落ち着いた午後に少しだけスモーキーな色を足したいとき、ジャズの名曲は効く。個人的には短いインストゥルメンタルで抑制の利いた演奏を好むので、三曲ほど挙げるとすればまずMiles Davisの'Blue in Green'。トランペットの間(ま)が情緒的で、光の角度が変わるたびに新しい表情を見せてくれるように感じる。
次にDuke EllingtonとJohn Coltraneによる'In a Sentimental Mood'。ピアノとサックスの会話が非常に美しく、午後の静けさを深めつつも豊かな色合いを添えてくれる。最後はDave Brubeckの'Take Five'。リズム感が心地よく、だらりとした午後にちょっとした動きを与えてくれる。僕はこうした曲をBGMにして、適度に意識を手放す時間を作っているが、どれも午後の光にしっくり来る選曲だと思う。