このフレーズの面白いところは、サーカスのポニーが一つの芸しかできないイメージから来ている点。『ワンマンショー』的なニュアンスも含まれていて、ビジネスシーンでも使われます。例えば新しい企画を出した同僚に『That's just your one-trick pony idea again』なんて言ったりしますね。
『Harp on the same thing』という言い回しもよく耳にします。これは同じ話題をくどくど繰り返す様子を表現していて、日本語の『馬鹿の一つ覚え』に近いニュアンス。ハープの弦を何度も弾く動作が語源らしいです。
実際に使う場面としては、政治討論番組で『The senator keeps harping on the tax issue』とか、親が子供に『Stop harping on about your phone』なんて感じ。『Beat a dead horse』とも少し似ていますが、こちらは無駄な努力の意味合いが強いです。
夏目漱石の『こころ』で登場するこの有名な言葉を英語に訳すとなると、ニュアンスをどう伝えるかが難しいですね。
直訳すると"Those without spiritual aspirations are fools"となりますが、これだと少し堅苦しい印象です。より自然な英語表現を探すなら、"People who lack spiritual growth are fools"とか"Those without a thirst for self-improvement are idiots"といった言い回しが考えられます。
この言葉の背景にある「精神的な成長」という概念を英語圏の人に伝えるには、単に「向上心」と訳すだけでなく、内面的な発達や人格の陶冶といった要素も含めて考える必要があります。『こころ』が書かれた時代背景を考えると、単なる知識の習得ではなく、人間としての深みを求める姿勢が問われているのです。