと思います。最近でもNetflixのドラマ『ファーストラブ』で使われたと話題になりましたが、時代を超えて愛される楽曲の魅力が感じられます。